九州・四国遠征(1日目/ボンネットバス)

今回は4泊5日(1泊は車中泊)で四国・九州へ出かけました。
時系列としては「ルミナス・マスカット号」で岡山へ到着した後となります。

今回の活動内容

今回この遠征を決めた決め手だったのは「伊予灘ものがたり」の現車両の引退です。また、四国交通が運行する定期観光バスのボンネットバスもほぼ同じタイミングでの引退となったためこれも狙いです。ただし、予約が取れなかったので乗車は断念して撮影だけですがw
この他、九州では日南線が災害で一部区間運休となっていて観光特急「海幸山幸」も運休中なのですが、所定経路で運行できないため代わりに宮崎~鹿児島中央間で臨時運行されることが決まり、運良くこの指定券を入手できたため四国遠征がそのまま九州遠征に繋がることになりましたw

本日の行程

初日(夜行バス乗車から考えると2日目)となる今日は岡山からスタートし、まず特急「南風」で阿波池田まで行き、駅前とバスターミナルとでボンネットバスを撮影します。
その後は四国交通の路線バス「祖谷線」でかずら橋まで行ってここでもボンネットバスを待ち構えつつかずら橋も見学します。
阿波池田駅に戻ったら特急「剣山」で徳島へ、更に「うずしお」に乗り継いで岡山へ行ったら宿泊してゴールです。

岡山駅にて

夜行バスで到着した岡山から1日目の朝がスタートします。
ただ、夜行バスの遅延を見越してかなり余裕のある乗り継ぎになっていたのが定刻通りの到着だったためかなり待ち時間が発生しました。
なので・・・撮影タイム!
あれ?この展開は「ままかりライナー」に乗ったときと同じですねw


流石に岡山は中四国地方のターミナルだけあっていろんな行先が見られて楽しいものです。
乗車するのは上から4番目の「南風3号」です。


ホームに行くと8000系「しおかぜ」がいました。


↑そこへ115系普通列車が入線です。
広島地区はすっかり227系に置き換えられて國鐵廣島は過去のものになりましたが、岡山は相変わらずの國鐵岡山ですねw


写真もどうぞ


隣に停まっていたのは「マリンライナー」です。
岡山と高松を結ぶ快速列車で、これ以外は全て特急なので18きっぷで四国へ渡れる唯一の列車ともなっています。


↑「マリンライナー」発車です。


↑朝ラッシュの時間帯ということで7両編成がやってきました。
今でも115系の長編成が見られるのは貴重ですね。


末期真っ黄色じゃない115系も来ました!


↑瀬戸大橋線の213系がやってきました。
115系に霞みがちですがこれも希少車種に変わりはないですね。


↑そして「しおかぜ」の発車です。
今では珍しいくなってきたGTO素子のインバータ音にも注目ですね。

そして、いよいよ・・・


↑乗車する「南風」の入線です。


「南風」には過去にも乗ったことがありますが、前回は2000系だったのに対して、今は後継の2700系です。
この2700系には初めて乗るので楽しみです。


トレインマークもLEDで表示するんですねぇ~


方向幕はフルカラーLEDです。


普通は行先の駅名だけを表示することが多いですが、”行”を着けるのは珍しいですよね。


ちなみに、反対側はアンパンマン列車でした。


車体にはでっかくアンパンマンが描かれていました。
ただ、乗り鉄・・・いや音鉄的にはあまり有り難くないんですよねw
別にアンパンマンが嫌いなわけではないですが、どうしても子供が集まるので車内環境が悪くなりがちなんです・・・
でも、そうやって子供を連れて乗りに来る人がいるからJR四国の増収になっていると思うと否定もできませんね。


↑そこへ貨物列車が通過です。
山陽本線も東海道本線ほどではないにせよ貨物列車のメッカですからね。


それでは乗り込みます。
アンパンマン列車ということで天井にもアンパンマンのキャラクターが描かれています。

さて、いつもならばここで「南風」の解説やら乗車レポートやらを書く所ですが、実は明日の行程にも「南風」が含まれていて、しかも全区間乗車するのでその時に解説&レポートしたいと思います。
なので、記事は阿波池田に飛びますw

阿波池田でボンネットバスを撮る!

