vol.391【大峠をゆく・第3章】 野生馬が歩く、緑の岬 南日向路、宮崎・都井岬 | 旅ブログ Wo’s別荘

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【大峠を行く】企画、第1章では大分・国東半島ツーリング(計5作)、第2章では北海道ツーリング(計8作)をご覧頂きました。そして今作、場面を変えて、第3章へとすすみます^^

今章は”1作”単体ですw

 

大峠企画・第3章ですが・

またまた九州へ戻って参りました^^グッド!

 

今作で訪ねるのは、宮崎県串間市の『都井岬』です。

 

宮崎県の作といえば、2017年の"秋の九州"シリーズで日南市の飫肥を訪ねたのが初でしたが(vol.270 17.11.30up)、その時以来2回目です。串間市は日南市の南隣で、今回宿は日南市の油津で泊まったので、なぜか日南に縁のある当別荘ですw^ニコニコ

 

・ところで・・

都井岬といえば、『野生の馬』を連想するかた多いのではないでしょうか?馬

僕もそうで、小学校の時教科書に載っていた都井岬の野生馬を見た時以来「一度行って、この目で見てみたい!」とずっと思ってました。そのウン十年の悲願が、人生の大峠に際して実現しましたwしっぽフリフリ

 

今回は、鉄道+レンタカーで訪ねました宇宙人

・という事で着きました、この駅は~

宮崎駅です。前日鹿児島に入っていて、この朝特急『きりしま』で宮崎までやって来ました^電車

 

この旅なんですが、当別荘ブレーンで、過去の九州シリーズやバスブラで多大な協力を頂いている会社同僚・写魂氏と”卒業旅行”という事で(笑)、九州を廻った旅の一環として訪ねましたUFO

久々に降り立った宮崎駅でしたが、近年建替えられたとみられ、新しく綺麗な駅ビルになっていました(※アミュプラザ併設)ビル

地元の人にも旅行者にも使いやすそうな、広い駅前リサイクル

↑宮崎駅のシンボル(?)^^、かわいい”日向夏ポスト”オレンジ

駅近くのレンタカー会社、予約していた車を借り、出発です^

宮崎市中心部、広々とした道路が縦横に延びています車

大淀川を渡り、南へ走りますDASH!

(※運転写魂氏、僕は撮影に集中)

フェニックスの並木が宮崎らしいんですが・・

↑の通り、空模様がいま一つですよね、実はこの日、台風が九州に接近していて、大荒れの予報が出ていました(※取材は9月)

無事、都井岬まで行くことが出来るのか・あせる

宮崎市から南へつづく国道220号、山あり海ありの風光明媚な道ですクローバー

宮崎市南郊の観光地、青島がチラッと見えてきました波

青島には寄らず、ひたすら南へ、都井岬のある串間市を目指して走りますDASH!

雲は厚くなってきましたが、雨は何とか小降りに、止み間もくもり

日南市に入ると、R220は丁字路で突当り、左折でさらに続きます左上矢印

R220は、同じく海沿いを走るJR日南線と並行している所もあります。

(↑は大堂津駅)

日南市で最も南の南郷地区へさしかかると、都井岬への標識が登場します。シンボル・馬の絵もしっかり描かれています^馬

南郷地区で国道220号から、448号へすすみますカメ

宮崎市から約1時間以上走り、そろそろ休憩という事で、『道の駅 なんごう』へ寄りますコーヒー

南国っぽい緑のアーチが入口へ導きますチューリップ紫

前作までの北海道ツーリングでも多くの道の駅へ寄りましたが、ホント道の駅って、他では買えないような、初めてみる”地元の品”が必ずありますね・プレゼント

また、ここからの日向灘の眺望は超美しく、日向灘から少し入り込んだ入江となっていて、向かい側の観音崎をはじめ多島美は絶景でしたキラキラ

さすがは全国屈指の海岸美で知られる、日南海岸国定公園です波

↑紹介が遅れましたがw、本日のレンタカー、トヨタ・ヤリスです車

なお、この駐車場の周囲には”野生の猿”が沢山いました。後で調べると、南郷はサルが多い地だとの事で、ここの南にある幸島は『サルの島』として有名猿

さらに、R448を都井岬方面へ行こうとすると、↑通行止の標示が!

