神田神保町・12月 | 書斎の汽車・電車

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インドア派鉄道趣味人のブログです。
鉄道書、鉄道模型の話題等、つれづれに記していきます。

 去年も似たようなタイトルでお届けしたかと思いますが、今年も性懲りもなく神保町のお話をします。

 

 といっても、鉄道書を扱う古書店が激減してしまって、面白くないことこの上ないのですが、ともかく秦川堂書店へ。相変わらずいい本が揃っていますが、先代の時のような「あっと驚く」本はなかなか出ませんね。高松吉太郎氏旧蔵という電車の写真は、まだ少し残っているようです。また、店の奥には未整理の鉄道書もあるようでしたから、今後に期待です。

 もう一店舗、澤口書店にも行ってみましょう。こちらの鉄道書コーナーも相変わらず充実はしていますが、やはり稀少書、珍品の類いはありませんでした。まあ、お前のようなすれっからしの相手はしていられないよと言われてしまえばそれまでですけど。

 

 古書店には「新顔」もオープンしていまして、先述の秦川堂から「のれん分け」した永森書店が、表通り(靖国通り)から一本入ったすずらん通りに移転してきました。こちらは絵葉書と戦前の旅行案内に特化していまして、書籍は秦川堂では扱いを止めてしまった軍事関係、旧植民地関係に絞っているようです。絵葉書にはなかなか珍品が揃っていますので、今後も要注目のお店です。

 

 さて、書泉グランデにも改めて足を運んでみましょう。6階の鉄道グッズコーナー、会社別になっておりとても探しやすくなりました。ついつい秩父鉄道と東武鉄道のグッズを購入してしまいました。5階の鉄道書コーナーは相変わらずですが、どうも、鉄道関係の専門書の扱いが、心なしか少なくなっているように感じました。まあ、そんなに売れるわけではありませんので致し方ないかも知れませんが、書泉だからこそ、鉄道と名の付く本は全て並べて欲しいものです。なお、鉄道古書のコーナーは充実していまして、雑誌類の品揃えは神保町随一です。また、この5階の売り場、今月末までは動物カレンダーコーナーがありますが、これが終わった後の本棚がどうなるのか、大いに気になります。

 

 最後は三省堂書店神保町本店、12月から営業時間も通常に復しており、大変な賑わいなのですが、このお店があとわずかで閉店してしまうのですね。せいぜい今のうちに、欲しい本は買っておきましょう。

 

 なんだかんだと文句ばかりになりましたが、神保町が魅力的な本の街であることに変わりはありません。これからも毎月最低1回は足を運ぶことと思います。