わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

【お手軽小旅行】1泊2日で効率良く回る! 飯田線秘境駅巡りの旅

f:id:watakawa:20211203211917j:plain

みなさんこんにちは! わたかわです。

最近ブログの更新頻度が格段に落ちてしまって本当にすみません、、、

それでもこうして読んでくださる皆様には感謝してもしきれません。

もしかするとまだしばらくはこんな具合での低頻度更新が続いてしまうかもしれませんが、状況が整い次第またすぐにまた元の頻度に戻していきたいと思っております!

 

12月に入り、かなり寒さも厳しくなってきましたね。

私はここ数年、足先の冷えが凄まじいことになっているので、自室では1年前に導入した電気ヒーターを今シーズンも日々愛用しております。

今回は、季節に合わせた記事ということで「秋の飯田線秘境駅巡りの旅」の模様をお届けしていきます!

 

2021年10月30日(土)1日目

さて、今回は愛知県の豊橋駅へとやってきました。最長片道切符の時以来、約2ヵ月ぶりの来訪です(最長片道切符の記事もまた順次出していきます…!)。

f:id:watakawa:20211129211604j:plain

ここ豊橋駅からのびる長大なローカル線、それがJR東海飯田線です。

f:id:watakawa:20211129213628p:plain

東海道本線豊橋駅から中央本線辰野駅までを結ぶ飯田線。その営業キロ200km近くにも及び、途中には何と92もの駅が設置されています。あまりにも長いため、路線図の限られたスペースの中に収まるようにくねくねと折り畳まれて記されています。

f:id:watakawa:20211129214310p:plain

そんな飯田線は、ただ長いだけでなく、途中にいくつもの「秘境駅」があることでも知られています。飯田線は大部分の区間がローカル線ということで列車の本数が少ないため、秘境駅巡りをしようにも「いったん途中下車したら次は数時間後」などではなかなかうまく巡ることができません。そこで毎年、主に春と秋を中心に急行「飯田線秘境駅号」という臨時列車が運行されており、沿線の秘境駅に少しずつ停車しながらうまく巡れるようにダイヤが組まれています。

f:id:watakawa:20211129215032j:plain

しかし! 実は秘境駅号に乗らずとも飯田線秘境駅を(比較的)効率よく回れる方法があるのです。というわけで、今回はその秘境駅号は利用することなく、まず豊橋駅を10:08に発車する特急〔伊那路1号〕飯田行に乗車していきます。

f:id:watakawa:20211129215317j:plain

特急伊那路号には、特急車両373系3両編成で運用に入ります。特急伊那路号の他にも身延線の特急「ふじかわ号」や東海道本線静岡地区のホームライナーで使用されている車両です。近頃あまり見かけなくなった「ヘッドマーク」が今も健在です。

f:id:watakawa:20211129215559j:plain

特急伊那路号は、豊橋飯田駅間で1日2往復運行されています。長大な飯田線のうちざっくり南側半分程度で、飯田より北側では定期優等列車の運行はありません。

発車時刻が迫っていたので、とりあえず乗り込みます。列車は定刻通りに豊橋駅を発車。

f:id:watakawa:20211129215826j:plain

豊橋駅を出てしばらくは、名鉄とJRが線路を共有しているため、隣には名鉄名古屋本線の車両が見えます。今見えている車両が何系なのかとかは知識がないので全く分かりませんでした。

f:id:watakawa:20211129220408p:plain

特急車両なので車内は2+2列のリクライニングシートが並びます。週末ということで自由席はかなり盛況で、私も何とかギリギリ座席を確保できたような状況でした。373系にはグリーン車こそないものの、普通車指定席扱いで発売される4人用のコンパートメント席というのもありますので、グループでの旅行にはそちらもオススメです。

f:id:watakawa:20211129220913j:plain

途中の豊川駅新城駅あたりまでは何とか市街地区間が続いているのですが、その先は車窓が大きく様変わりします。辺りには畑や山や川が広がるようになり、徐々に秘境へと近づいていることを実感するものです。