というわけで「南風」で阿波池田にやってきました。


ゴミ箱までアンパンマンでしたw


阿波池田駅は山に囲まれています。


帰り道で乗るキハ185系「剣山」がいましたが今は撮るだけ・・・


降りたらすぐボンネットバスのやってくる時間なので急いで駅前に出ます。
駅前には既にカメラを構えた人たちが集まっていて、更には地元放送局と思われる撮影クルーまでいました。
ボンネットバスの注目度は高いようですね。


そして、ボンネットバスはもういました!

さて、ここでこのボンネットバスについて解説しておきましょう。
このボンネットバスは四国交通は祖谷周辺の定期観光バスとして運行しているもので、車両自体は1966年製のいすゞ・BXDという車種で、1982年から定期観光バスとして活躍してきたようです。
しかし、流石に老朽化には逆らえず、2021年をもって定期観光バスとしては引退することになったそうです。
ただ、朝日新聞の記事によると廃車になるわけではなく、今後も不定期に路線バスとして運行するみたいなので、機会があれば乗車したいと思っています。
また、面白いのが冷房がついておらず、乗客が熱中症にでもなっては大変だということで真夏の運行は取りやめていたというエピソードもありますw
そういえば、北海道を走る士別軌道のモノコックバスも冷房がなくて真夏は運行していませんでしたねw

もう11月をもって運行が終了しているので今更意味のない情報かもしれませんが、一応定期観光バスの詳細について説明すると、JR阿波池田駅と阿波池田バスターミナルで乗車扱いをしたら、平家屋敷・かずら橋・小便小僧・道の駅大歩危・大歩危船下りなどを巡るコースで、食事や船下りの料金も入って大人8800円、小児8500円でした。
ちょっとお高めな気もしますが、貴重なボンネットバスに乗れると考えれば妥当ですかね。
ちなみに、この定期観光バス自体はボンネットバスが引退しても続けられるようで、通常のバスでの運行になるようです。


ボンネットバスがボンネットバスたるボンネット部分です。


方向幕は「定期観光」です。
ところで、上の3つ目のライトは何なんでしょうか?
昔のトラックには速度が車外からも分かるように3連灯が付いていたのは知っていますがそれですかね。


後ろから


側面の幕


四国交通の社名表記


路線バスとしても運行できるため「乗合」の表記もありますね。
日本バス協会のステッカーもあって、これが保存車両ではなくて現役のバスだということが分かります。


公式側からも


ボンネットを強調してもう1枚


駅舎とボンネットバス

それではそろそろ出発です。
いや~、ここで急にキャンセルでも出たら今から8800円払っても乗りたいくらいですが、流石にそんな都合のいい展開はなく、撮影だけで我慢です。


↑発車シーンは動画でどうぞ
古いエンジンということで音からして違いますね。

さて、これにて終わり・・・ではありません!
前述の通り、バスは阿波池田駅を出ると阿波池田バスターミナルにも立ち寄るのですが、バスターミナルは徒歩でも5分足らずの場所にあるのに、バスはダイヤ上はそこを10分かけて走ることになっているため、バスターミナルでもしばらく停車するわけで、歩いて追いかければもう1回撮るチャンスがあるのです。


バスターミナルにやってきました。


いました!


さよならヘッドマークが付いていました。
鉄道ではよくありますが、バスでやるのは珍しいですよね。
それだけボンネットバスの引退は記念すべき出来事なのでしょう。


非公式側から


隣にはポンチョがいました。
車体サイズは近いですが、姿は全然違いますね。


ポンチョとボンネットバス


公式側からも撮ったらそろそろ発車です。


↑これも動画でどうぞ

ボンネットバスを見送ったらここで小休止です。
まずはバスターミナルを見学していきましょう。


バスターミナル内にもボンネットバスの写真パネルが展示されていました。
どれもいい写真ですね。


時刻表はとってもアナログw
真ん中の祖谷線の久保行きに乗りますが、1時間ほどあるのでバスターミナル周辺をぶらつきつつ昼食を食べることにします。


路線図もありました。
バスターミナルと言うだけあって路線数はそこそこあるようです。


こんなポスターがありました。
あれ?ラブライブって阿波池田と関係あったっけと思って調べてみると、阿波池田や徳島県とは関係なく、厚生労働省がラブライブとコラボした感染症予防の啓発ポスターだったようです。
お役所も今はこういうことやるんですね。
ただ、感染症予防というテーマでアニメとコラボするなら「はたらく細胞」の方が適任だったのでは?とは思いますw


