先週末に放送された「タモリ倶楽部」は、アニメの背景画がテーマだった。すっかりデジタル化された製作工程や、背景画専門のクリエーターたちのプロとしての仕事ぶりに感心しながら視ていたのだが、近未来には鉄道模型のレイアウトにも応用できるのでは…と妄想してしまった。
一般的にレイアウトの背景画は、市販されている印刷物を使うか、自分で描くかだろう。これをデジタル映像に置き換えることでさまざまな可能性が考えられる。例えば、春夏秋冬の季節表現を着せ替えのように変えるとか、〇〇地方の風景といったように特定の情景を再現するとか、晴天や曇天など気象条件を変えるとか、あるいは特定の時代設定にするとか、お気に入りの映画やアニメの世界観を演出なんてことも考えられ、いろいろとお遊びが出来そうだ。
もちろん課題もあり、単純には行かないのは分かっている。SF映画に出てくるような壁がディスプレイになる技術が確立されるまでは、おそらくはプロジェクターによる投影になるのだろうが、不自然な印象を持たせない使い方とか、レイアウト上のシーナリィやストラクチャーとの整合性などが解決すべきポイントか。
家庭で楽しむNゲージのレイアウトぐらいの大きさなら、家庭用のプロジェクターでも何とかなりそうだし、大きなレイアウトなら部分的に使う手もある。
まあ、こんな妄想に浸る前にレイアウトをどうするのかという大問題があるのだが。
ちなみに今日の画像は、かつての交通博物館の大レイアウト。この背景画を描いたのは、銭湯の背景画を仕事にしている職人さんに依頼したものだった。