f:id:watakawa:20211129225725p:plain

ここで、ずばり今回の秘境駅巡りの手順をご説明します。

今回は上図のように、上下列車をうまく交互に使い、進んだり戻ったりを繰り返しながら7つの秘境駅小和田、中井侍伊那小沢為栗、田本、金野、千代)を巡っていきます。もちろん飯田線には他にも秘境駅と呼ばれるものはたくさんあるのですが、ここにご紹介した7駅は特に人気の高く、それらが全てこの中部天竜天竜峡駅間に集中しているため、今回はこの区間を2日間かけてひたすら行ったり来たりします。

f:id:watakawa:20211129225911j:plain

1日目は「青空フリーパス」を使用していきます。これは名古屋近郊を中心としたJR東海伊勢鉄道線の普通列車が1日乗り放題になる企画乗車券で、飯田線豊橋飯田駅間がフリーエリアに含まれています。価格は2,620円ということでちょうど首都圏で言うところの「休日おでかけパス」のような位置づけですが、今回の旅程では飯田線内を何度も行ったり来たりして短区間での乗車を繰り返すだけで元が取れてしまうのです。

特急券豊橋天竜峡で自由席を利用。東海道新幹線を利用して豊橋まで来たので乗継割引が利用でき、料金は半額の930円です。

f:id:watakawa:20211129230530j:plain

豊橋駅を出て約2時間、12:24に天竜峡駅へと到着です。最長片道切符の時はここで2時間近い待ちぼうけを喰らったのを思い出します。まさかこんな短いスパンで再び来訪することになるとは思いませんでした。

f:id:watakawa:20211129230806j:plain

実はこの時点で、既に今回巡る7つの秘境駅を全て通ってきています。しかし”秘境駅”という名の通り主要駅ではないわけですから、いずれも特急が停車することはありません。これから2日間かけてじっくり下車しながら見ていこうというわけです。

f:id:watakawa:20211129232543j:plain

それでは、天竜峡12:50発の普通列車 豊橋へと乗り込み、少し来た道を戻る形で移動していきます。天竜峡駅から乗車するお客さんもそこそこいるみたいです。

 

田本駅

f:id:watakawa:20211129232734j:plain

まず訪れたのは、天竜峡駅から20分ほどのところにある「田本駅」。1面1線の棒線駅です。

ここは画像からも分かる通り、ホームが断崖絶壁にある駅としてとても有名です。

f:id:watakawa:20211129232949j:plain

上から見てみるとご覧の通り。いかに厳しい地形の中に駅が造られているかが良く分かります。ちなみにホームと反対側の線路の下はすぐ天竜川が流れており、こちらに線路を敷いたりホームを設置したりすることができないのは言うまでもありません。

f:id:watakawa:20211129233352j:plain

田本駅の近くには民家や車の通れる道はなく、駅へと続く山道には柵がないため一歩踏み間違えると奈落の底へと落とされます。延々歩いていけば集落があるようですが、今回私は時間と体力の都合で厳しかったので途中で引き返しました。

f:id:watakawa:20211130224545p:plain

駅の近くには「竜田橋」という橋も架けられており、真ん中あたりまで歩いていくと美しい天竜川の眺めを一望できます。橋を渡って駅の対岸へ行くと、そちらにも小さな集落があるようです。

f:id:watakawa:20211130224923j:plain

田本駅およびその周辺には約45分ほど滞在し、今度は岡谷方面へと向かう列車に乗り込みます。前面の行先表示器には「岡谷行」と表示されていますが、この列車は田本13:54発の普通列車 伊那新町で、この時はまだ飯田線の辰野~伊那新町駅間が不通のためバスによる代行輸送となっていました。

 

