現在は多くの駅が10両の停車に対応したホームの長さとなり、10両で運転される各駅停車も増えてきた小田急線。
以前は駅によってホームの長さが異なり、運用にも色々な制限がありました。

現在も駅によってホームの長さは異なりますが、どれぐらいの長さとなっているのでしょうか。

徐々にホームを延長してきた小田急線

1927年に小田原線が開業した小田急は、当初単行での運転が基本となっていました。
現在の規模からは想像ができませんが、その程度の輸送力で十分だったのです。



沿線の発展に合わせて車両は徐々に大型化し、1列車あたりの両数も増えていきました。
かなり昔は2両や4両が基本でしたが、6両や8両が登場して最終的には10両が最大の両数となります。
全線で10両が走れるようになるまでは、途中駅での分割併合が盛んに行われており、区間によって両数を変えていました。

現在は10両の列車が多数派となっており、各駅停車の一部が8両となっているほかは、支線や小田原線の末端区間で6両の列車が見られる程度となっています。
列車が長くなるのに合わせてホームの延長が繰り返され、多くの駅が現在は10両の停車に対応した状態となりました。

ホームの長さはどれぐらいなのか

現在の小田急には6両と10両の停車に対応したホームの長さがあります。
各駅停車を10両で走れるようにするため、多くの駅は10両の停車に対応したホームの長さとなっています。

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小田急の車両は、ロマンスカーの一部を除いて1両の長さが20mに統一されているため、10両の場合は編成の長さが200mとなります。
これに若干の余裕を加えて、10両に対応したホームの長さは基本的に210mとされています。

6両の場合は余裕の長さが多少短くなっており、ホームの長さは125mが標準となっています。
以前は8両までの停車に対応したホームの長さがありましたが、この場合は165mとなっていました。

多少の余裕がホームの長さにはありますが、停止位置を若干過ぎただけではみ出してしまう程度となっています。
駅によっても余裕は多少異なるでしょうから、ギリギリだと停車するのには神経を使いそうですね。

おわりに

6両しか停車ができない短いホームを見ると、昔の小田急を思い出して懐かしい気持ちになります。
全駅を10両に対応させるのは難しそうですが、この先どうするのかは気になるところです。