先日、YouTubeで紀勢本線の列車の前面展望動画を見ていたら、ふと思いました。
「そう言えば、紀勢本線にはだいぶ昔に長距離快速列車が走っていたな」と。
現在の紀勢本線で、
阪和線(天王寺、新大阪方面)から直通する列車は
特急くろしお号と、朝・晩の一部の快速列車のみ。その特急くろしお号は2021年3月のダイヤ改正時点では・・・、
新大阪~新宮: 5往復
新大阪~白浜: 7往復
新大阪~和歌山:3往復
※ただし、京都駅乗り入れなどの派生パターンは考えないものとする。
和歌山県の東端である新宮駅まで乗り入れる列車が非常に少なくなってしまっています。まぁ、紀勢本線の中では、白浜駅が最寄り駅の
アドベンチャーワールド(7匹のジャイアントパンダがいる)があります。また、南紀白浜というと昔からのリゾート地として有名ですので、少し仕方がない気がします。
閑話休題。
さて、20年以上昔の紀勢本線にはすごい快速列車が走っていました。
紀勢本線2921M列車
これは
新大阪駅から梅田貨物線、環状線、阪和線、紀勢本線を直通し、
新宮駅までを結ぶ快速列車でした。
(以下、
他サイト「青春18きっぷを極めろ!」様より引用)
主に南紀方面の
釣り客、白浜などへ行く観光客の輸送を目的としますが、新大阪—和歌山の最終電車の役割も果たしている列車です。
席がとりたかったら新大阪から乗車するようにしましょう。新大阪や大阪環状線内から乗るお客はあまりいませんが、天王寺駅では家路に着くサラリーマンが多く乗り込んできます。しかし和歌山から先の区間は閑散としていて、紀伊田辺くらいまでくると青春18きっぷシーズンでもボックスを1人で占領できるぐらいになります。新宮駅では2921Mが着く頃すでに立ち食いそば屋が営業しているのは有名です。
(引用終わり)
(以下、
他サイト「消えた夜行列車」様より引用)
国鉄時代は夜行区間で寝台車を連結していたことから「はやたま」という名称を持ち、紀伊半島をぐるり一周して名古屋まで直通していましたが、国鉄末期に新宮で系統分割&165系EC化され、後部3両は深夜の紀伊田辺で解結作業が行われるようになりました。
JR後は大阪側の始発駅が天王寺から新大阪に変更された後も
釣り客を対象に黙々と走り続けていましたが1999年10月ダイヤ改正で紀伊田辺以南は週末&多客期のみ運転の臨時列車になったあと、2000年10月ダイヤ改正で事実上廃止(紀伊田辺止まり)されました。
2002年3月の165系引退後は221系化されて、和歌山以南へ向かう最終列車として運転されています。
(引用終わり)
他サイト「青春18きっぷを極めろ!」様では、その
新宮夜行2921M列車の時刻表が掲載されています。
主な停車駅の発着時刻(2000年1月当時)。
時刻の右側に何も印が無ければ出発時刻。
赤文字の駅は、特急くろしお号の停車駅です。
新大阪 22:45
西九条 22:53
弁天町 22:56
新今宮 23:02
天王寺 23:03着
23:05
堺市 23:13
鳳 23:20
和泉府中 23:24
東岸和田 23:29
熊取 23:34
日根野 23:38
和泉砂川 23:42
和歌山 0:02着
0:03
紀三井寺 0:08
黒江 0:12
海南 0:15
加茂郷 0:21
下津 0:24
初島 0:28
箕島 0:30
紀伊宮原 0:35
藤並 0:39
湯浅 0:43
御坊 0:59着
0:59
印南 1:16
南部 1:30
紀伊田辺 1:38着
1:55
白浜 2:10着
2:30
周参見 3:17
見老津 3:27
江住 3:32
和深 3:39
田子 3:43
田並 3:48
紀伊有田 3:52
串本 4:00着
4:10
古座 4:19
太地 4:40
紀伊勝浦 4:47着
4:48
那智 4:53
新宮 5:10着
終点・新宮に到着する頃には、
翌日の一番列車が出発していてもおかしくない時間帯ってすごいですね。