熱海駅発行 第6あまぎ 準急行券 座席指定券 | 菅沼天虎の紙屑談義

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交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

昭和40年10月に東海道本線熱海駅で発行されました、「第6あまぎ」の準急行券 座席指定券です。

 

 

東京印刷調製の券となります。

 

列車名の「第6あまぎ」、乗車駅の「熱海」と発車時刻が印刷された券で、乗車日付記入欄の右側には(上り)と大きく印刷されており、上下方向の記載は首都圏地区内を始終着駅とする準急行、普通急行列車の座席指定券などに見られた記載で、東京鉄道管理局(後に首都圏本部)の旅客営業基準規程で定められた様式でした。

 

昭和40年10月1日の時刻改正で、「おくいず号」が「あまぎ号」に、「いこい号」が「いでゆ号」に統合、定期列車は「あまぎ号」、不定期列車は「いでゆ号」に統一されており、この当時の「あまぎ号」は下り5本、上り6本が運転されており、「第6あまぎ」は上りの「あまぎ号」の最終列車となります。

 

この券は「準急行券」となりますので、券面には縦に赤線が1本印刷されておりますが、発行されてから5ヶ月余り後の昭和41年3月5日の運賃料金改訂から、「準急行料金」は「普通急行料金」に統合され、赤線の印刷が無くなっています。

 

列車名の「あまぎ号」は昭和41年3月に準急行列車から普通急行列車格上げされるものの、普通急行時代は長くは続かず、昭和43年10月1日の時刻改正で急行「伊豆号」に統合されて消滅いたしますが、昭和44年4月25日に特急「あまぎ号」として復活し、昭和56年10月1日に急行「伊豆号」と統合されて特急「踊り子号」となって再び消滅しています。