これも四国交通のバスで、出合線の出合行きです。


↑発車は動画でどうぞ


バスターミナルの外観です。
素朴ですが綺麗な見た目ですね。


↑さっき停まっていたポンチョがやってきました。
コミュニティバスとかじゃなくて普通の路線バスみたいですね。


さて、撮影もこれくらいであとは昼食を求めてぶらつきます。
こんな路地を抜けると・・・


こんなお蕎麦に出会えました。
四国というとうどんのイメージですが、これは祖谷そばというやつですね。
素朴な味が美味しかったです。


ところで、さっきも歩いた路地なんですが、流石に車は通らないだろうと思ったらまさかのw
この道幅は実質軽自動車専用サイズでしょうかw
少なくとも自分の運転では通りたくないですw


こんな石碑がありました。
描かれているのは「蔦文也」という方で、徳島市出身の元プロ野球選手で、引退後は阿波池田の池田高校の野球日で指導者をしていた縁でこうして石碑が建立されているんですね。


しばらくしてバスがやってきました。


これから乗車する久保行きです。

四国交通祖谷線でかずら橋へ

ここからは四国交通の祖谷線でかずら橋へ向かい、そこでもボンネットバスを撮影しつつかずら橋を見学します。
この祖谷線は阿波池田を起点に国道32号を通って大歩危駅を経由して県道45号に入りかずら橋経由で久保まで行きます。
終点の久保は四国最強の酷道として有名な国道439号の沿線にあったりしますが、今回はそこまでは乗りません。

乗車すると乗客は私の他に数名だけでした。
著名観光地のかずら橋を通る路線なのでもう少し観光客がいるかと思ったら全然ですね。
その数名も見た感じ地元の方のようで、バス停10個も進まないくらいで降りていきました。
土讃線との並行区間ですが、土讃線の本数が少ない上、バス停のほうが駅よりもこまめに設置されていて地元の方にとっては便利なんでしょうね。


