こちらはずいぶん前に東急ハンズでみつけて買った、登場間もないころのファインリーフフォーリッジです。このときはまだカトーの扱いではないと思うのですが、その後、カトーが代理店となって日本に安定供給するようになりました。

 

ご覧のようにそのままレイアウトに使えそうな、立派な枝がわんさか入っています。もっとも、下灘にはそれほど大きな木がないので、これまでご紹介したようにいろいろチマチマと加工してきましたが。

 

この素材が残り少なくなってきたので、大井町のイモンで、カトーの「天然素材樹木(葉っぱ付き)」を買ってきました。「小学生が1か月のお小遣いでつくれる」ことを目指してきたプロジェクトSHIMONADAとしては、破格のお値段です。それにしても、ずいぶん小さいパッケージになっちゃったなあ…。

 

で、パッケージを開けてみました。20年近い時差があるので、色合いが異なるのは仕方ないとして、なんだか塊りになっていて、以前のようなきれいな枝がありません。

 

 

そおっと、ほぐそうとしたのですが、うまくいきません。

 

うううう、バラバラになってしまいました。

 

ひょっとしてこれは、ファインリーフフォーリッジではないのかしらん? しかし、パッケージの裏側には、英語でFINE-LEAF FOLIAGE TMと書いてあるし、イラストで、苗木としてそのまま使う例が出ているから、以前と同じ商品だと思うのです。米国市場向けの商品は以前と同じパッケージなので、日本向けに小さいパッケージをつくったときに、無理やり押し込むようになったのでしょうか?

 

 

いったいどういうことなのか、カトーのお客様サービス窓口に初めて電話してみました。念のために申し上げると、小生は羊のようにおとなしい善良な小市民であって、決してクレーマーではありません。正直言って、すべての鉄道模型メーカー様を、われわれに大きな楽しみを与えてくれる実にありがたい存在として敬愛しています。だって、今の世の中、単に儲けようと思ったら、もっと別の楽な方法がありますよねえ。基本的に、模型への強い愛情がないと、とてもやってられないビジネスだと思います。

 

で、その電話で窓口の真面目そうな男性が真摯に答えてくれたのですが、彼がもってきた手元にあるものも、やはりつぶれたような形状とのことでした。一消費者の声として、以前のような、つぶれていない状態のものを提供してくださるよう、お願いしました。

 

とはいえ、このファインリーフフォーリッジ、プロジェクトSHIMONADAにとっては実に大事な素材なので、日本で良品を入手できないとなると、とても困ります。米国の模型店からネットで取り寄せると、もっとしゃきっとした枝がくるのかしらん。けど、そういうことはもうずいぶん長くやっていないのです。よわったなあ…。