DCC搭載加工時のデコーダー損傷を防ぐ!
車両整備台と通電確認器具の作製
今回はちょっと小ネタ
DCCの加工をしていていつも面倒なのが通電チェック。
これを省略してしていきなり線路に乗せて通電したり適当にやるとデコーダーが焼けます。(何回か経験あり)
調べたところ9V電池で通電テストするのが良いらしいとの事。
9V電池(実際には8.5V程度)の電圧なら、いきなりデコーダーが焼けるという事は無いらしい。
という事で、9V電池通電確認器具と作業台を作成してみました。
【作業台の作成】
作業台はなんとなく残してあった車両ケースの余り物。
車両ケースのウレタンを購入した時にいつも出てくるアレです。
今回はこれを使用します。
1.仮組み
仮組みしてみます。さすがは車両ケースの部材だけあって車両の幅にピッタリ!
凸凹の窪みが屋根を置いた時にどうなるか?
屋根上の機器がたくさんある交直流機関車を置いてみました。
良い感じになってるのでこのまま流用します。
2.接着
100円ショップの園芸コーナーで売っている太目の針金を3CMぐらいに切り、
ウレタンに刺して接着剤で固定します。
接着剤はたまたま持っていた「ウルトラ多用途SU」。
この接着剤、ウレタンも接着できました。
3.完成
ウレタンを5個使用して針金を刺して接着剤で固定して完成
形がイマイチだが自分専用なので気にしないことにします。
【9V電池通電器具の作製】
ユニトラックの端数線路の余剰品とユニジョイナー、
それに9V電池のスナップコード。スナップコードはAmazonでもヨドバシでも売ってます。ヨドバシで1個108円で購入しました。
1.ユニジョイナーの加工
ユニジョイナーから金具を取り出します。ピンセットでほじくれば簡単に取り出せます。
金具に予備ハンダをします。
2.半田付け
ユニジョイナーのプラ部品にコードを通しておき、コードをハンダ付けする。
コードにプラ部品を通す際の向きに注意。金具がハマるようにコードを通します。
3.完成
金具をはめ込んだら完成
4.給電コードにも
給電コードでも同じようなものを作成しました。
線路給電と同じことができるようになって便利そうです。
【使い方】
○作業台
車両をゆっくりと垂直に挿入します。横にずらすとパンタグラフがやられます。
○9V電池通電器具
DCCデコーダーを車両に搭載したら「すぐにでもテストしたい!」
「線路に置いて電源オン!」といきたいところですが、
今までこれをやって何回かデコーダーが焼けたりLEDが「パンッ!」ってなったりしました。大変な加工をやってすぐ高価なデコーダーがダメになった時の無力感はもう味わいたくありません。いきなり12Vを通電させてはいけません。(自戒をこめて)
9V電池通電器具を車輪に軽く押し当ててみると車輪がゆっくりと動きます。
LEDも光りました。今回は通電OKのようです。
室内灯のチャックもしてみようと9V通電器具でやってみましたが、室内灯に使っているテープLEDは12V仕様のためなのか光りませんでした。室内灯のチェックには給電コード通電器具を使用します。
○給電コード通電器具
線路電源から給電コード通電器具で電気を通してみます。
車輪が元気よく回転します。動力車の車輪掃除に便利そうです。
車輪の汚れも目視しながら綺麗に清掃できます。
今までは車輪清掃用にTOMIXの「マルチ車輪クリーニングレール」や、津川洋行の「ソフトくん N」を使用していました。
TOMIXの線路タイプはDCC化して使用していますが車両が軽いと脱線しやすく(、汚れも万遍なくちょっとだけ取れるという印象でした。
「ソフトくん N」は綺麗にはなるんですが、「モーターやシャフトに負担かけすぎなのでは?」という唸り音がするので、非常時にしか使っていません。T車にも使えませんし。
そんなわけで、動力車もT車もこの作業台に乗せて車輪清掃してみようと思います。
<追記:2021/12/7>
○KATO「9V電池ソケット」
とここまで書いてからよくよく調べてみましたら、
KATOさんから「9V電池ソケット」が製品として発売されていました!
さすがはKATOさん、気が利いてます。
車両展示などに利用するなどが想定されているようです。
テープLEDを利用した室内灯装備の車両でも、9V電池を利用して
ちゃんとライトが点灯することができました。
それにしてもヘッドマークの下が盛大に光ってますね。(汗)
電球基盤を自力でLEDに交換したら明る過ぎたようです。
遮光しないと…。