小田井駅【愛知県】(東海交通事業城北線。2011年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


今回の【駅】コーナーは、
愛知県名古屋市西区北西部に広がる住宅街の中に位置する東海交通事業城北線の駅で、近くには名鉄犬山線名古屋市営地下鉄鶴舞線上小田井駅がある、
小田井駅 (おたいえき。Otai Station) です。
 
尚、写真は2011年訪問時のもので、現在は状況が変化していると思われます。ご了承下さい。
 
 
駅名
小田井駅 (駅番号なし)  
 
所在地
愛知県名古屋市西区    
 
乗車可能路線
東海交通事業:城北線    
 
隣の駅 
勝川方……比良駅  
高岡方……尾張星の宮駅  
 
訪問・撮影時
2011年5月  
 
 

 

小田井駅は高架駅で、西側で名鉄犬山線の高架橋を跨ぐため、4階相当の高さにホームがあります。
無人駅で駅舎は存在せず、駅東側の高架下1階に階段の出入口が、駅西側の1階にエレベーター出入口があります。EV出入口前には飲料自動販売機があります。
各出入口より東西の高架下は駐車場になっています。
利用者数が非常に少ないですが、バリアフリーに対応しているところは、さすがJR東海といった所です(運営は子会社の東海交通事業)。
階段出入口もエレベーター出入口も南北からアクセス可能です。
外側から見ても高架下に階段がある事が分かります。2階に小さな踊り場が、3階に大きな踊り場があります。
エレベーターは1階から4階までノンストップで直通します。
尚、小田井駅に駅前広場はありません。バス停留所は約160m北および約200m東に設けられています。
手前には大きな駐車場がありますが、ここは小田井駅の2面4線化用地ですが、拡張される事はないでしょうね…。もし城北線と東海道線・中央線をつなげて環状線にでもすれば設備増強の能性がゼロではなくなるかもしれませんが…。
上写真は階段出入口北側より南を、下写真は駅北側より南東を望む。
 
 

駅前です。階段出入口前より北を望む。左側に出入口の階段があります。
駅周辺は住宅街が広がっています。駅近くに商店は見られません。
約500m北西には名鉄犬山線と名古屋市営地下鉄鶴舞線の上小田井駅がありますが、乗換は不便です。
そして約150m北には西区役所山田支所が、約650m北東にはショッピングモール「mozoワンダーシティ」があります。
 
 

駅前です。ホームより南を望む。
南側も住宅街で、一戸建て住宅とマンションが混在しています。幹線道路沿いには商店が見られます。
約900m南東には地下鉄鶴舞線の庄内緑地公園駅があり、その南側には庄内緑地公園があります。
また、見づらいですが写真奥には名古屋駅前(名駅)の超高層ビル群が見えます。
 
 

高架下1階の階段出入口です。西を望む。右が北側、左が南側です。
階段への通路は駐輪場と化していますが、数が少ないためお咎めはないようです。
この先、2階踊り場を経由して3階踊り場まで一直線に階段を登ります。
エレベーターは離れた西側に設置されています。
 
 

3階踊り場に着きました。東を望む。
左が1階とを結ぶ階段です。
3階に着くと180度方向転換して、かなり先にある4階ホームへの階段を登ることになります。
4階への階段の左側にはトイレがあります(多機能トイレはありません)。
尚、枇杷島駅に自動改札機や自動券売機など改札設備はありません。ICカードも使えません。
運賃は車内精算方式になっています。乗車時に必ず整理券をお取り下さい。
また、後方にはエレベーター関係の設備が見られます(後述)。
 
 

3階踊り場(コンコース)の西端にはエレベーター乗り場がありますが、扉部分がブロック塀で塞がれています。
別に3階に止まる必要がないためこのような状態になっていますが、万が一にも2面4線に増強された場合は、おそらく3階から各ホームへの階段が分かれる構造になると思われるので、このブロック塀が取り払われて3階にも止まるようになるかと思います。そして3階と新設ホームを結ぶエレベーターが新設されると思われますが、まぁ実現しないでしょうね…。
 
 

