敦賀駅【福井県】(北陸本線、小浜線。2010年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
福井県南部、嶺南地方の中心都市である敦賀市の中心市街地に位置する北陸本線と小浜線の接続駅かつ主要駅で、2023年度(2024年春頃)には北陸新幹線の駅が開業予定である新快速の北限駅、
敦賀駅 (つるがえき。Tsuruga Station) です。
 
尚、写真は大半が2010年以前のもので、現在は状況が変化しています。ご了承下さい。
  
 
駅名
敦賀駅  
 
所在地
福井県敦賀市  
 
乗車可能路線
JR西日本:北陸本線 (米原方面金沢方面)、小浜線、(湖西線列車)      
 
隣の駅 
北陸本線 (JR-A 01。湖西線系統は「JR-B 08」)     
米原方………新疋田駅  
金沢方………南今庄駅  
 
小浜線 (駅番号なし)   
東舞鶴方……西敦賀駅  
 
訪問・撮影時
2009年8月ほか  
 
 

敦賀駅は地平駅ですが、地形の関係で西側から見ると高台の位置にホームがあります。
駅舎は西側のみに設置されています。駅東側からのアクセスは、約600m南のガードまたは約1.1km北の踏切を通って西側へ回らなければなりません。
撮影した2008年当時は平屋建ての古い駅舎が現役でしたが、後にリニューアルされ、駅舎の右側を解体した上で敦賀市交流施設「オルパーク」が建てられました。
現在の敦賀駅はバリアフリーに対応しています。
また、ロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バスターミナルとタクシー乗り場が併設されています。駅前広場も後にリニューアルされました。
写真は南西を望む。
 
 

駅前です。北西を望む。後方に駅舎があります。
西側は敦賀市の中心市街地で、駅前通り(白銀通り。敦賀シンボルロード)沿いには商店街が形成されていますが、中心市街地の空洞化で活気に欠ける印象です。
観光地である氣比神宮は約1.3km、敦賀港は約2km離れていて、徒歩ではちょっとしんどい距離です。路線バスで行く事もできます。
 
一方、駅東側はまさに「駅裏」で、工場や田園が広がっていて、背後には山々が連なっています。
 
 

2010年当時の改札口です。
当時は国鉄時代とほとんど変わりありませんでしたが、現在はリニューアルの上で自動改札機が導入され、またICカード『ICOCA』のエリアに組み込まれました。但し、小浜線では『ICOCA』をご利用になれませんのでご注意下さい。
駅舎内改札外には自動券売機、『みどりの窓口』、待合室、コンビニ「セブンイレブン」があります。駅弁も販売しています。
トイレは改札内外にありますが、多機能トイレは改札外のみです。
そして各ホームとの間は地下道(改札と同じ1階相当の高さ。階段のみ)と跨線橋(上りエスカレーターとエレベーター。改札口~跨線橋のみ下りES併設)で結ばれています。
改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

北陸本線の駅名標です。電照式です。
JR西日本の標準デザインで、下部はJR西日本のコーポレートカラーである青です。
北陸地区はラインカラー未導入のため、現在も下部は青のままだと思われます。
そして、新快速が走る北陸本線米原方面には「JR-A 01」、湖西線系統には「JR-B 08」の駅ナンバリングが設定されています。
特に北陸本線の「JR-A 01」は近畿圏におけるトップナンバーになっています。
それだけJR西日本が新快速に重きを置いているのでしょう…。
 
 

小浜線の駅名標です。
小浜線は北陸本線と直通運転しないため、終端方の隣駅は空欄になっています。
尚、小浜線には駅番号が導入されていません。
 
 

敦賀駅は島式ホーム3面と、中央ホームの米原方に切欠式ホーム1線を有する、計3面7線の地上構造で、地形の関係で西側が築堤になっています、ホームは南西~北東方向に延びていて、カーブを描いています。
 
