伊勢中川発10時41分の五十鈴川行き急行に乗り、次は伊勢市駅へ向かいます。

 

ホームで列車の到着を待っていると、特急列車が立て続けに入線してきました。さすが特急街道、私もつい乗りたくなってしまいますが、ここは我慢我慢。いずれ乗る機会もあるでしょう。

 

 

 

やってきた列車はクロスシート車だったものの、残念ながら座れたのはロング部分。乗り鉄としては無念極まりないですが、まぁ立ちっぱなしよりはマシと思うことにします。

 

20分ほど乗車し、伊勢市駅には11時02分の到着。

 

 

こちらは駅舎外観。

 

 

貧弱とまではいわないものの、なんとも微妙なデザインのように感じます。伊勢神宮を擁す伊勢市JRにおける表玄関ということを、もっとアピールする駅舎でもいいのではと、個人的には思ってしまいます。

 

駅前は広く開かれており、大きな鳥居が鎮座しています。

 

 

外宮へはここから徒歩圏内ということで、参拝客らしき姿もチラホラ見られました。ただ伊勢神宮への参拝はマイカーがメインとなっているようで、正直駅前にはあまり活気が感じられないのが現状に見えます。

 

せっかくの伊勢訪問ですが、神宮参拝は今日はパスすることにしました。地元の友人と、年内くらいの参拝を計画しており、その時まで楽しみに取っておくことにします。

 

さて、そろそろ昼食時。どこかいい店はないかと駅付近を彷徨いますが、なかなかこれといった店は見つかりません。仕方なく、隣の宇治山田駅まで歩いて向かうことにしました。近鉄伊勢市におけるターミナルである宇治山田駅まで行けば、構内に飲食店もあり、きっと何か見つかるでしょう。

 

ですがその途中、名物の伊勢うどんの看板を掲げた店を見つけ、引き寄せられるように入店。

 

いわゆる普通のうどんとは全く違い、コシのない柔らかな麺で、つゆも溜まり醤油を用いた独特の濃厚なものとなっています。人により、かなり好き嫌いが分かれるうどんですが、私は好物です。天むすとのセットをいただき、満腹になり店をあとにします。

 

そこからさらに数分歩き、宇治山田駅に到着です。

 

いつ見ても本当に素晴らしいデザイン。

 

 

駅舎は先ほどの伊勢市駅とは違い、戦前の開業当時からの重厚な雰囲気を持つ近代建築です。内部には駅ナカ施設の他、皇族内閣総理大臣も利用する貴賓室も設けられており、国の登録有形文化財にも選定されています。

 

内宮方面へのバスの起点にもなっている駅ですが、やはりここも閑散としていました。恐るべしコロナ! ここにきて少しずつ収束の兆しが見えてはいますが、コロナ前の日常を取り戻すのは、もう少し先のことになるでしょうか。

 

そろそろ賢島方面へ向かうため、駅構内へと入ります。

 

 

しばらく待っていると、汎用の特急列車に続いて、近鉄が誇る観光特急『しまかぜ』が入線してきました。

 

 

 

 

間近で見ると本当にカッコイイ。この列車にも、いつか乗ってみたいものです。

 

次は宇治山田発12時09分の賢島行き普通列車に乗り、鵜方駅を目指します。