9月下旬から新天地である三重県四日市市での生活をスタートし、およそ2週間が経過しました。少しずつではありますが、ようやくここでの生活も慣れ始めてきたように思えます。そんなとある休日の土曜日、近鉄のフリーきっぷを利用して、早朝から日帰りの駅巡り旅をしてきました。

 

現在私が住む三重県は、鉄道に関していえば、日本最大の私鉄として知られる近鉄の独り勝ち状態となっており、天下のJR東海でさえも肩身の狭い思いをしている、ある意味特殊な地域といえます。県庁所在地の津市や、県内の主要都市である桑名市松阪市においては、中心駅そのものは共用こそしているものの、利用者数は近鉄の方が軒並み多い状態。さらに最大都市四日市市に至っては、繁華街は近鉄四日市駅周辺に集中し、1㎞ほど離れた位置にあるJR四日市駅など、忘れ去られたかのような存在感のなさで、利用者も10倍もの差がついてしまっており、JR側が完全に勝負を諦め白旗を挙げてしまっているかのような状態です。

 

数年前に、同じく近鉄王国である奈良県への旅のブログをアップしましたが、今回はその第2弾ともいえるものとなったでしょうか。

 

利用する『近鉄1dayおでかけきっぷ(愛知・三重版)』は当日購入不可ということで、前日までに用意しておく必要があります。私はたまたま前日の金曜日が駅周辺のオフィスへの勤務だったので、退社時についでに買うことができましたが、ふと当日思い立って実行することはできないという、若干不便なルールが設定されています。とはいえ愛知三重県近鉄全線に\1,500で乗り放題になるのは、破格といっても過言ではないでしょう。さらにこのきっぷの姉妹版のような存在として、大阪京都奈良などの関西地区をエリアとするきっぷ『近鉄1dayおでかけきっぷ(大阪・奈良・京都版)』も、\1,000で販売されています。こちらはさらにオトクな価格設定。いつかこれを利用して、ゆっくりテツ旅をしてみたいと思っています。

 

当日の10月9日(土)は午前5時に起床。身支度を整え5時半に自宅を出発し、新しい最寄駅となった伊勢松本駅へと歩いて向かいます。

 

駅までは徒歩数分と、かなり便利です。今後もいろいろとお世話になることでしょう。

 

そしてこちらがその伊勢松本駅

 

 

近鉄湯の山線の途中駅で、起点の近鉄四日市駅からは2駅め。四日市市の住宅街の中にあります。実はこの写真は別日に撮影したもので、当日は早朝にもかかわらず駅前に小グループ客や学生が多くいて、落ち着いて写真を撮ることができませんでした。このことからも、地域に根付いてしっかりと利用されている駅ということがよくわかります。

 

駅名標も撮影。

 

 

ホームで数分待ち、始発列車となる5時45分発の近鉄四日市行きに乗車。こんな時間というのに、3両編成の車内は各車両とも20人ほどが乗っていてかなりの盛況ぶりでした。問題なく座ることはできましたが、この状況にはかなり驚かされました。ちなみに反対方向の湯の山温泉行きも5時45分発で同時発車。こちらは乗客ほぼゼロの空気輸送状態で、なかなかその対比には興味深いものを感じます。

 

とにかく今日1日、しっかりと近鉄の旅を楽しんできたいと思います。