しばらくは池田の市街地を走ります。
池田ってこうしてみるとイメージよりは開けてますね。


吉野川を渡ります。


土讃線とも交差します。
このあたりは土讃線と国道32号と吉野川が絡み合うように並行していて景色もいい区間ですよね。


ここまで道路と鉄道が近づく場所もありますがタイミングよく列車が通るなんてミラクルは起きませんでしたw


険しい山の上にも集落があるのか、凄まじいヘアピンカーブで道が付けられていました。
四国は山の険しい地形が多いですが、その象徴的な景色の1つでしょうか。


あれ?この看板って・・・


以前に祖谷口駅を訪問した時にお昼ごはんを頂いたお店ですね。
バスの車窓からですが思わぬ再訪になりました。


一旦国道32号を外れて旧道に入ります。
このあたりは路線バスあるあるですね。


線路より高い所を走るので土讃線がよく見えます。
でも、列車は来ないw
まあ、土讃線の本数はかなり少ないですからねw


狭い旧道を進むと駅が見えてきました。


とっても奇抜なデザインの駅舎でしたw
ちなみに、阿波川口という駅です。


吉野川の支流の銅山川を渡る鉄橋です。


鮎戸瀬とかいて「あどせ」と読む変わった地名がありました。


歩行者専用の橋がありました。ここから吉野川を見たらさぞ綺麗でしょうけどバス旅だとそうも行きませんw
四国にはこういう橋が多い気がします。


車窓から見る吉野川も悪くないですけどね。


よほど土地がなかったのか、川にせり出す駐車場がありました。
平地の少ない土地で駐車場を確保するための知恵なんでしょうけどとってもスリリングですw


ここで鉄道写真を撮ったらいい写真になりそうです。


このあたりが景勝地としての大歩危ですかね。


大型の観光バスが停まっていますが・・・


定期観光バスのコースにも入っている大歩危船下りの乗り場のようです。


ツーリングのバイク乗りたちにも人気のようです。


橋を渡って対岸にある大歩危駅へ向かいます。


大歩危駅は橋より低い位置にあるためバスからは見下ろす形になりますが、駅前ロータリーまで乗り入れるので急坂を下って駅前まで行きます。


大歩危駅の駅前ロータリーに到着しました。
ここで10名以上の乗客が待っていて車内の乗車率は一気に跳ね上がりました。
どうやら観光客は阿波池田バスターミナルではなくて大歩危駅からバスに乗り換えるルートを使っているみたいですね。
確かに大歩危駅にも特急が停まりますし、最初からかずら橋を目的地とするならば大歩危駅で下りるほうが合理的でしょう。


ここからは川沿いの土讃線沿いを外れて県道45号へ入って山へ分け入っていきます。
チェーン着脱場がありますが、四国でも山奥はチェーンが必要なこともあるんですね。


車窓も山あいのものに変貌していきました。


ここから走る県道45号西祖谷山山城線はさっき渡った橋の所から始まっていて、元々は祖谷方面へのアクセスを改善するために整備された有料道路の祖谷渓道路でした。
山あいを通過する路線だけに急カーブ、急坂の連続の線形ですが、酷道や険道が多い四国では珍しく全線で2車線が確保された比較的整備された道路になるようです。


山へ行くと大体見かけるそば屋の看板でした。


祖谷トンネルでサミットを越えると道のりは下りに転じますが、今度は猛烈な下りになるようではるか下に見えるあの道路が今走っている道路の続きのようです。


路線バスの車窓とは思えぬヘアピンカーブ!


一旦県道を外れてホテル「秘境の湯」に立ち寄ります。


入口部分には「秘境の湯下」というバス停もあります。
ホテルに立ち寄らない時間帯はここを利用するんですかね。


ふと目をやるとボンネットバスがいる!


定期観光バスのスケジュールを見るとちょうど昼食を食べている時間帯なので、ここで参加者はお昼ごはんを食べているところなんでしょうね。
そのおかげで路線バスで追いつくことが出来ました。


かずら橋に到着です。
大歩危から乗ってきた観光客は全員がここで降りていき、残ったのは地元の方と思われる1名だけでした。
ここで元々停車時間が設定されているのかバスはなかなか発車しません。


こういう所に停車するバスはいいですね。


その先は道幅が一気に狭まり狭隘路線が楽しめそうです。
バス好きとしてはかずら橋じゃなくて狭隘路線の方が楽しめそうですが、ボンネットバスの撮影もあるので今日はかずら橋で降ります。


↑出発は動画で


それではかずら橋へ行きましょう。
折返しは35分後のバスなのであまりのんびりは出来ません。


徳島線の特急の名前にもなっている「剣山」のPR看板


対岸には要塞感のある無骨な建造物がありました。
あれは「かずら橋夢舞台」という施設で、駐車場と土産物売り場・食堂などを備える施設で、マイカーやレンタカーでかずら橋を訪れる人に向けた施設のようです。
また、一部の路線バスは今立っているかずら橋バス停ではなくて、あのかずら橋夢舞台の方へ行くものもあるようです。


