滝の茶屋駅【兵庫県】(山陽電鉄本線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県神戸市垂水区南東部の、大阪湾沿いの高台に広がる住宅街に位置する山陽電気鉄道本線(山陽電車)の駅で、ホームからは大阪湾や淡路島の絶景を見渡せる事で有名な、
滝の茶屋駅 (たきのちゃやえき。Takinochaya Station) です。
 
 
駅名
滝の茶屋駅 (SY 09)
 
所在地
兵庫県神戸市垂水区 
 
乗車可能路線
山陽電気鉄道:本線  
 
隣の駅
西代方…………山陽塩屋駅  
山陽姫路方……東垂水駅  
 
訪問・撮影時
2018年1月
 
 

滝の茶屋駅は地平駅ですが、海岸段丘の傾斜面上にあるため、ホームより出入口の方が高い位置にあります。そのため、橋上駅舎を有しているものの、出入口と橋上階の高低差は小さいです。
出入口には階段1ヶ所とエレベーター1基(手前側)が設置されていて、バリアフリーに対応しています。
尚、出入口は北側(山側)にしかありません。南側に出入口は存在せず、東垂水駅のように駅近くに南北を結ぶ通路もありません。そのため、南側から滝の茶屋駅へアクセスするには500m東にあるガードをくぐって北側へ回る必要がありますが、このガードは滝の茶屋駅と山陽塩屋駅およびJR神戸線の塩屋駅の中間地点にあり、なおかつ滝の茶屋駅へは上り坂になっているため、駅南側からだと山陽塩屋駅または塩屋駅の方が便利です。
また、出入口の手前側(西)には売店跡が残っています。その手前には飲料自動販売機が設置されています。
尚、滝の茶屋駅に駅前広場はありません。近くを通るバス路線もありません。
写真は東を望む。
 
 

こちらは出入口です。南を望む。
左に階段、中央にエレベーターがあり、右が売店(フレンズショップ)跡です。
売店の奥、エレベーター乗り場の右側にも飲料自動販売機があります。
 
 

駅前です。西を望む。左後方に滝の茶屋駅があります。
また、左側の崖下には山陽電気鉄道本線、さらに下にJR神戸線が前後方向に延びています。左前方には明石海峡と淡路島を望めます。
駅周辺(北側)は海を臨む高台に広がる住宅街で、一戸建て住宅や低層の集合住宅が中心です。駅から北へ向けて上り坂になっています。
また、駅前には飲食店も見られます。商店は見られません。
そして、駅の約1.3km北側には「ジェームス山」と呼ばれる住宅街が広がっています。
昔、神戸に居住するイギリス人貿易商だったアーネスト・ウイリアムス・ジェームスが当地にイギリス人向け住宅を開発した事が「ジェームス山」のルーツで、現在も複数の異人館が保存されています。
 


ホームより南を望む。
一方、駅南側は手前からJR神戸線の列車線、JR神戸線の電車線、国道2号線の順で、かつては国道2号の先が海(大阪湾)でしたが、沿岸部が昭和後期に埋め立てられ、下水処理場や平磯緑地、平磯海づり公園などとして利用されています。
埋立の結果、海岸線が遠ざかりましたが、滝の茶屋駅が高台にあるため眺めは良好で、曇っていても淡路島は望めますが、晴れていれば対岸の和泉山脈、そして大阪・和歌山府県境と淡路島の間にある友ヶ島も望めます。
 
 

橋上階にある改札口です。東を望む。
左後方に階段の出入口があり、右後方にエレベーターの出入口があります。
滝の茶屋駅は無人駅で、窓口は閉鎖されています。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が3通路あり、一番右の通路は幅広通路です。
右端には窓口があります(閉鎖中)。
改札口の右手前には自動券売機があります。改札内には自動精算機があります。いずれもICカードチャージ可能です。
そして改札を通ると、正面には下層にある上り三宮方面ホームとを結ぶ階段(左)、EV(右)が設置されていて、右へ進むと下り姫路方面ホームとを結ぶ階段・EVが設置されています。
改札を通って右側、下りホームへの階段・EVへと向かう通路の右側にはトイレと多機能トイレがあります。
尚、現在、滝の茶屋駅構内に売店・コンビニはありません。駅前にもありませんのでご注意下さい。
 
 

下り姫路方面ホームに設置されている建植式駅名標です。電照式ではありません。
山陽電鉄の標準デザインで、駅ナンバリングも併記されています (SY 09)。
バックは大阪湾の絶景で、ここを利用した撮影・ロケも行われています。
また、上屋下には電照式駅名標もあります。
 