2番線側の吊下式駅名標です。電照式ではありません。
親会社であるJR東海のデザインを踏襲しています。違いは会社ロゴとオレンジラインの中に白帯がある事くらいです。
駅ナンバリングは導入されていません。 
 
 

小田井駅は島式ホーム1面2線の高架構造で、4階にあります。北東~南西方向にホームが延びています。
左(北)が1番線で上り勝川方面、右(南)が2番線で下り枇杷島方面です。
本来の計画ですと小田井駅は2面4線なのですが、現状は暫定的に下り線ホームを上下線ホームとして使用している形です。何度も言っていますが、増設の可能性はほぼゼロでしょう。左手に増設可能なスペースはありますが…。
ホーム有効長は車体長の短いキハ11形3両分(20m車ですと2両分)です。実際は2両までの運用しか想定されていません。ホーム幅はそこそこ広いですが、階段部分は狭いです。
上屋は勝川寄りの約1両分に設置されていて、上屋下にはベンチと出入口に通じる階段があります。
写真は1番線より勝川方を望む。
 
 

勝川方を望む。ホームの延伸が可能なスペースが確保されていますが、まぁ延伸はないでしょうね…。
また、少し先で不自然なカーブを描いていますが、これは小田井駅が2面4線で計画されている名残と言えます。左側に増設予定スペースがあります。そして城北線は勝川駅構内を除き複線ですが、非電化です。
この先、高架区間で住宅街の中を走り、右へカーブすると左側に高架の名古屋第二環状自動車道(名二環)と地平の国道302号線が並走するようになります。住宅街や工場が立ち並ぶ中をしばらく東北東へ走り、やがて右へカーブして東へ進路を変えると比良駅へと至ります。
 
 

2番線側より枇杷島方を望む。ホーム端にエレベーターがあります。1階までノンストップです。
こちらも少し先では暫定構造による不自然なカーブが見られます。
この先、名古屋市営地下鉄鶴舞線と名鉄犬山線をオーバークロスして、高架区間で住宅や工場の中を南西へ走ります。そして右へカーブして進路を西に変えると新川を渡り、その後は上下線が離れて勝川方面の上り線のみが高々架になり、左へカーブして上り線の高さが元に戻って上下線が合流しますが、当初はここで稲沢方面への線路が右へ分かれる予定でした。ここで枇杷島方面と稲沢方面が分岐する前提で建設された後に稲沢延伸が断念されたため、今も上り線の構造に当初構想の名残が見られます。上下線が合流時に清須市に入り、左カーブを続けながら名古屋高速6号清須線をアンダーパスすると同時に国道22号名岐バイパスをオーバーパスします。その後も連続左カーブで住宅地の中を走り、南南西へ向いた時に尾張星の宮駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が小田井駅で下車(乗車)したのは2011年の1度きりです。城北線と名鉄犬山線の乗換のために下車しました。至近距離で名鉄犬山線を跨ぐため、かなり高い位置に駅があります。無人駅で、駅舎もなく、階段が外から丸見えの貧相な構造でした。駅前は商店もなく普通の住宅街で、上小田井駅と比較すると駅前の雰囲気が全く感じられませんでした。
  
東京からですと東京駅から東海道新幹線で名古屋駅まで行き、東海道本線下り普通列車に乗り換えて1駅目の枇杷島駅で下車します。さらに城北線に乗り換えて2駅目で下車です。尚、城北線は毎時1本程度しか運転されていませんので事前に時刻をご確認下さい。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線、近鉄特急などで名古屋駅まで行き、東海道本線に乗り換えて枇杷島駅で下車します。大阪から在来線(東海道本線)ご利用の場合は岐阜駅または尾張一宮駅で普通に乗り換えて下さい。そして枇杷島駅から城北線に乗車して、2駅目で下車です。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約230m東の「セブンイレブン」で、最寄りの飲食チェーン店は約300m南西の「デニーズ」です。いずれもそう遠くありませんが、心配な場合は事前に用意しておきましょう。
  
東京、大阪とも到達難易度がやや高いですが、城北線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は小田井駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:地理院地図、Google地図、Wikipedia)