東武鉄道乗りつぶし(伊勢崎線 浅草〜北千住) | 乗りつぶしに行ってきた!

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JR全線完乗が目標!(現在は99%乗車済)

2021年7月22日(木・祝)

9時50分 浅草駅

 

関東の大手私鉄の中で最長路線距離を誇る東武鉄道(以下、東武)。

東京都、埼玉県、千葉県、栃木県、群馬県と1都4県に渡る463.3kmに及び、関東の私鉄では一番長い距離を誇り、

全国的に見ても近鉄(501.1km)に次いで第2位となっています。

昨年は1mmも乗っていなかった近鉄乗りつぶしを実施して、92%ほど乗車完了して、

今年はわずか3%ほどしか乗っていない東武乗りつぶしを実施することにしました。

3%というのは東上本線池袋志木までの17.8kmでそれも10年以上前に乗ったのが最後なので、記憶はあんまり残っていません。なので、実質1mmも乗っていない状態からの乗りつぶしチャレンジになります。

 

東武の公式HPを見ると日光や鬼怒川、川越への観光地を巡るエリアごとのフリーきっぷはたくさんあるものの、シンプルな1日乗車券というのは発売されていませんでした。

ただ、今年は7月15日~9月29日までの期間限定で「東京スカイツリー天望回廊付き東武本線乗り放題デジタルきっぷ」を発売することが発表され、期間内の希望する2日間は東武本線が乗り放題に加えて東京スカイツリーの展望デッキ及び天望回廊入場券がセットになったもので、価格は大人3,000円(中高生2,700円、小学生以下1,700円)と破格の安さ。

なぜかというと、東京スカイツリー展望台入場料金が3,400円(大人・休日)なので、スカイツリーに入るだけですでに元が取れるトンデモナイきっぷを発売してくれたので、今年は東武の年と意気込んでいたわけです。

 

ただ、このきっぷは前日までの購入が必須でさらにデジタルなので、紙での発行はありません。

スマートフォンなどインターネットにアクセスできるモバイル端末できっぷを表示しなければならず、

きっぷを表示した画面のスクリーンショット提示はNGで、ビルの間を走る列車のアニメーションを有人改札で駅員に見せないと行けなかったので、改札を通るたびに準備しなければならず恐ろしく手間のかかるきっぷでした。

 

そして、今回は浅草を起点とする伊勢崎線日光線野田線亀戸線大師線佐野線桐生線小泉線宇都宮線鬼怒川線が対象でこれらの路線は浅草を起点としているものです。

これまで唯一自分が乗った東上本線越生線と併せて除かれています。この2路線は池袋を起点とするもので、もともと東武鉄道と東上鉄道とで別会社だったわけですが、1920年に合併したときから両社をつなぐ路線がなく、合併の仕方が対等だった影響で別の会社のような成長を遂げて路線概要のページを見ると、東武本線東武東上線とで分けて記載されています。

今回は東武本線乗り放題と銘打っているので、東上線越生線は除かれているわけです。

 

ということで、浅草にやってきました。

 

 

浅草東武伊勢崎線の起点駅で途中の春日部東武野田線東武動物公園東武日光線と接続していて、東武東上線東武越生線を除く路線の起点となっています。

東武伊勢崎線の路線距離は114.5kmでJRや第三セクターを除く私鉄の各路線の中では最も距離がある路線となります。

 
 

松屋百貨店が併設されている駅ビルの2階に改札があり、改札を入る前に前日にデジタルきっぷ購入完了メールに添付されているバウチャーをタップすると、利用開始を促すページが開くので、ボタンをタップすると、利用開始した時刻と利用終了の時刻が表示され、その下には列車がビルの間を駆け抜けていくアニメーション画面も表示されます。

この画面を有人改札ブースに入り、恐る恐る駅員に見せると、あっさりと通ることができました。

 

改札を抜けると頭端式で3面4線のホームが広がり、区間急行、区間準急、普通が発車する1,2番線ホームへと向かいます。

車両は10000系の6両編成。

 
 

浅草だと観光名所が山ほどある駅なのに、6両というのはあまりにも寂しい両数ですが、隅田川のすぐ横にホームが設置されていて、出発と同時に隅田川に架かる橋を渡るという立地条件の都合上、ホーム長を延ばしたりすることが無理で、最大でも8両までの列車しか入線することができません。

その8両編成車両も朝夕のラッシュ時間帯しか発着せずで基本的には6両編成車両がほとんどを占めています。

ホーム自体もやや曲がっていて2番線ホームだとドアとホームの間の隙間が広く転落防止のため、

6両編成の車両は北千住寄りの2両のドアは全て開きません。

 
 
隙間が広いエリアには立入ることができないようにボード喚起のほかに警備員が立っていました。
 
 

車内はオールロングシートで座席カラーは緑色。

 

 
昨年乗った神戸電鉄とカラーが似ていて、毛並みの良さは神戸電鉄の方が上なような気がしました。
 
 
浅草10時2分→北千住10時20分
 
浅草を出発。そんなに乗客は乗っておらずで、1両に4,5人くらいでした。
すぐに右に急カーブし、ホームのすぐ横を流れる隅田川に架かる隅田川橋梁を渡ります。
 
 
それと同時に進行方向左側に東京スカイツリーがそびえ立っていて、ほぼ東京観光完了した気分を味わうことができました。(そんなことはない)
東武伊勢崎線全114.5kmの始まりとしてはいきなりのクライマックス感を感じることができました。(この先も見どころはたくさんある)
 
 

しばらく走ると東京スカイツリーのふもとにあるとうきょうスカイツリーに到着。

東京スカイツリーは2012年に完成し完成からおよそ10年が経ったわけですが、ホームの端では工事が行われていました。

電波塔としての役目はもちろん、商業施設、オフィスビルも併設されているわけですが、新たに商業施設を建てる予定でもあるのでしょうか。

 

次の曳舟にかけては東京メトロ半蔵門線と直通している押上からの線路(この区間は東京スカイツリー曳舟と同じ扱い)と合流し、その直後に進行方向右側から京成押上線の線路が合流したかと思ったら曳舟に着く前に離れてしまいます。それと入れ替わる形でまた線路(東武亀戸線)が近づいてきます。

 

曳舟を過ぎると、東向島を経て鐘ヶ淵に到着。

 
 
鐘ヶ淵は島式2面4線のホーム構造で、新幹線の速達列車通過駅と同じく真ん中に通過線のある構造となっています。
 
 
堀切牛田と東京の下町っぽい地上駅を通過して、次が終点の北千住北千住に向かう途中に複線から複々線へと線路の本数が2本から4本へと倍になります。
 
 

大きく右にカーブすると北千住の1階ホームに到着。

 

 

北千住JR常磐線東京メトロ日比谷線千代田線つくばエクスプレスへの乗り換えが可能で、日比谷線とは一部の上り電車が直通運転を行っています。

4社が乗り入れていることもあって東武伊勢崎線内では1番の乗降客数を誇り、起点の浅草よりもターミナル駅としての機能を有しています。