 

滝の茶屋駅は相対式ホーム2面2線で、概ね東北東~西南西方向にホームが延びています。ホームはカーブを描いています。
地平部にホームがありますが、前述の通り海岸段丘の傾斜面上に位置します。左(山側)の崖上に住宅街があり、右(海側)の崖下にJR線と国道2号が通っています。
番線は設定されておらず、左(北)のホームが上り西代・神戸三宮方面、右(南)のホームが下り山陽明石・山陽姫路方面です。
4連以下である普通車やS特急の他に、ラッシュ時に6連の直通特急が停車する事からホーム有効長は6両分です。
ホームドアはありません。ホーム幅は地形の関係もあり全体的に狭いです。
上屋は上り線ホームが山陽姫路方(手前側)の約4両分、下り線ホームが山陽姫路方の約1.5両分に設置されています。雨天時に当駅で下車される場合は山陽姫路寄りの車両にご乗車下さい。
各ホームにはベンチが設置されています。
そして、各ホームの山陽姫路方の端(後方)には階段とエレベーターがあり、さらに後方の上空には橋上駅舎・改札口があります。
写真は神戸三宮方面ホームより西代方・神戸三宮方(東)を望む。
 
 

こちらは下り山陽姫路方面ホームより山陽姫路方(西)を望む。
右側は上り三宮方面方面ホームです。山陽姫路方の端(奥)に橋上駅舎・改札口があります。
下りホーム左側の崖下にはJR神戸線の列車線(急行線)が並走しており、もう一段下にはJR神戸線の電車線(緩行線)が並走しています。さらに一段下には国道2号が並行していて、その左側には平磯の埋立地があります。
左前方に目をやると、大阪湾と明石海峡、そして淡路島と明石海峡大橋を一望できます。
神戸淡路鳴門自動車道の淡路サービスエリアにある観覧車も目視で確認できます。
 
 

上り線ホームより西代方・神戸三宮方を望む。
右側の眼下には大阪湾を望めます。東側には埋立地がありません。
この先、右側のJR神戸線と並行しながら下り勾配で傾斜面を東北東へ走ります。右側には大阪湾を望めます。そして住宅地が広がる塩屋地区の平地まで下ると高架区間になり、塩屋川を渡る位置にホームが設置されている山陽塩屋駅へと至ります。JR神戸線の塩屋駅と乗換可能です。
 
 

上り線ホームより山陽姫路方を望む。
各ホーム端にエレベーターと階段があり、その先の上空に橋上駅舎と改札口があります。出入口は右側にあります。
この先、左手に平磯埋立地と大阪湾を、左下にJR神戸線と国道2号線を、右上に住宅街を見て傾斜面を右へカーブしながら西南西へ走り、進路を東寄りに変えると東垂水駅へと至ります。東垂水駅も高台にありますが、滝の茶屋駅と比較すると眺望はイマイチです。
 
 
あとがき
私が滝の茶屋駅で下車(乗車)したのは2018年と2019年の計2度で、改札を出たのは2018年のみです。何度も通っているのですが、2018年になって初めて下車しました。2018年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年全駅制覇)。しかし写真が不足していたため、2019年にリベンジ訪問しました。やはりホームからの眺めは良いですが、平磯地区の鵜埋立地が景観にはマイナスですね…。また、駅は高台に広がる住宅街の中にあり、近くにJRの駅がないため、それなりの数の利用者がいます。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で新神戸駅まで行き、神戸市営地下鉄西神・山手線に乗り換えて板宿駅で下車します。さらに山陽電鉄本線の下り普通車(阪神車による特急・須磨浦公園行き及び東須磨行きを除く)に乗り換えて当駅下車です(東須磨駅で乗換の場合あり。また、滝の茶屋駅はラッシュ時にしか直通特急が停車せず、S特急もラッシュ時および夜間の運転なので、昼間帯は普通車しか滝の茶屋駅に停車しません)。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと阪神の大阪梅田駅から直通特急または阪神特急に乗車して山陽須磨駅まで行き、普通車に乗り換えて当駅下車です。塩屋駅(山陽塩屋駅に隣接)まではJRを利用しても到達できます。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約700m北西の「セブンイレブン」で、最寄りの飲食チェーン店は約600m東、段丘下を通る国道2号線沿いの「ジョリーパスタ」になります。必ず事前に用意しておいて下さい。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。山陽電鉄本線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は滝の茶屋駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:山陽電気鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)