【その2】

 

クモハ413-6号車の銘板

下の2つは471系時代から使用されているものです。

 

車内整備が終了した急行「立山」2号

この後は急行運用に入ります。

クハ455-701号車の前面方向幕は写真を基に再現しものです。急行「立山」1号(9002M)市振ゆきは直江津を出発すると能生駅で15分、糸魚川駅で14分停車したのちに市振駅を目指します。

 

■直江津駅

11:26発

 急行9002M市振ゆき

12:52着

■市振駅

 

指定席の車内

1号~3号まで急いで行かない急行となっているので景色が良いところではゆっくり走ります。

 

能生駅に停車中の急行「立山」1号

能生駅では15分ほど運転停車します。運転停車扱いですから本来はドアが開く事はありませんが、この列車ではドアが開きホームに降りる事ができます(但し、あくまでも運転停車ですので改札口を出る事や当駅での乗降はできません)。本当に厳密な運転停車をやってしまうと能生騒動の再来になってしまいます(笑)

デジタル無線やらTEスイッチなどが所狭しと並べられたJR東日本の車と比べて運転台周りがスッキリしています。JR西日本時代はGPSトレインナビを使用していましたが第三セクター化以降は使っていないんですね。

 

能生駅構内の弁当販売

11月は民宿天上の笹寿司を販売していました。1つ購入して後ほど頂きます。

 

能生駅に停車中の急行「立山」1号

能生駅では改札からでなければホーム間の移動もOKです。

反対側のホームは柵が設置されている関係でクハ413形を先頭とした写真は撮れません。

 

能生駅での停車風景

皆さん思い思いの角度から写真を撮っています。

停車時間が長くゆったりした時間が過ごせます。

 

能生駅停車中に提供される「釜めし」

11月のメニューは能生駅前の和食店 「汐路」さんの「蟹いっぱい釜飯」と「蟹汁」です。能生騒動での運転停車にかけて「運転停車釜飯 NO DOOR OPEN」という名前が付けられています。掛け紙には急行のヘッドマークが描かれています。

能生駅で提供される釜飯はシーズンによってメニューが変わるそうです。

蟹の出汁が湖畔にしみこんでいて美味しいです(すいません。食レポは苦手なので....)

 

能生駅では過去に能生騒動というものがありました。これは1961年10月1日のダイヤ改正で大阪駅と青森・上野駅間を結ぶ特急「白鳥」が設定された際に国鉄本社と中部支社、金沢鉄道管理局の間での意思疎通ができていなかった事から列車行き違いによる運転停車(客扱いをしない停車)の時刻を誤って市販の時刻表に掲載してしまうという凡ミスが発生、この時刻表を見た地元住民が喜びの余りに運転初日に「ミス能生」を選んで盛大な歓迎式典を開く事になったそうです。

しかし、1番列車となる特急「白鳥」号が到着してもドアが開く気配はなく乗務員に花束を贈呈したけれどやっぱりドアは開かない.....。降車予定だった乗客もいたようですが降りる事ができないまま直江津まで連れて行かれたそうです。

関係者は落胆したでしょうね。開いた口が余りの衝撃で塞がってしまったと思います。なんで能生駅で信号を扱っていた運転駅員も気づかなかったのか不思議で仕方がありません。

 

当時の資料によると国鉄本社と中部支社は運転停車としてダイヤを設定していましたが金沢鉄道管理局の時刻表編集担当者には「運転停車」と伝わらず停車駅として処理してしまったようです。乗務員の運転時刻表は正しく作成されていたようですから金沢鉄道管理局内でのチェック体制が甘かったのかもしれません。

この珍事は新聞記事にもなり「能生はNo!」と言われる事になってしまったようです。

 

乗車証明書

乗車証明書は1種類が用意されているようです。日付は直江津運転センターの改札印が使用されています。

 

姫川

景勝地では徐行運転や由来などの説明が行われます。

 

四五五神社

1列車に1回程度回ってきます。観光急行編成は2022年までの予定で運行される計画になっていますがお賽銭が増えると2022年以降も運転が継続されかもしれません。

お賽銭を入れるとお札を頂く事ができます。

 