迂回路へ廻りますあせる

写魂氏の神業的な運転であっという間に切り抜けw

杉林を抜けると~

再び日向灘沿いへ波

ここで奇跡が起こりました、↑写真ご覧下さい、台風接近で暴風雨の予報も出ている中、なんと青空が覗き日差しが注いできました^晴れ

岬までもう少しです!

岬の入口に↑”駒止の門”という料金所があり、400円/車の環境保全協力料を支払いますモグラ

料金所を越えると、風景が一変!先程までの深い森から、牧草が覆う緑の丘になりました。そして・・

お!馬が現れました!^馬

お~~

聞きしにまさる都井岬の野生馬、ついに出会いました!馬

↑車は低速で走行してるんですが、お馬さんは平気で横断していますwあせる

国の天然記念物を轢くわけにはいかず(汗)、普段落ち着いている写魂氏も緊張の運転叫び

お馬さんの写真は後程にもご覧頂きますが、まずは岬の先端、灯台のある所まで行きますフラッグ

岬で最突端の駐車場に到着、灯台も見えています目

中へ入れるようなので行ってみます

↑現地看板によると、九州で唯一内部見学できる灯台だそうですひらめき電球

いつもご覧のかたご存じの通り、岬&灯台フェチの僕には大満足の場所ですw^^グッド!

ひときわ高台になった所にそびえています

おじゃまします・^

お約束の、↑灯台内螺旋階段です^右上矢印

↑内部に貼ってあった地図の通り、都井岬は日向灘の南端にあたり、太平洋を望み種子島/屋久島をも睨む位置にある地勢的にも重要な地点です。

(※2017年の『秋の九州』で訪ねた鹿児島県・佐多岬は、ここから約70km程南西にあります。vol.269参照)

てっぺんのランプ・レンズですひらめき電球

1929(昭和4)年初点。(※国有形文化財)

そして、塔屋外からの光景は~

お~~

↑は、船舶に気象情報を送信する灯台放送のアンテナと思われますが、通信手段の発達に伴い都井岬では近年廃止されました。

そして、南東側には広大な太平洋!波

絶景です(※見通しの良い日には種子島も見えるとの事)

塔屋高は約15m、ちょっと低めなんですが、↑標高240mの丘の上に建っているので、灯光は約44km先まで届くとの事ですひらめき電球

灯台を降り、再びお馬さんです^^

メインの牧場に近い駐車場へ移動霧

お~^

お馬さんがのんびり牧草を食べる姿に癒されます^馬

駐車場まで出張してくるお馬さんもw

 

長年見たかった都井岬の野生馬、ついに会えました^キラキラ

その上、台風接近の中、岬付近だけは雨も上り日も差すという、大げさに言えば奇跡的な天候回復となり、ホント大満足でした^^虹

岬には、↑『都井岬交流会館・パカラパカ』があります馬

内部は、お馬さんに関する情報、岬の観光情報、そしてカフェも併設、都井岬へ来たら立寄り必須です^サーチ

最新の頭数も表示され、貴重なお馬さん情報が入手できますメモ

 

・ここで、都井岬の野生馬について纏めておきます。

ここのお馬さんを始め、日本に古来から生息していた馬は『日本在来馬』と呼ばれ、現在全国に8種類が現存しています。

日本在来馬は、競馬等でおなじみの洋馬より小ぶりで、丈夫で粗食に堪え、しかも性格温厚なため、古来から農耕や運搬等で日本人の生活とともに生きてきました馬

 

都井岬の馬は『御崎馬』と呼ばれ、↑表の通り現在約100頭が生息、国の天然記念物に指定され、この岬で大切にされています。

 

昨年の離島シリーズで訪ねた与那国島・東崎の馬『与那国馬』も、この8種のうちに入ります(※vol.344参照、末尾にリンク貼っておきます)クリップ

 

江戸期までは全国各地にもっと多くの馬種があったそうですが、外来種との交配で消滅したり、戦時中に食糧とされたり農業が機械化され農耕馬として不要となったりして徐々に絶滅していった種も多く、現在生息している8種はいずれも大切に保護されています。

