今書き掛けのブログ記事があって、他にも記事にしたいネタが大量にあるのですが、今回は昨日JR北海道からプレス発表があった、特急オホーツクヘッドマーク復刻について急遽書かせて頂きます。他にも鉄道コム上には、このヘッドマーク復刻を扱ったブログ記事が散見されるのですが、石北本線沿線出身で長年当列車を利用してきた私こそ、この記事を書かねばならぬと思いまして!

 

JR北海道が発表した12月8日発表のプレスリリースについての詳細はコチラ↓

「流氷物語号」・特急「オホーツク」における取り組みについて ~「オホーツクに消ゆ」とのコラボを再び実施します!~

 
 
 
 
思えば、特急オホーツクは、来年2022年で誕生50周年を迎えます(列車愛称としての歴史はもっと古く、石北・名寄本線経由の急行列車の愛称名として使用されていた)。それから10年後、キハ80系からキハ183系に置き換えられた1982年10月以降は流氷の海をモチーフにしたイラストマークが使用されてきました(※マーク自体はそれ以前から既にデザインされており、キハ183系の製造当初からセットされていた)。
(鉄道ファン誌1981年11月号通算247号の表紙を飾るキハ183系0番台車には、当時まだ投入前にも関わらずオホーツクのマークが表示されている)
 
 
 
(2枚とも1991年8月撮影)
 
 
 
しかし、列車誕生20周年を迎えた1992年の3月ダイヤ改正で、夜行列車として1往復残っていた急行大雪を吸収し、夜行特急オホーツク9・10号となるのを機に列車自体のリニューアルが行われ、使用されるキハ183系車両の内外装変更に併せて流氷の海をモチーフにしたイラストマークは消滅し、前年登場したスーパーとかちの「ST」マークに倣ったかのような「OK」マークに変更され、現在に至っています。
(新塗色、ヘッドマーク変更直後の1992年3月撮影)
 
 
 
(キハ183形0番台の高出力化改造に伴う先頭車不足の時期は、N・NN183系新特急色にOKマークという混色編成も存在した。ちなみに手前から2両目のグリーン車キロ182形は、試作車の901号。1992年9月撮影)
 
 
 
先述の通り、私は石北本線沿線出身なので特急オホーツクには子供の頃から所用や乗り鉄も含めて、非常によく乗っておりました。オホーツク自体はロシア語の名前なのであまり好きではありませんが(※嫌露主義者なので)、陸地ではなく海の名前としては認めざるを得ないかと。まぁソレはともかくとして、1992年のヘッドマーク変更には内装の小手先の変更と併せて(※同じキハ183系のスーパーとかちが座席交換に対して、オホーツクは従来のR51C簡リクのモケットを張り替えただけ)非常にガッカリさせられたモノです。
 
 
 
 
それから約30年もの間、あのヘッドマークが使い続けられてきましたが、この間2017年3月ダイヤ改正には使用されるキハ183系の老朽化による車両数削減のあおりを受け、4往復あった札幌直通を2往復に削減し、残り2往復は旭川~網走の列車として大雪の列車名が25年振りに復活する事になり、大雪に関しては急行列車時代の14系客車と同じマークが復活する事になったものの、オホーツクのヘッドマークに変更はありませんでした。従って、両列車のヘッドマークデザインに関しては著しくバランスの悪い状態ではありましたが…。
 
 
 
 
そのバランスの悪さを象徴したのが、昨年10月に運転されたはまなす編成のオホーツク1号と大雪4号(今年5月にはラベンダー編成でも運転)。残念ながらLEDヘッドマークとしての表示はなく、ステッカー貼り付けによるモノでしたが、そのため両列車を併記したデザインとなり、イラストマークの大雪に対し、オホーツクは相変わらずのOKマーク…。やっぱり、オホーツクは流氷の海のデザインじゃなきゃダメでしょう…。その切なる思いは乗車した時のブログにも記しました。

 
 
 
 
そして私の願いが通じたのかどうかはわかりませんが、まぁ他にもヘッドマークデザインを何とかしてくれという意見は少なくなかったのでしょうか。この度、冬の臨時列車として釧網本線で運転されている流氷物語号とアドベンチャーミステリーゲーム『オホーツクに消ゆ』のコラボ企画と連動して、来年1月29日以降にキハ183系使用列車がかつてのデザインを復刻したヘッドマークに変更される事となりました。コレは大変喜ばしい限りで、当分の間とはいうものの恒久的にこのヘッドマークを使い続けて頂きたいモノです。そして、キハ261系はまなす・ラベンダー編成のLEDヘッドマークもこの流氷マークと大雪を表示できるように改修して頂ければ…と(愛称名文字はそれぞれOKHOTSKとTAISETSUになると思われるが)。
 
 
 
ついでに言えば、キハ261系とかちの「T」マークも、キハ183系で登場してわずか11ヶ月弱しか使われなかった十勝平野の畑をモチーフにしたイラストマークを復刻して頂きたいですね!
サロベツですら、秀逸なデザインのイラストマークがLEDで表現できているのですから…。あと、キハ183系の塗色も、現行のHET色からN183系登場時の新特急色に復刻して頂ければ御の字なのですが…。現状、オホーツク/大雪に運用されているN・NN183系はあまりにもボロボロで哀れな姿を晒している車両も多々見受けられ、同車の大ファンである私は心を痛めております。引退迫るキハ183系こそ、復刻塗装で最後の輝きを放って頂きたいモノです。
(写真は1991年1~2月に撮影)