にしてもすごい構造ですね。
さっき川にせり出した駐車場を紹介しましたが、あれを更に大規模にしたらこうなるんでしょうかw


看板の案内に従ってかずら橋を目指すとしましょう。


下り坂を下っていくとかずら橋がありますが、観光らしくこんな表示がありました。


ありました!
あれが有名なかずら橋です。


橋をより強調して
さて、見るだけでも十分楽しめるかずら橋ですが、せっかく来たならやっぱり渡ってみたい・・・というわけで


課金しますw
かずら橋は渡って対岸まで通り抜けるので、入場料ではなく通行料ということになりますが、料金所という言い方がまるで有料道路みたいですw


ようやくたどり着きました。
やっぱり有名な観光地だけにすごい人です。


このいかにも観光地な建物が料金所です。
もちろんETCは使えませんが、PayPayは使えます。
料金は大人550円、子供350円で、幼児は無料です。


これだけ景色のいいところですから映画のロケにも使われたんですね。


それでは渡ります。
見た目からして揺れそうですが実際揺れます。
しかも・・・


足元も横木の間隔が広く真下も見えますw
なので、高所恐怖症の方にはおすすめしません。


かずら橋がかずら橋と呼ばれる理由はこのように葛(かずら)を編んで作った橋だからであり、現在のように交通路が整備される以前はこの端が祖谷地域の重要な交通路だったようです。
大正時代には一度ワイヤーによる吊橋に掛け替えられましたが、観光振興のためにかずら橋が復刻されて観光スポットとなったようです。

このような橋が作られた理由としては空海がこの地を訪れた時に住民のために掛けたとか、平家の落人が住み着き、追っ手が来た時にすぐに切り落とせるように葛で橋を作ったなどという伝説もあるようですが定かではないようです。


ちなみに、現在は安全のためワイヤーの周りに葛を巻きつける、見た目だけのかずら橋となっており、強度面は心配ありません。


ここからの景色はこんな感じ


道の幅は結構あるのですが、揺れるのと足元が悪いことがあってか一方通行にしていました。


記念撮影にうってつけの看板


近くには滝もありました。
その名を「琵琶の滝」といい、平家の落人たちが都を偲んで琵琶を奏でて慰めあったという伝説から来た通称とのこと。


対岸から見るかずら橋もいい感じでした。


祖谷の粉ひき歌というのは郷土に伝わる歌で、歌詞の中にかずら橋も出てくるそうです。


バステに戻ってふと対岸の夢舞台を見てみると、なんとボンネットバスの姿が!?
てっきり私が今いるバス停のところへ来ると思っていたんですが、夢舞台の方だったんですね。
これは思わぬ誤算でしたが今から夢舞台へ撮りに行ったらバスの時間までに戻ってこられるか怪しいのでここから望遠で撮るに留めましょう。


可能な限りいいアングルを探してみた結果です。
まあ、撮れないよりはいいでしょうw


そして、帰りのバスがやってきました。
てっきりさっきのバスがそのまま折り返して来るのかと思ったらポンチョが来ましたので別のバスのようです。
折り返し時間は35分しかないのですが、久保はかずら橋から更に山へ分け入っていく先にありますから普通に考えれば同じバスが折り返して来るのはありえないわけですがこのあたりの地理に明るくないので久保はかずら橋のすぐ近くだと勝手に思っていましたw


車窓から見えた建物にはボンネットバスのイラストが描かれていました。
やはりこのあたりの地域にとってボンネットバスはシンボルなんでしょうね。


再び山あいを進みます。


大歩危駅には「四国まんなか千年ものがたり」がいました。
キハ185系を改造した観光特急ですがあれも乗ってみたいですね。
ちなみに、かずら橋から乗り合わせていた観光客は全員降りていき、車内は私の貸切状態となりましたw


この鉄橋は映えますね。


それにしても、川べりまで建物が迫っていてすごい景色ですよね。
ここに住んだら眺めはいいでしょうが大雨とか降ったら怖そうです。


阿波池田バスターミナルに到着です。
やっぱりポンチョで山道はちょっと疲れましたw


バスはそのまま四国交通本社前行きになりました。
入庫を兼ねた運行なんでしょうね。
ただ、普通は最初から阿波池田バスターミナル経由四国交通本社前行きとかにしそうなものですが、阿波池田バスターミナルで一旦系統を区切っているのは律儀なんだか分かりづらいんだかw


高速バスがやってきました。
四国交通では阿波池田から神戸・大阪行きの高速バスを走らせていて、鉄道では遠回りになる徳島県~関西をショートカットしています。
ちなみに、阿波池田駅には立ち寄らないので要注意です。
さて、続いては・・・