左ホーム(西)が左から1番のりば、2番のりばの順でともに小浜線下り東舞鶴方面、中央ホームが左から3番のりば(北陸本線下り福井・金沢方面。下り特急全列車が発着)、5番のりば(北陸本線下り&上り米原・湖西線方面の普通・新快速が発着)の順ですが、5番線の米原方(手前側)には切欠式の4番のりばがあり、北陸本線上り米原方面・湖西線方面の普通・新快速が発着します。そして右ホーム(東)が左から6番のりば(北陸本線・湖西線上り特急全列車が発着)、7番のりば(北陸本線上下線の普通・新快速が発着)の順です。
 
ホーム有効長は1・2番のりばが10両分、3番のりばが12両分、4番のりばが5両分、5番のりばが11両分、6・7番のりばが14両分で、一部を除き国鉄時代に運転されていた長編成の客車列車や特急列車に対応できる長さです。
ホーム幅はあまり広くないものの、狭くもないです。切欠式の4番のりばのみホーム幅が狭いです。
上屋は1・2番のりばが北側(終端方。奥側)の6両分、3番のりばが米原方(手前側)の11両分、4番のりばが終端方の4両分、5番のりばが米原方の10両分、6・7番のりばが中ほど米原寄りの11両分に設置されています。現在の定期列車は全て上屋下に収まります。
各ホームにはベンチが設置されていて、3~5番のりばには係員詰所が設けられています。
また、各ホームの北側には地下道(階段のみ)が、南側にはバリアフリー対応の跨線橋がそれぞれ設置されていて、ともに西側の駅舎・改札口に通じています。
 
写真は6番のりばより北陸本線・金沢方を望む。
 
 

こちらは東端の7番のりばより北陸本線・金沢方を望む。
ホームの東側には側線があり、給水塔も設置されていましたが、現在は駅東側に北陸新幹線の高架駅が建設されています。側線が撤去されたかどうかは不明です。給水塔はおそらく撤去されたでしょうね…。
新幹線駅は北側で国道8号線敦賀バイパスを跨ぐため、24mの高さにホームが建設されます。要塞みたいな駅になりますw
 
 

こちらは切欠構造の4番のりばです。米原方を望む。
5番のりばを切り欠いて設置されています。ホーム幅は狭いです。
短編成しか発着できないため、米原方面および湖西線近江今津方面の普通列車および敦賀駅折り返しとなる新快速が発着します。
尚、新快速は米原・近江今津~姫路(~網干)で12両運転を行っていますが、敦賀までやって来る列車は設備および輸送力の関係から全て4両編成での運行です。
 
 

4番のりばより終端方を望む。左から1番のりば~7番のりばの順です。
当然ながら5番のりばの手前に車止めがあります。
ゆえに、4番のりばは米原・近江今津方面からしか入線できません。結構な本数の新快速が発着します。
4番のりばは改札口から遠いため、結構不便です…。
 
 

2番のりばより小浜線・東舞鶴方を望む。右から1番のりば~7番のりばの順です。
1番・2番のりばは小浜線専用ホームです。かつては気動車が発着していましたが、2003年の電化後、現在は125系電車の独壇場です。電化当初は一部列車に113系電車が、また一時期は521系電車も使用されていました。
 
 

4番のりばより北陸本線・米原方、小浜線・東舞鶴方を望む。かつては東洋紡績の専用線が右へ分かれていました。
この先、北陸本線の複線の右(西)に小浜線の単線が並走する形で郊外を南へ走り、車両基地である敦賀地域鉄道部敦賀運転センター車両管理室を北陸本線上下線(小浜線は下り線と並走)で抱き込んでさらに南へ進みます。そして上下線が寄り添うとすぐに小浜線が右へカーブして分かれます。
 