千代駅

f:id:watakawa:20211130225156j:plain

16分ほど乗車し、14:10に千代駅へと到着。こちらが2つ目にご紹介する秘境駅です。

実は特急の停車する天竜峡駅からわずか1駅の位置にあります。

こちらも駅の構造自体は1面1線、しかしその隣には何やら引き込み線のようなものがあります。

f:id:watakawa:20211130225549j:plain

千代駅の駅前までは一応車が通れそうな道が延びており、ここをひたすら歩いていくと集落に辿り着くことができるようです。なかなか急な登り坂ではありますが、田本駅前の道なき道と比べればだいぶ楽です。

f:id:watakawa:20211130225818j:plain

パッと見たところやはり駅周辺に民家等はなさそうに見えますが、実は駅のすぐ裏手のところに数軒程度民家があるようです。駅自体が便利かどうかはさておき、究極の駅近物件だと思います。

f:id:watakawa:20211130230157j:plain

実はこの千代駅最長片道切符の旅でも来訪した「そらさんぽ天龍峡」まで約1kmほどしか離れておらず、歩いてすぐたどり着くことができます。三遠南信自動車道天龍峡PAに隣接して最近オープンした遊歩道で、人里離れた千代駅周辺とは異なりこちらはたくさんの観光客で賑わいを見せていました。

f:id:watakawa:20211130230519j:plain

千代駅およびその周辺では1時間ほど滞在し、千代15:15発の普通列車 豊橋に乗り込み飯田線を再び南下していきます。

 

中井侍駅

f:id:watakawa:20211130230656j:plain

3つ目に訪問した秘境駅は、中井侍駅千代駅からは40分ほど南下した位置にあります。

何とも勇ましい駅名ですが、こちらもやはり利用客の姿はありません。

f:id:watakawa:20211201210518j:plain

駅の出入口部分は錆びたガードレールで道幅の3分の2ほどを塞がれていますが、車はその手前部分まで乗り入れることが可能なようです。しかも見てみると、一部分だけ道幅が広くなっているスペースがあり、道はここで行き止まりなので転回できるようになっているのでしょう。

f:id:watakawa:20211201211212j:plain

また、車での乗り入れが可能な出入口とは別に私有地なのか公道なのかよくわからない階段もありました。時間が厳しかったこともあり上まで上っていくことはできませんでしたが、この先がどうなっているのかがとても気になります。

f:id:watakawa:20211201211426j:plain

夕方に差し掛かり列車の本数も増えてきたところで、中井侍16:17発の普通列車 天竜峡に乗り込みます。中井侍駅の滞在はやや短めの25分程度となりました。

今回の飯田線秘境駅巡りの旅では初めてとなる213系の運用に当たりました。転換クロスシートを基本とした2ドアの車両で、ずらーっと並ぶ座席はまるでかつての急行列車のようです。

 

伊那小沢駅

f:id:watakawa:20211201214520j:plain

1日目最後の訪問となる秘境駅は、中井侍の一つ隣にある伊那小沢駅です。中井侍駅からわずか3分で到着します。

f:id:watakawa:20211201214759j:plain

ここは何と2面2線で対向式ホームの構造を持ち、単線の飯田線において列車の行き違いができる貴重な駅となっています。ここまでに見てきた他の駅と比べるとかなり設備は充実しているように見え、「田舎の駅」ではあるものの「秘境駅」と呼べるかどうかは若干微妙な気もします。

f:id:watakawa:20211201215747j:plain

しかし駅から少し歩き、駅を遠目で見てみると「秘境駅」と呼ばれるのも分かる気がします。川岸ギリギリ、無数の木々に囲まれた山のへりにポツンとホームが設置されていて、ちょうど豊橋行の特急伊那路号が通過している辺りが伊那小沢駅のホームです。

f:id:watakawa:20211201220236j:plain

駅周辺には若干の民家もあるようですが、人通りも車通りもなく閑散としている点は他の秘境駅と同様です。駅前から徒歩数分のところには、天竜川に架かる大きな橋(水神橋)もあります。

