Jヴィレッジは1997年に開設された、サッカーのナショナルトレーニングセンターです。
東京電力が原子力発電所立地地域の振興策として建設、寄付したものですが、
東日本大震災の福島第一原子力発電所事故の対応拠点となったことで、知名度は全国区になりました。
2017年に原発事故の対応拠点としての使用が終了し、2019年に全面的に営業再開したことで、とりあえず震災前の姿がもどりましたが、
一方で、発電所周辺には未だに帰宅困難区域が残り、廃炉に向けたロードマップも不透明なままです。
震災から10年が過ぎて、安全対策の工事を終えた原子力発電所の再稼働が徐々に進み、原子力の再活用を求める世論も大きくなってきているように感じます。
でも、一度事故が起こると、被害が広域かつ長期に広がり、立地地域はもとより国が吹っ飛びかねない事態になるというのは私たちが身をもって体験したこと。
そのリスクをこれからも背負っていけるでしょうか?
いくら安全対策を施したとしても、「絶対に安全」というのはある種の哲学にすぎません。信仰と言い換えてもよいでしょう。
そして私には、そんなあやふやな哲学や信仰を根拠に巨大なリスクを背負う覚悟はありません。それが現実になる可能性は限りなく少ない、としても。
↓よろしければクリックをお願いします。ささやかな励みになりますので。