徳島を経て岡山へ

あとは翌日の宿泊地がある岡山まで向かうわけですが、あえて最短経路である土讃線・瀬戸大橋線経由ではなくて、徳島線・高徳線・予讃線・瀬戸大橋線と回って遠回りしていきますw
このルートを選んだ理由ですが、阿波池田~徳島間の特急「剣山」に乗りたいのと、徳島~岡山直通の「うずしお」に乗りたいというのがあり、ちょうどいい感じにつながったのでこの様になりました。


阿波池田駅にやってきました。
ここはちょっと乗り換えがタイトだったのでバスが遅延するとヤバかったのですが、スムーズに流れる田舎の国道のおかげで時間通り到着してくれて助かりました。
まあ、「剣山」に乗りそこねたら「南風」に乗れば予定通り岡山にはいけるしいいかという感じでしたけどw


発車標です。
何気に「トロッコ」という表示が気になりますが、これは「藍よしのがわトロッコ」という観光列車で、トロッコ型車両を併結した編成で運行され、快速扱いなので指定席券さえ買えば乗れて「剣山」よりもリーズナブルで変わった車両に乗れるわけですが、のんびり走るおかげで徳島まで2時間半近くかかるため、せっかくの岡山行き「うずしお」に間に合わないこともあってパスですw


ホームへ行くと岡山行きの2700系「南風」が停車中でした。
高知行きの「南風」との交換待ちで停車しているようです。


こちらは私が乗るキハ185系「剣山」です。
元々はキハ185系は四国の特急の代名詞的車両で「南風」に使われていたこともありましたが、2000系登場により「南風」からは撤退し、その2000系すら今は「南風」からは撤退することになりました。
つまりは「南風」から見れば「剣山」は2世代前の車両が使われていることになります。


ちなみに、これもアンパンマン列車です。
アンパンマンの作者のやなせたかし氏は高知県出身であり、その縁から高知にはアンパンマンミュージアムが出来たりして、JR四国もアンパンマン列車を走らせたりしているんですが、「南風」以外にもこの「剣山」や「うずしお」「しおかぜ」など高知が全く関係ない列車にもアンパンマン列車が設定されたりしていて、抜かりないというか商魂たくましいというかw
でも、今やJR四国=アンパンマンというくらい定着して行きていますから、商売としては正解なんでしょうね。


並べて撮ってみました。


↑高知行きの「南風」が入線してきました。
続いて・・・


↑岡山行きの発車です。


それでは乗車します。


編成は3両と短く、一部のみ指定席という扱いをしています。
ちなみに、アンパンマン車両は全席指定席扱いなので乗車するには指定券必須です。
このあたりはしっかりしていますねw


↑それでは車窓は動画でどうぞ
全区間乗り通しても1時間15分というお手軽特急ですね。
あと、何気に今回の遠征で最初の車窓動画です。

ここで「剣山」についてざっくり解説しましょう。
「剣山」は徳島と阿波池田を結ぶ特急列車で、元々は国鉄時代に急行「よしの川」として運行されていたものを特急に格上げして運行開始しました。
一時期は高知駅まで乗り入れていた時期もありましたが、「南風」「しまんと」に使われる2000系との性能差が大きすぎて数年で終了しました。
また、牟岐線特急は長らく「うずしお」の延長みたいな感じで運行されていたのが、「うずしお」にも新型気動車2000系が投入されると「うずしお」の牟岐線への乗り入れが無くなった代わりに徳島線を走っていた「剣山」と直通され、牟岐方面と直通運転していた時期もありましたが、それも現在はなくなり、徳島~阿波池田間のみの運行となりました。
列車名の「剣山」は沿線にある同名の山が由来で、徳島県の最高峰になるそうです。

JR四国発足後は並行して徳島自動車道が開通したこともあって徳島線を線形改良したり、特急型のキハ185系を投入したりと、比較的力を入れている方ではあると思いますが、「南風」や「うずしお」「しおかぜ」よりは格下みたいな感じはありますね。