北陸本線はその後、山間部へと入り、上下別線になります。下り線はほぼ一直線に谷を走りますが、上り線は急勾配を避けるために西側の衣掛山を利用して鳩原ループ線で高度を稼ぎます。途中、左手に敦賀の町並みや小浜線を見下ろす事ができます。そしてループ線が終わると下り線の西側、山の中腹を南へ走り、短いトンネルをくぐる時に下り線を跨いで東側へ回ります。その後は上下線が寄り添い、新疋田駅へと至ります。尚、単線時代は現・下り線を使用していて、現在の新疋田駅の手前で左へカーブして柳ヶ瀬山を抜ける旧線を経由していました(旧線は既に廃止)。複線化と新線建設により現ルートへと変更されました。
 
一方、小浜線は北陸本線から分かれると郊外の田園風景の中を南南西へ走り、左前方に衣掛山が接近すると右へカーブして山沿いを走り、西敦賀駅へと至りますが、山の中腹には鳩原ループ線が通っています。
 
 

5番のりばより北陸本線・金沢方を望む。
かつては貨物線の敦賀港線が左へ分岐していました。また、上り線側(右)には引上線があり、駅東側の側線に繋がっていますが、現在、駅東側の側線は撤去されているかもしれません。
尚、敦賀駅は現在、直流電化されていますが、かつては交流電化でした。敦賀駅の先にデッドセクション(交直セクション)があります。
 
この先、右へカーブして郊外風景の中を東北東へ走り、左から山が接近すると国道8号敦賀バイパスをアンダーパスして、続いて北陸自動車道もアンダーパスしますが、この北陸道をくぐる前に左を並走していた国道476号線が緩やかに左へカーブして分かれます。この国道476号線は今庄まで日本海沿いを走っていた旧線跡です。現在は大半が道路に転用されていて、南今庄駅手前で再会します。北陸道をアンダーパス後はすぐに全長13,870mの北陸トンネルに入ります。すぐに左へカーブして、延々とトンネル内を北北東へ走り、南越前町に入ります。そして右へカーブしてようやくトンネルを出ると、左側に寄り添う北陸本線旧線跡の県道207号線と並走しながら東北東へ進み、南今庄駅へと至ります。
 
 

2番のりばより小浜線・終端方(北陸本線・金沢方)を望む。
小浜線は行き止まりではなく、この先で北陸本線に繋がっていますが、電化方式の違いもあり、現在は小浜線~北陸本線福井方面を直通する列車がありません。まぁ、521系を使えば直通は可能ですが、まぁ需要がありませんわね……。
 
 
あとがき
私が敦賀駅で駅の外に出たのは少なくとも2001年、2008年、2009年、2010年、2012年、2014年の6度はあります。乗り鉄時に当駅で乗り換える事が多く、また接続が悪いケースも多いため、よく下車しています。主要駅かつ運転上の拠点駅であり、側線が多く構内は広かったです。現在は北陸新幹線の駅工事が進行しています。また、駅前は敦賀市の中心市街地ですが、空洞化により賑わいが失われている印象でした。今は郊外の幹線道路沿いが商業の中心地になっているようです。 
 
東京からですと東海道新幹線『ひかり』などで米原駅まで行き、北陸本線特急『しらさぎ』に乗り換えて当駅下車です。北陸新幹線が敦賀まで延伸されればダイレクトにアクセスできるかもしれませんが…。余裕で日帰り訪問可能です(最長滞在時間:11時間半弱)。
一方、大阪からですと湖西線経由の特急『サンダーバード』でダイレクトアクセスが可能です(敦賀駅を通過する列車がありますので要注意です)。また、少々時間がかかりますが、新快速利用や普通列車の乗り継ぎでも到達できます。余裕で日帰り訪問可能です(最長滞在時間:14時間少々)。
 
食料・飲料について、駅と駅前にコンビニがあるものの、駅前には気軽に入れる飲食店がありません。最寄りの飲食チェーン店は約500m西の「ガスト」で、約600m北西には「ココイチ」があります。また、約400m北西には「ソースカツ丼」で有名な「ヨーロッパ軒」があります。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
  
東京、大阪とも到達難易度はさほど高くありません。北陸本線および小浜線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は敦賀駅でも途中下車されてみて下さい! 
 
(参考:JR西日本のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)