 

都井岬の沖合、種子島にも「ウシウマ」という栗毛がほとんどない珍しい在来馬が生息していたそうですが、残念ながら絶滅したそうです。一方、長野県の木曽馬のように、外来種との交配がすすみ一旦絶滅に瀕した後、かけ戻し交配で復元成功した種もあります星

そんな貴重な都井岬の光景、教科書に載るだけの事はありますね・キラキラ

 

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都井岬訪問を終え、この夜泊まる、日南市内へ戻りますリサイクル

青空も顔を出す”台風前夜”、「嵐の前の静けさ」とはまさにこの事です・あせる

日南市の中心、油津の街へ入ります車

鹿児島の百貨店・山形屋の支店や、アーケードの商店街もあり、地域の主要都市である事がわかりますビル

なにやら”昭和の歓楽街”っぽい雰囲気の界隈もwラブラブ

元気に営業している店舗も多数ありましたが、一方で地方都市の疲弊も感じられ、コロナ禍の影響もあり少し寂しげな油津の街でした・

 

・ちなみに、この油津から西北へ5km程行けば、2017年の九州シリーズで訪ねた飫肥の街があります(※飫肥も日南市です)

そんな油津ですが、この街には”駅”があります家

JR日南線・油津駅ですが、なにやら外壁が真っ赤に塗られています。どんな駅なのか・電車

なんと!『広島カープ』駅になっています(驚)

油津はカープ球団のキャンプ地となっている事から、近年地元の提案で駅舎を”カープ仕様にリニューアル”したんだそうですあせる

中へ入ってみると~

そこかしこに、カープグッズが配置w

改札口の周囲は選手の写真だらけw野球

この駅にいると、宮崎県に来ている事を忘れそうです(笑)

その後駅近くの、カープ選手も御用達のホテルに宿泊ぐぅぐぅ

 

・で、翌朝・・

 

目覚めたら、ホテルの窓外は暴風雨、かねての予報通り台風が九州を直撃しました。冒頭ご覧頂いた国道220号が降水量規定数値を超え、通行止に叫び

JR日南線も不通となり、「こりゃ大変、油津が陸の孤島か?!」の事態かと慌てましたが、内陸へ向かう都城方面への県道は通れる事が判明、大雨の中、再び写魂氏の神業的運転で出発雨

無事、宮崎道の田野ICまで辿り着き、何とか宮崎駅へ戻る事が出来ましたあせる

JR宮崎駅も、冒頭ご覧の昨日の様子とは打って変わり、ダイヤ大幅な乱れとなっていました。日南線の不通に加え、昨日特急きりしまで乗ってきた日豊線の宮崎~都城間も不通、鹿児島へ戻れないためこの日予定していた九州新幹線に乗る事が出来ず、急遽、唯一動いていた日豊線の大分廻りで次の目的地、長崎へ移動する事にしました。まさかの日豊線全線走破となりました(汗)あせる

 

・以上、大峠第3章は、宮崎・都井岬への旅となりました、日南海岸の絶景とともに、是非実際に訪れてみて下さい^グッド!

 

☆関連作リンク↓

 

(※日本在来馬関連)

vol.344 麗しの最西端どぅなん・与那国島①

vol.344 麗しの最西端 どぅなん・与那国島ブラ②ついに上陸!レンタバイクで島巡り(その1) | 旅ブログ Wo’s別荘 (ameblo.jp)

 

(※日南市関連)

vol.270 秋の九州2017 大隅半島弾丸ツアー 飫肥他

vol.270 秋の九州2017 大隅半島弾丸ツアー(後編) 古代ロマンの南九州路・・飫肥他 | 旅ブログ Wo’s別荘 (ameblo.jp)

 

 

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大峠シリーズ、次は第4章という事になるんですが、第4章は例年恒例の”ツーリング納め”と兼作でという形でおおくりします。

 今年も早いもので、もう師走12月に入りました。多少鎮静化したとはいえ、いまだ出口が定まらないコロナ禍で皆さん大変な日々と存じますが、残る2021年の日々、大事に過ごしていきましょう^波