番外 このほど最後の2台の離脱で平成19年式車は全廃となる見込み、日田バスE-III架装車の現状 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 福岡~日田線「ひた号」など、高速路線バスを運行しております西鉄グループの日田バスは、近年では上の画像にもありますように自社発注の高速車を導入しましたり(画像1、400号・いすゞ2TG-RU1ASDJ)、それ以外にも西鉄バスから移籍車を多く導入しておりまして、古参車両の置き換えにも貢献しております。

 

 自社発注車・一部の西鉄バスの移籍車では、一度姿を消しておりました日田バスの高速塗装を復活させた運行されておりまして、青で「」と書かれた姿が印象的となっております。これによりまして、10年以上は安泰かなとも思う所ではありますが、これからもさらにこのカラーが見られればとも思う所ではあります。

 

 それ以外は、画像2の車(426号・日野QTG-RU1ASCA)にありますように「火の鳥塗装」となっておりまして、西鉄バスからの移籍車両である事を伺わせております。しかも、移籍に際しましては表記の変更「にしてつ→日田バス」、社番の変更(上の426号の場合は7945→)、「Group」の表記追加、社章の追加などでありまして、それほど大掛かりな姿は見られておりません。それでも、日田バスの車である事が伺えるだけでもわかりやすい所ではありましょうか。

 

 

 さて、車両の世代交代が進みました日田バスでは、その一方で廃車となった車も見られております。それが西日本車体(西工)E-III架装車の日産デイーゼルスペースアロー(いずれも日産デPKG-RA274RBN)でありまして、このほど平成19年式で最後まで残っておりました2台の離脱に伴いまして、同年式は全廃となる見込みであります。今回はそれら車の現状に関しまして皆様にご紹介してまいります。

 

 

 日田バスに導入されましたE-III架装車は、平成24年に485号・486号の2台が導入されたのが始まりでありまして、当時は西工S型架装車が多く在籍する中での初めてのE-III架装車の移籍車でありました。

 

 (485号)

 

 

 それからは、約4年間E-III架装車の日田バス移籍はありませんでしたが、平成28年に5台が日田バスに移籍しておりまして、西工S型架装車のKC-規制であります日野セレガや三菱エアロバスの西工S型架装車を置き換えるに至っておりました。

 

 (470号)

 

 

 さらに、平成29年にも5台移籍導入されましたが、前半の2台であります475号・476号では西工S型架装車のKL-規制の三菱エアロバスの置き換えに貢献しておりました。

 

 (475号)

 

 (476号)

 

 

 そして、平成29年後半導入の3台であります477号~479号では、わずか3台しか存在しなかった事からS型架装車最後の特異車とも言われておりましたKL-規制の日野セレガRがこれら導入によりまして廃車となっておりまして、貴重とされていた車もこれら移籍導入によりまして姿を消すに至っておりまして、こちらも置き換えに貢献した車でもありました。

 

 (477号)

 

 (478号)

 

 (479号)

 

 上の3台の導入によりまして廃車となりましたうちの1台(423号、日野KL-RU4FSEA)です。見た目からもよく見ていた西工S型架装車ではありましたが、わずか3台とかなりの少数派でもありましたので、上の画像の3台によりまして廃車となった事は正直残念ではありました。しかも、わずか13年とマイカー並みでの廃車でもありましたので、それだけ酷に使われていたのかなとも思ってならない所ではありました。

 

 

 そして、それから4年経ちまして、今度は西工E-III架装車も数を減らしております。既に11月の時点でも残存車はわずか3台474号・478号・479号)しかおらず、最近は「新型コロナウイルス」によります需要減も重なりまして、減便を余儀なくされておりますので、それによりまして余剰となる分廃車へと至ってしまっておりまして、既に全廃となりましたS型架装車とともに、こちらも10数年で姿を消す運命なんだろうなとも実感させる所ではあります。

 

 上の画像・以下画像は去る11月に撮影しておりました479号であります。先述のように、3台しか残存車がいない中でもありますので、そんな中でのこの車を収める事ができた事は正直ラッキーではなかったかなと思っております。やはり、ジェイバス架装車(日野セレガ・いすゞガーラ)ばかりの中でもありますので、より目立つ所ではなかったかなと思います。

 

 

 しかし、その後その479号、そして478号はそろって定期運用を離脱した事が明らかになりまして、ご紹介しておりますように平成19年式の車は全廃へと至るようになるようであります。これも西鉄バスから新たな移籍車が導入される事によるものではありましたが、それほど動きも激しく見られている事が伺える所ではあります・・・。尚、日田バスの西工E-III架装車では現在も以下画像の平成20年式の474号が残存しておりますが、この車もあとどのくらいの活躍かと言う所でもありましょうか。

 

 

 今回は、日田バスに在籍しております西工E-III架装車のうち、平成19年式の2台が離脱した事を中心にご紹介しましたが、ご紹介しておりますように「新型コロナウイルス」による需要減に伴う減便もありまして、活躍の場も減っております。正直、まだインバウンド需要があればまだまだ活躍の場も見られていたのかもしれませんが、そのインバウンド需要さえもない今でもありますので、その分運用を離脱・車両の更新によりまして置き換えが進んでしまうのも正直仕方がない所ではありましょうか。とにかく、今回判明しました平成19年式の2台に関しましてはお疲れさんと言いたいと思います。