あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

〈たいぎゃ九州旅-8〉海を渡って、最終列車で…

こんばんは。

久しぶりに不在票を受け取ってしまった中の人です。そうです、あの宅配便のやつです。今しネットで日時指定できるので油断していたものの、今回の担当はネットサービス未対応の福山通運でした。どうりでお知らせメールが来ないわけだ。

 

さて本題へ。島原鉄道に乗り込み、目の前まで海が迫る…といっても実際は干潮だったのであれだった大三東を堪能しつつ、終点・島原港まで辿り着きました。

前回はこちらから。

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終着駅とは言え、車両基地や運行拠点は隣の島原船津に委ねているので1面1線のこじんまりとした佇まいでした。真横にパチンコ屋があるので証明には困らないっちゃ困らないんですが。

ちなみに2019年10月までは島原外港を名乗っており、現駅名は割と新しめだったりします。「外港」とは大都市に付随した見かけ上の港や港町のことで、分かりやすい例だと「東京の代わりの横浜」「大阪の代わりの神戸」といった感じです。

 

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そんな島原港駅から歩いて5分少々、やって来たのは島原外港ターミナルビルです。先程訪れた大三東駅からも、晴れた日には阿蘇山が見えるほどには近いので、いっそのこと海を渡ってやろうという魂胆でございます。

ここ島原から熊本まで、熊本フェリー九商フェリーの2社が航路を有していまして、それぞれ1~2時間間隔で運航されています。その他、大牟田(三池港)行きの三池島原ライン(やまさ海運)なんてものもあったりします。

 

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ターミナルビル内部の設備は窓口とお土産屋と喫茶店くらいで、まあこじんまりとしていました。時間帯のせいだからかもしれませんが、時代に取り残された感がしなくもなかった…

今回は熊本フェリーの島原発最終便に乗船。4月から12月までの土休日に限り運航なので注意が必要です。

反射して申し訳ないんですが、ペデストリアンデッキからは今から乗船する「オーシャンアロー」を見ることができました。どこぞのきのくに特急を彷彿とさせるものの、馬力の低減と乗り心地の改善を達成したSSTH(超細長双胴船)を採用した、そこそこハイスペックなフェリーだったりします。

 

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40分くらいで熊本港に到着。連絡していた九州産交バスで、日本最南端の政令指定都市の玄関口・熊本駅に到着しました。

全く同じ航路を通ることで言えば、広島・宮島へのアクセスとして「JR西日本宮島フェリー」と「宮島松大汽船」が有名ですけど、こんなところにもあるんですね。そこまで需要があるのかは微妙ですが、確かに長崎(島原)~熊本を最短距離で結んでいるのだからそこそこ利用されているんでしょう。

どうでもいいかもしれませんが、先程まで乗車したバスの行先は桜町バスターミナルでした。1日6012本が発着する日本最大級のバスタでして、この熊本駅からは少し離れた場所に位置しています。

 

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ホームに上がると、5番線には三角線(あまくさみすみ線)のキハ147系が停車中でした。普段ならキハ140系だとかキハ200系だとかがいるはずなんですが、何かしらの代走でしょうか。まあ正直なところ140と147の違いなんて微妙なものではありますが…

ところで現在は切り欠きホームがある2面6線の構造をしていますが、かの昔は0番A・Bのりばも存在していたようで。高架化工事が始まると0番Cのりばまで登場し、3つの「れいばん」のりばを持つ珍しい駅でもありました。

 

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さてさて、本日の宿は熊本ってのは間違いではないものの、熊本市ではありません。817系で鹿児島本線を南下して、県内第2の都市とも言える八代に到着。さらに肥薩おれんじ鉄道に乗り換えます。

鹿児島本線を分断させた張本人…と言っちゃあ可哀想ですが、例の映画の影響で全国の三セクの中でも知名度は高い方だと思います。JR肥薩線と地名が被っちゃってますが、あちらは山メインなのに対しこちらは海メインですからセーフなんでしょう多分。

交流電化路線ですが、使用車両はHSOR-100形気動車。ご丁寧に「最終出水」と書かれていますが、確か行先表示器に「最終」と表示してくれるのはつくばエクスプレス線とここくらいじゃないでしょうか?

 

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八代から約1時間、熊本からは約1時間40分ほどで、真の目的地である水俣に到着しました。痛ましい公害を経験したからこそ、環境活動により精力的に取り組んでいるクリーンな街といった印象です。

新八代から新水俣まで新幹線を使えばもう少し早く着くんですけど、それじゃあ乗り放題きっぷの意味がありませんからね。「肥薩おれんじ鉄道に乗ってみたかった」というのもありますが、真っ暗すぎて車窓なんてあったもんじゃありませんでした。

 

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日付が変わる直前に、本日のお宿「OYOホテル サンライト水俣」へチェックイン。

ご覧の通り少々古めかしい佇まいでして、寿命が近そうなエレベーターに少々ビビったりしてしまいました。まあ設備面では不備はなかったですし、ちゃんと寝られたのでOKです。

駅から徒歩5分とは言え、なぜわざわざ水俣なんかに泊まったのか。それは翌日の行程に備えてのことですが、詳しくは追々…

 

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ということで2日目(緑)の振り返りです。鉄道での総移動距離は153.4km、正規での運賃は4760円(長崎電気軌道は5回乗車と想定)でした。長崎で観光し、諫早界隈でカーシェアを使った分、鉄道利用そのものが少なかった1日でもありました。

これにて2日目が終了しました。今更なんですが、「3泊5日」と謳っておきながらスタートを0日目にしてしまったので、ここまでで実質3日旅をしてきたことになります。ややこしくてすいません…

 

ということで次回からは3日目(実質4日目)が始まります。ありがとうございました。

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