JR九州・肥薩線を中心に鹿児島中央〜吉松間で運転されているD&S列車「はやとの風」は、新型コロナウイルス感染症の影響等により、昨年9月より運休が続いています。

そんな中、下記記事でご紹介したように、来年(2022年)10月に登場する新たなD&S列車「ふたつ星4047」に転用されるため、この「はやとの風」は運行終了となることが発表されていました。



その際、「はやとの風」について運転再開の発表は特に無かったことから、同列車の今後の運行が有るのか不透明でありましたが、今回JR九州より期間限定で「はやとの風」の運行を再開することが発表されました。

たくさんのありがとう!!を特急「はやとの風」に〜2022年3月まで期間限定運行や特別イベントを開催します〜|JR九州

概要は以下の通りです。

【運転概要】
2021年12月25日(土)〜2022年3月21日(月・祝)の土休日、及び12月27日(月)〜12月31日(金)、1月3日(月)〜1月7日(金)、3月14日(月)〜3月18日(金)

【運行時刻】
(鹿児島中央発)
鹿児島中央9:26発〜吉松11:11着
鹿児島中央13:22発〜吉松14:54着

(吉松発)
吉松11:37発〜鹿児島中央13:05着
吉松15:01発〜鹿児島中央16:44着

【期間限定運行中のイベント】
・記念きっぷの発売
・肥薩線沿線のおもてなし
・車内イベント
その他様々なイベントを計画中


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



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▲嘉例川駅に停車中の「はやとの風」

上記記事のように、西九州エリアのD&S列車として生まれ変わることが既に発表されている「はやとの風」。
現在運休中であることから、このまま復活運行しないまま廃止になるのではないか、とも思われていましたし、実際私自身もその前提で上記の記事を書いていました。

しかし今回、JR九州から「はやとの風」の期間限定運行が行われることが発表されました。
これもまた、12月25日の運行開始ということで、ささやかなクリスマスプレゼント、とでもいいましょうか。


運行区間・時刻は基本的に運休前と同様ですが、イベントとして「記念きっぷ」の発売が気になるところです。
詳細は改めて発表とのことですが、車内限定のきっぷであれば、これを目当てに最後に「はやとの風」に乗ってみよう、と思う方も多いのではないか、と思われます。


JR九州・肥薩線では、球磨川沿いに走る「八代〜人吉」、スイッチバックとループ線の雄大な山越えが楽しめる「人吉〜吉松」の両線区が、車窓が楽しめる観光線区として有名でした。
一方「吉松〜隼人」間は、これら両線区に比べるとあまり注目されていなかったように思えますが、そこに2011年の九州新幹線開業を期に設定されたのが、この「はやとの風」でした。

特急でありながら、あくまで観光をメインとし、途中駅では停車時間も設けるなど、これまであまり注目されなかった肥薩線・吉松以南の魅了を伝えるのには十分役割を果たしたのではないか、と思っています。


今回、この「はやとの風」が最後に運行されることは、そういった功績を残した列車を、運休のまま廃止されることなく、ちゃんと最後を見送ることができる、という点でも嬉しいと感じました。


年末年始と運行終了最終週は毎日運行となっています。
機会があれば、多くの方にこの「はやとの風」の魅了を最後に楽しんでいただければな、と感じたニュースであります。




【関連ニュースサイト】
はやとの風 運転終了(2022年3月21日) - 鉄道コム

JR九州,特急“はやとの風”を2022年3月まで期間限定運行|鉄道イベント|2021年12月1日掲載|鉄道ファン・railf.jp

『はやとの風』がクリスマスに運行再開 ラストランは2022年3月21日 | レスポンス(Response.jp)

JR九州特急「はやとの風」 12/25から期間限定で運転再開 鹿児島で見せる最後の雄姿 | 鉄道ニュース | 鉄道チャンネル




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