2021年7月22日(木・祝)
12時45分 曳舟駅
東武亀戸線は曳舟から亀戸までを結ぶ路線で路線距離は3.4kmになります、
車両は8000系の2両編成。
昭和30年代に通勤用車両のカラーリング変更に伴い、試験的に検討された緑色にクリーム色の帯が入った塗装をリバイバルさせています。。
車内はオールロングシートの典型的な通勤用車両。
東武の車両で思い浮かぶのが白地に青のラインが入っている8000系で、調べると1963年から1983年まで712両が製造されて、私鉄全体では最も多く製造された車両になります。
国鉄では同時期にオールロングシート車両の103系電車を3,000両ほど製造していて、山手線など首都圏の顔として走っていたことから8000系は「私鉄の103系」という異名を持っています。
その8000系は2000年代まで主要路線のほとんどの区間を走行していたわけですが、
2010年代に入ってからは伊勢崎線、東上線の東京都内区間からは撤退してしまいました。
ただ東京都内でも亀戸線と大師線では現在も8000系が走行しているところを見ることができます。
終点・亀戸までは小村井、東あずま、亀戸水神で各駅間は亀戸~小村井だけが1kmを超える(1.4km)以外は1km未満で最高速度は65km/hに抑えられていて、加速を感じる前に次の駅に停車する、まるで路面電車に乗っているような感覚でした。
周辺は住宅地が広がっていて沿線人口は非常に多く、2両編成ということもあって、車内は立ち客もちらほらいる状態でした。
亀戸線の時刻表を見ると朝晩を除けば10分間隔で綺麗にダイヤが組まれています。
曳舟を出発して最初だけ単線となる以外はずっと複線だからこそ可能なダイヤ編成で、こんなに短い路線なのに1904年の開業当初から複線で線路が敷かれていました。
これは開業当初、ターミナル駅をどこに設定しようか決めかねていた時期で、当初は業平橋(現:とうきょうスカイツリー)でした。
一方で亀戸線は総武鉄道(現:JR東日本の総武本線)の亀戸から両国(当時は両国橋)まで直通運転を行うこととなり、当時資金難だった東武としてはターミナル駅も両国橋に統一させるために曳舟~業平橋を廃止した歴史を持っています。
ということで、開業当初から複線で線路が敷かれていました。
ただ、1907年に総武鉄道は固有化され、東武は自前のターミナル駅を設置する必要が出てきて、3年前に廃止した曳舟~業平橋間を再開業させた歴史を持っています。
亀戸に到着。