これも、もし大鳴門橋・明石海峡大橋に鉄道も通っていたら高知・阿波池田~神戸・大阪みたいな特急列車設定されて「南風」並の主力特急になっていたかもしれません。

ちなみに、以前の遠征で逆方向の徳島→阿波池田で乗ったんですが、あの頃は車窓を動画で撮る習慣もなかったので車窓を撮りたかったのもありまして改めて乗りましたw


徳島に到着です。
すぐに発車する「うずしお」もあるのですが、それは高松行きなので岡山行きまで1時間ほど待ち時間が発生します。


開業に向けて準備が進む阿佐海岸鉄道のDMV(デュアル・モード・ビークル)のポスターが貼られていました。
私も早く乗ってみたいと思っているんですが、混雑を回避するために当分の間は完全予約制での運行になるみたいなのでしばらく先になりそうです。
ちなみに、DMVとはざっくりいうとレールも道路も走れる新しい乗り物で、鉄道とバスの2つのモードで走れることからデュアル・モード・ビークルと呼ばれています。
元々はJR北海道がローカル線の切り札として開発しましたが、当のJR北海道は度重なるトラブルや不祥事でそれどころではなくなって開発を断念し、技術を他社に提供するという立場になり、その提供を受けて世界初の実用化に漕ぎ着けたのが阿佐海岸鉄道だったわけです。


ポスターその2


ポスターその3


最後にポスターその4
4パターンも用意するとはかなり気合が入っていますね。
私も陰ながらDMVの成功をお祈りします。


改札は昔ながらのラッチです。
県庁所在地の駅なのにw
でも、このギャップが好きです。


こちらは阿波踊りの顔出しパネルです。


お遍路用品を売っているのには驚きました。
流石は四国ですね。


徳島バスの高速バスにもお遍路のPRがされていました。
私の中ではお遍路=水曜どうでしょうなんですが、それ関係なくお遍路に訪れる人も決して少なくないんでしょうね。


残った時間で徳島ラーメンを頂きます。
時間的には夕飯に少し早かったのと、今晩泊まるホテルはビジネスホテルにしては珍しく夕食も出るところだったのでラーメンだけを軽く食べることにしました。


それでは駅に戻って続いては「うずしお」で岡山へ行きます。


「うずしお」も最新型の2700系になっていました。


フルカラーLEDによる列車名表示


岡山行きの表示を撮ったら乗り込みます。

さて、ここで「うずしお」の岡山行きについて説明しておきましょう。
まず、基本情報として「うずしお」についてですが、基本は高松~徳島間で運行される特急で、1日16.5往復あるうちの2往復は岡山~徳島間の運行となり、今回乗車する列車もその1つです。
四国4県を発着する列車は大抵岡山駅をターミナルにしていますが、徳島からの「うずしお」だけは岡山直通は1日2往復だけとなっています。
これは徳島から本州方面では需要が多い京阪神や東京方面には明石海峡大橋・大鳴門橋経由が最短経路ですが、ここに鉄道は通っておらず徳島県と本州を結ぶ需要の多くは高速バスが担っているという事情によります。
そのため、「うずしお」は高松と徳島を結ぶローカル需要を拾うことに特化せざるを得ず、徳島と広島や九州方面の需要はバスとの競合が少ないこともあって岡山直通を2往復だけ設定しているみたいですが、鉄道が劣勢の区間の1つと言えますね。
なお、岡山まで「うずしお」が直通しない時間帯に徳島~岡山間を移動したい場合は高松駅で快速「マリンライナー」に乗り継げばいいだけなので、この2往復以外に移動するすべがないわけではありません。

あと、高松駅では高徳線と予讃線がスイッチバック構造になっている関係上進行方向が変わり、宇多津~岡山間は「南風」と併結する都合上最短経路の坂出短絡線を使わずに宇多津駅経由になりここでも進行方向が変わるので、運行中に2回進行方向が変わる珍しい特急列車となっています。

ここも車窓を撮りたかったのですが、時間帯的に途中から暗くなってしまい、撮れませんでしたので乗車中の記事は文字だけとしてあとは岡山まで割愛!w


岡山に到着!
今朝の出発地点でもあるので戻ってきたという感じですね。


駅前ではクリスマスが近いためかイルミネーションをやっていました。
これには足を止めて撮影をする人も多かったですね。


ホテルは駅から少し通りので岡山電気軌道の路面電車に乗って移動します。

2日目以降は追ってレポートしますのでしばらくお待ち下さい。

つづく

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