【1本のみ増備】東京メトロ丸ノ内線2000系2133Fが落成〜初の近畿車輛製

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東京メトロでは、2018年度より丸ノ内線の02系を2000系への置き換えを進めています。2021年度の増備は1編成に留まる計画ですが、これまで日本車輌製造が受注していたところ、今回の2133編成は近畿車輛製造が初めて製造しています。

少し早め?丸ノ内線の世代交代

東京メトロでは、2016年1月に「丸ノ内線に無線式列車制御システム(CBTCシステム)を導入します」(外部PDF)として、2022年度末より従来のATC(列車自動運転装置)に代わる無線式の列車制御システム導入を発表しました。

この試験搭載は02系で行われていたものの、2018年3月にはCBTC導入に合わせて丸ノ内線へ新型車両2000系53編成318両を投入する計画であることが発表(外部リンク)されました。銀座線1000系と同様に旧来車両をモチーフとしており、スカーレット色にサインカーブを模したフルラッピングとされて注目されました。

その後、日本車輌製造が受注した2000系は32編成であることが報道されており(外部リンク)、銀座線1000系全編成に続く受注となったことが明らかになりました。

置き換え対象となる02系は6両編成53本・3両編成6本が運用されていましたが、方南町駅の6両編成対応工事が進められることで2000系は6両編成のみの投入計画です。

また、02系の大規模改修工事(B修繕)はチョッパ制御で初期に投入された19編成を対象に進められていたものの、この2000系投入決定によりそれ以降のVVVFインバータ制御の編成では見送られており、置き換えもこの後期の編成から行われています。

2019年度に発表された計画(外部リンク・15頁)では、CBTCの導入時期と車両代替完了時期を2022年度末から2023年度末へ・2020年度の事業計画(外部PDF・13頁)では投入予定本数を53編成から52編成へ修正したことがそれぞれ読み取れます。

2021年度の事業計画の(外部PDF・5頁)では、有楽町,副都心線向けの17000系14編成・半蔵門線向けの18000系4編成のほか、丸ノ内線についても2000系1編成の投入計画を明らかにしていましたが、2000系の受注先は報道されておらず受注先が注目されていました。

輸送風景を見る

今回の甲種輸送(貨物列車としての輸送)では、徳庵駅から吹田貨物ターミナルまでをDE10 1743号機が、吹田から根岸駅までをEF65 2065号機が、神奈川臨海鉄道本牧線内(根岸〜横浜本牧)をDD55 19号機がそれぞれ牽引しています。

従来の日本車輌製造からの輸送との相違点として、関西圏で初めてその姿を見ることが出来たこと、前面部の養生方法・車掌車の連結有無・仮台車の形状などが挙げられます。また、側面窓には近畿車輛のロゴマーク掲出も見られました。

形態差はある……?

同時に製造が進められている17000系では、日立製作所で製造された1次車と近畿車輛で製造された2次車で仕様が大きく異なり、これまで走行機器類・内装・前面形状・屋根高さとかなりの違いが確認されています。

今回の2000系についても現時点では目立つ相違点は断定できませんが、営業運転開始後に内装の仕様変更などが確認される可能性もあり、デビューまで注目の存在となりそうです。

また、中期経営計画(外部PDF)では、丸ノ内線向け2000系の導入完了予定を2023年度とされているほか、現時点で明らかにされている限りは52編成の投入予定とされており、次年度以降の投入本数・製造場所・使用変化などが注目されます。

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記事内掲載写真は、弊サイトTwitterフォロワーのこたけ様(@MT172934)より掲載許諾をいただいています。

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