f:id:watakawa:20211201220609j:plain

また、飯田線の線路から何やら線路が分岐しているように見えたので少し歩いていってみると、何やらホームのようなものと事業用車両(?)的なのが留置されていました。この方面には明るくないのでよくわかりませんが、構造的におそらく線路と道路の両方を走れる土木車両か何かのように見えます。傍にあるホームも、何だかかつては旅客営業をしていたように見えなくもないですが…しかしこの先はすぐ行き止まりになっているので、真意の程は定かではありません。

f:id:watakawa:20211201220959j:plain

辺りがだんだんと暗くなってきたので駅まで戻ってきました。駅前には公衆電話がポツンと1台だけ置かれており、下の電話帳ボックスを開けてみると2015年頃の電話帳が入っていました。電話帳がそこまで古くない、ということはもしかするとこの公衆電話に一定の需要があるのか…? 近くに民家があるとはいえ、この公衆電話の使い道は想像もつきません。

f:id:watakawa:20211201221252j:plain

1時間ほど滞在し、辺りもすっかり真っ暗になったところで、最後は伊那小沢17:25発の普通列車 伊那新町に乗り込み本日の宿がある平岡駅を目指します。

f:id:watakawa:20211201221503j:plain

帰宅時間帯にあたるためか、日中よりこの時間帯の方が少し列車本数が多いですが、車内は実際にはガラガラでした。新型車両315系の営業運転が間近に迫り、東海地区では古株と言えるこの213系の余命もそう長くはないものと思われますが、鉄道ファンで埋め尽くされることなくガラガラの車内を楽しめるのは今がチャンスかもしれません。

f:id:watakawa:20211201221836j:plain

17:32に平岡駅へと到着。まだ秘境駅7駅中4駅しか巡れていませんが、日もとっぷり暮れてしまったので1日目の移動はここまでです。

平岡駅は島式1面2線のホームを構える駅で、長野県天龍村の中心駅のようです。特急伊那路号も停車します。

f:id:watakawa:20211201222214j:plain

平岡駅で宿泊」と聞いてピンときた方もいらっしゃるかもしれません。そう、今夜は「ふれあいステーション龍泉閣」さんで1泊します。

この旅館は平岡駅の駅舎と一体的になっており、改札口を出てすぐ右へ進むと目の前が旅館のフロントになっています。

f:id:watakawa:20211201222531j:plain

今回は大学の友人と2人旅なので、洋室ツインルームを予約してもらいました。予約にあたってくれた友人によれば、和室が満室だったようです。部屋総数が10室ほどしかない宿なので、週末は早めの予約がオススメです!

f:id:watakawa:20211201222919j:plain

旅館内にも食事会場はありますが、今回は素泊まりプランなので同じ建物内にあるレストランで「信州サーモン丼」をいただきました。海のない長野県でなぜサーモンが…?と疑問でしたが、恐らく海ではなく川で獲れたサーモンなのかもしれません。知らんけど。

香味野菜のシャキシャキ感が脂ののったサーモンと絶妙にマッチして、とても美味しかったです! お味噌汁付きで900円ほどだったと思いますので、お値段も比較的お手頃でした。

食後は温泉にじっくり浸かり、旅の疲れを癒します。ここは宿泊客だけでなく日帰り入浴もやっているようで、また立ち寄る機会があれば日中にも訪れてみたいものです。部屋数の少なさの割には広々としていて、他のお客さんと鉢合わせることもほとんどなかったのでとても快適に過ごせました。

f:id:watakawa:20211201223959j:plain

部屋に戻ると、ホームには明かりを消した213系が停車していました。明朝の始発列車にでも使われるのでしょうか。部屋の窓から平岡駅のホームを一望できるのもこの旅館の大きな魅力の一つです。

 

