いずれは終わりが来る、走っていたことを後世に伝えていくために | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

10〜11月は、個性派や歴史的にポイントとなる車両が相次いで運用離脱した月になった。

西武鉄道新2000系2063F

5月15日、秋津にて


西武池袋線所属の新2000系8両編成で最後となった方向幕装備・菱形パンタグラフの異端児。

あまり調子が良くなかったのか度々運用から離脱したりしていたのだが、11月2日に新宿線所属の

旧2000系2411F2両と手を組んで、横瀬まで還らぬ旅へ出てしまった。

新宿線系統の旧2000系で最後の8両編成・方向幕装備車の2007Fより先になりよもや、である。


しかし、新2000系とて製造から平均30年前後となり、更新もされていなかったから止む無しか。

かつてより平均車齢が伸びているとはいえ、もうそんな歳になった、というところだ。

昭和末期〜平成初期の歴史を彩る黄色い西武電車は、少しずつ過去になっていく。


11月28日、長瀞に向かった時にはまだ池袋方4両が横瀬に残されていた。

しかし、12月4日をもって全車搬出が完了したとの由である。


ところで、その横瀬にはもう1両、気になる個体が残されている。

10月に廃車されたはずのクハ2001だ。

貫通路にはしっかり蓋がされ、ただしカバーは掛けられずそのままの形で構内に残されている。

保存を前提としているのか、それとも?

保存であるならば、一部の保存熱望派にとっては喜ばしいことこの上ないのだろうが。

保存車両を維持するのにもお金はかかるから滅多なことは言えないのだが、これまでの西武鉄道の

姿勢から考えると、保存を前提にしているのかなと捉えても不思議ではない。

(もっとも、今までの保存車を見るにトップナンバーへの拘りも特段ないと感じられるのだが)

とりあえず、もう少し動きを注視していた方が良さそうである。


東京メトロ7000系7001F

2月28日、西武池袋線小手指にて



6月5日、西武池袋線石神井公園にて

有楽町線・副都心線用の7000系で、最後まで10両フル編成で残っていたトップナンバーの7001Fが
10月末をもって静かに営業運転から離れた。
既に17000系も予定本数が揃っていて時間の問題だとは思っていたが、今回も事前予告は一切無く
3年前の6000系特別運行の時の騒ぎが未だ尾を引いていると想像できる。

しかし、今回はすぐに解体搬出、というわけではなさそうだ。
新木場CRに収容されているが、7101号車前面を有楽町線時代の黄帯と営団Sマークに復元したり
ちょこちょこ動きがあるようで、今後どうなっていくのだろうか?
新木場CRには6000系の6102Fや6000-1Fも未だ残されて研修に使われているようだし…
その動きは、やはりもうちょっと慎重に注視しないといけないようである。

今回はこの2社の動きを取り上げたが、他社でも同じことが言えるだろう。

その車両が、いつまでも永遠に走るわけではないということを。

乗ったり撮ったりできるなら、そのできる時にしっかりと、である。
それがこうして後世に伝えていけるようになっていくことを肝に銘じて。


9月19日、西武池袋線秋津〜所沢間にて