電源切替(梶屋敷駅~ひすい押上駅間)

梶屋敷駅~ひすい押上駅間には直流と交流の電源切替(交直セクション)があります。電源切替個所から直江津方は直流1500V、電源切替個所から市振方は交流60Hz・20,000Vになっています。

電源切替区間を走行する際は死電区間の手前でABB又はVCBを開放して停電状態にしたうえで車上の回路を変更、死電区間通過後に受電を再開すると自動で再起動します。架線設備の構成は常磐線の藤代~取手間と同様にセクションインシュレーター2組による中セクション方式となっています。

 

糸魚川駅に停車中の急行「立山」1号

糸魚川駅でも14分ほど停車します。こちらは通常の停車ですので改札口できっぷを見せれば駅から出る事ができます。

糸魚川駅も反対側ホームから編成全体を撮り事ができますが柵が設置されている都合でクハ413を先頭とした写真は撮れません。

 

糸魚川駅で発行している硬券の急行券

駅の窓口で発売されています。直江津駅と同様に各急行列車の始発駅3駅に対応した6種類を発売しています。

 

直江津からの急行券(大人小児用)

No,0152

糸魚川駅発行券は直江津と市振発が大人小児用となっています。

 

直江津からの急行券(小児用)

No,0079

糸魚川駅にもダッチングが設置されています。

 

糸魚川からの急行券(大人用)

No,1022

糸魚川駅は自駅発のみが大人専用券となっています。

 

糸魚川駅からの急行券

No,0133

硬券急行券の発行に際しては券函から出すのではなくゴムで束ねた硬券から1枚ずつ取り出す必要がありますので若干時間がかかります。停車時間等を利用して購入する際は早めに申し出た方が良さそうです。

 

市振駅からの急行券(大人小児用)

No,0175

えちごトキめき鉄道の急行券は1乗車の均一料金となっていますので距離の表記はありません。

 

市振からの急行券(小児用)

No,0102

有効期間も国鉄の急行券と同様に発売日共2日間有効となっています。

 

食後のデザート

糸魚川を出発するとデザートとお茶の提供があります。デザートは高田駅近くにある「あん味堂」さんのあんショコラとポリ茶瓶です。

お茶は自分でお湯を入れるスタイルです。車窓を楽しみながら美味しく頂きました。

 

市振駅に到着した急行「立山」1号

市振駅では初めてクハ413を先頭とした編成写真を撮る事ができます。

 

市振駅

えちごトキめき鉄道と、あいの風とやま鉄道の接続駅となっています。無人駅ですが営業上の境界駅となっておりトキ鉄が管理しています。施設の境界は富山方の県境付近に設置されています。

当駅は両社の境界駅となっていますが、トキ鉄の車両は泊まで直通、あいの風とやま鉄道線の車両は糸魚川まで乗務員と共に直通しています。

 

車内補充券

停車時間に車掌から発行して頂きました。

 

車内補充券(運賃用)

えちごトキめき鉄道では今でも紙の車内補充券を使用しています。

 

車内補充券(急行料金用)

車急式の急行券も発売しています。現在は指定席での発券は不可との事です。

 

観光急行のパンフレット

1号車にはパンフレットが設置されています。

パンフレットには乗車記念スタンプが押せるようになっています。

グッズ販売などの各種案内が印刷されています。

 

市振駅に停車中の急行「立山」2号・直江津ゆき

当駅では車内整備が行われないので自由席の乗客も引き続いて乗車できます。

 

クハ455-701の横サボ

差し込み式の横サボは快速運用から急行運用まで通しで使用できるもの、種別札は手作りのものが差し込まれれています。巻き取り式の方向幕はその都度変更されます。

 

クハ455-701号車の前面幕

前面方向幕は氷塊との衝突でガラスが破損するのを防ぐために鉄板で埋められていますが、クハ455-701号車のみ写真を元に作られた方向幕シールが貼りつけられました。

 

クハ455-701号車のヘッドマーク

クハ455の貫通扉にめくり板式のヘッドマークが取り付けられています。このヘッドマークには複数列車のプレートが収められています。


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