2021年10月31日(日)2日目

ふかふかのベッドでぐっすり眠り、迎えた2日目。今回巡る予定の秘境駅残り3つを巡っていきます。

f:id:watakawa:20211201224607j:plain明るくなったので改めて平岡駅の外観を見てみましたが、完全に「龍泉閣」と一体化しています。というかむしろ龍泉閣の中に駅設備があると言った方が正しい表現かもしれません。

f:id:watakawa:20211202210305j:plain

平岡駅の裏手は高台になっており、中心街を見渡すことができます。飯田線の途中駅の中では比較的建物が多い集落ですが、とはいえ村内にはコンビニすらなく、素人考えですが暮らすには不便も多そうな気がします。

f:id:watakawa:20211202211049j:plain

2日目は各区間でそれぞれ正規運賃を支払い移動していきます。まずは平岡9:54発の普通列車 中部天竜で南下していきます。

f:id:watakawa:20211202211403j:plain

途中の伊那小沢駅では「臨時」と表示された313系と行き違いを行いました。どこからどこまでを走る臨時列車なのかよく分かりませんが、お客さんはそこそこ乗車しているように見えました。

 

小和田駅

f:id:watakawa:20211202211613j:plain

平岡駅から約20分、10:11に小和田駅へと到着です。ここでいったん下車をします。

飯田線の数ある秘境駅の中でもトップクラスの知名度を誇るのが、この小和田駅です。その所在地は愛知県でも長野県でもなく、静岡県浜松市となっています。この駅のホームでうなぎパイが販売されていても何もおかしくないわけです(んなわけない)。

ホームは現在では1面1線ですが、2008年までは2面2線構造だったようです。意外に最近まで交換設備が残っていたんですね。

f:id:watakawa:20211202212649p:plain

小和田駅の最大の特徴は、この超絶古い木造駅舎です。駅の開業自体は1936年とのことですが、まさかその頃からずっとこの場所にあるのでしょうか…? さすがにそれはないか…?

もちろん無人駅ですが、駅舎内にはかつて切符を売っていたであろう窓口の跡のようなものも見受けられ、タイムスリップしたかのように思えてきます。

f:id:watakawa:20211202214201j:plain

小和田駅田本駅と同様に駅前まで車で乗り入れることはできず、駅へと続く道はこの細い坂道1本のみ。意外にも舗装されていて田本駅よりは整っている気がします。

f:id:watakawa:20211202215639j:plain

駅からずっと川岸の方まで降りていくと、木々の間に放置されたミゼットの廃車体を確認することができます。いつ頃まで走っていたものなのか、いつ頃誰がここに放置したのかは知る由もありません…。

f:id:watakawa:20211202215858j:plain

また、駅前すぐの場所には廃屋も数軒建ち並んでいます。今にも崩れそうな見た目をしており、当然今はもう何にも使われていないわけですが、中をちらっと覗いてみると何やら工場か作業場のような造りをしていた様子があり、また別の建物には台所に食器類や流しの跡もしっかりと残っていたことから、かつてはここに住む人がいて、同時にここで何かが製造(?)されていたようです。

今回の訪問時はまだ明るかったので良かったですが、夜は明かり一つない真っ暗な場所でしょうから、この小和田駅周辺を歩くのにはかなり勇気がいります。

f:id:watakawa:20211202220251j:plain

そこからさらに歩いていくと、天竜川を見渡せる場所がありました。少し雨も降っていてパッとしない空模様ではありますが、これもまた幻想的です。よもやここが静岡県下最大の都市とは思うまい。

f:id:watakawa:20211202221337j:plain

小和田駅には約1時間少々滞在し、11:17発の普通列車 天竜峡へと乗り込み逆方向へ移動していきます。ここに関しては1時間程度の滞在ではもったいなく感じるほどあっという間でした!

