時代は変わった・・ | たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

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「鉄道」を趣味の対象として、さまざまに楽しむ活動を記録するブログです。


 民間人が宇宙ステーションに到達した。札束を積めば宇宙旅行が出来る日も、そう遠くはなさそうだ。幼少期にアポロ計画で人類初の月面着陸に興奮していた世代としては感慨深いものがある。
 鉄道模型の世界も激変した。昨日の記事に書いた「たのしい鉄道模型」が刊行された頃は、関水金属(KATO)がようやく日本型Nゲージ製品の販売を開始したばかりだった。それが今や完全に鉄道模型の主流となり、おそらくは9割以上を占めていることだろう。改めて同書をめくってみたが、鉄道模型入門として書かれていることの大半は、プラ製品を楽しむ今の愛好者には通じまい。
 あらゆる分野において、この半世紀の変化はすさまじいものがある。しかし、生まれ育った時代や環境で形成された価値観や世界観は、そう簡単には変えられない。最近やたらと多くなった〇〇〇ハラスメントとか、時代にそぐわない言動で周囲を振り回す老害などが社会問題になっている。世代間ギャップによる老害は昔からあることだが、人間の寿命が延びていることで、より顕著になっている気がする。
 少し前に、近鉄の名阪乙特急運用に就いていたアーバンライナー(イメージ画像)のドアが1センチ開いた状態で走行したというトラブルを起こし、それが重大インシデントに認定された。もちろん、あってはならない事態なのだが、旧型客車がドアを全開にしたままで当たり前に走っていた時代を知っている世代は、つくづく時代が変わったと思い知らされたのではないかと思う。しばらく乗っていないが、旧客を使っている観光SL列車などは、ドアのロックをどうしているのだろうか。
 少しだけマーケティングの仕事に携わっていた頃、消費者を「そろばん世代」「電卓世代」「パソコン世代」という括りで分類していた。今年は、物心ついた時からスマートフォンに親しんでいるZ世代が大きくクローズアップされている。今後は「コロナ後世代」というのが生まれる気がしている。
 刻々と変わりゆく世の中で、自分が老害になりかねない年代になってきた。気をつけたいとは思うのだが、残念ながら100%大丈夫という自信はない。