 

金野駅

f:id:watakawa:20211203084618j:plain

6駅目にやってきたのは金野駅。12:01に到着です。

すぐ一つ隣には前日に訪問した千代駅があります。

「金」野ということで金運が上がる(?)駅らしく、同じ列車に乗り合わせていたハイキングのおばさま方がわずかな停車時間の中でドアを開けて駅名標にスリスリしに行く様子も見られました。降車客と間違えられてドア閉められてしまってはとんでもないことになりますからあまりオススメはできませんが…。

f:id:watakawa:20211203090614j:plain

こちらが金野駅の駅前広場です。んー駅前というかただの空き地にしか見えませんが(笑)、ここは駅の目の前まで車での乗り入れが可能になっています。広く空いたこの駅前一等地のスペース、昔は何か他の用途でにも使われていたのでしょうか。

f:id:watakawa:20211203090942j:plain

駅から続く一本道をひたすら上っていきます。一応ずっと歩いていけば大きな道路に出るみたいなのですが、何と数km単位で離れており、かなり遠いようです。この道もほぼ金野駅にアクセスするためだけの道という感じがします。

f:id:watakawa:20211203091450j:plain

付近では木々が色づき始めていました。まだ紅葉と呼ぶには早かったかもしれませんが、秋らしい景色で遠くまで来たことを実感します。

f:id:watakawa:20211203091731j:plain

1時間弱の滞在時間の後、再び逆方向の飯田線に乗り込みます。金野12:55発の普通列車 豊橋313系での運行でした。

 

為栗駅

f:id:watakawa:20211203091918j:plain

今回の秘境駅巡りのトリを飾るのは、為栗駅です。金野駅からは20分ほどの距離にあります。

難読駅名の一つとしても知られるこの駅は、特急停車駅である平岡駅温田駅に挟まれた秘境駅となっています。

f:id:watakawa:20211203092426j:plain

何といってもここでの見どころは、駅の目の前に広がる雄大天竜川の眺めです(逆光でほんとすみません)。この辺りはかなり川幅が広く穏やかで、まるで湖のような眺めを楽しめます。

f:id:watakawa:20211203092909j:plain

駅まで続く一本道は一応県道になっているのですが、その途中には歩いて渡るのにも勇気がいるほどの吊り橋がこのように架けられているため、駅の目の前まで車で乗り付けることは厳しそうです。

f:id:watakawa:20211203093130j:plain

ちょうど三角屋根のある白い小さな小屋が為栗駅の駅舎となっています。遠くから見ると本当に自然の中に溶け込んでいるように見えますね…。こんな駅、都会にはまずありません。

f:id:watakawa:20211203093800j:plain

そんなわけで、今回の目的であった秘境駅7つを2日間で全て巡り終えることができましたので、為栗13:45発の普通列車 伊那新町に乗り込みいよいよ秘境からの脱出を図ります!

f:id:watakawa:20211203094001j:plain

疲れもあり爆睡していましたが、14:43に飯田駅へと到着。長野県南部最大の都市で、長い飯田線で見るとだいたい真ん中より少し上くらいの場所にあります。

f:id:watakawa:20211203094148j:plain

ということで秘境駅巡りはここまで。

飯田線秘境駅号」に乗るのも楽しいですが、運行日が限られプラチナチケットでもありますので、是非曜日や季節に左右されずに秘境駅巡りを楽しんでみたいという方の参考になれば幸いです!

最後に、今回の行程を掲載しておきます。なお、列車の運行時刻は乗車当時のものですので、行かれる際は必ず最新の情報をご確認ください。

f:id:watakawa:20211129225725p:plain

※特急伊那路1号以外は全て普通列車

【10月30日(土)】
豊橋10:08発→天竜峡12:24着(特急伊那路1号・飯田行)
天竜峡12:50発→田本13:09着(豊橋行)
田本13:54発→千代14:10着(伊那新町行)
千代15:15発→中井侍15:55着(豊橋行)
中井侍16:17発→伊那小沢16:20着(天竜峡行)
伊那小沢17:25発→平岡17:32着(伊那新町行)

【10月31日(日)】
平岡9:54発→小和田10:11着(中部天竜行)
小和田11:17発→金野12:01着(天竜峡行)
金野12:55発→為栗13:17着(豊橋行)
為栗13:45発→飯田14:43着(伊那新町行)

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。