早いもので明日から師走。歳をとると1年があっという間に過ぎるように感じる。

 

この日曜日に初めてSL大樹を撮りに東武鬼怒川線に出かけた。お目当てはC11 207C11という機関車はよほど使い勝手がいいのか、現在5両が動態保存されている(大井川鉄道2、JR北海道1、東武鉄道2)。東武では更にもう1両の導入に向け整備中だし、性能や機能が似ている大井川のC10を加えると7両に及ぶ。どれも変わり映えのしない地味な僚機の中で207号機だけは二つ目(ヘッドライトがボイラーの両脇に一つずつある)で異彩を放っている。カーブでの見通しをよくするために考案されたと言われているが、現役時代の207号機は北海道の日高本線などで活躍した。もともとJR北海道の所有だが、財政状況の厳しい同社が負担を減らそうと5年前に東武鉄道に貸し出したという事情がある。この北海道らしいカマに是非とも会いたいと思っていたのに延び延びになっていたが、ようやく重い腰を上げて訪れた次第。

↓満車状態の駐車スペース。こういうところでは白線を少しでもはみ出さずに停めることがマスト。でないとすぐに通報され警察がやってきてトラブルになる。

東武鬼怒川線というところはコンクリート製と金属製の2種類の架線柱、しかも片持ちでなくコの字型のものが混在しつつ短い間隔で建植されていて写真を撮るには非常に苦労するところだ。そんなところに鉄チャンが大勢訪れることもあるまいと思いつつのんびりと出かけ列車通過2時間ほど前に現着すると、既に駐車スペースが埋まっているではないか‼︎ そこをどうにか駐車して(先着の方にバックしてもらいスペースを生み出した)、さっそく三脚をセットしようとするもベストポジションは立錐の余地なし。この日は来年の年賀状用にとC11 325が日章旗と謹賀新年のヘッドマークをつけて走るのでいつもより鉄チャンが多かったのかもしれない。目障りな架線柱を超望遠レンズで抜いて画面から排除しようと思うが、ほんのちょっと立ち位置が変わるだけで架線柱が悪さをする。それでもなんとか妥協できるポジションを確保した。ここでC11 325C11 207の下り列車2本を撮影し、次に上り列車を撮るべく近くのポイントに移動したら、こちらは一人しか先客がいなかった。

↓本日2本目の下りSL列車。C11 207と初対面。フルサイズ630mm相当の焦点距離で撮影。新高徳ー小佐越にて

↓フルサイズ300mm相当の焦点距離ではこれが限界で架線柱を抜くことができない。上の写真と同一地点にて

昼飯はGoogleマップで高評価とある倉ヶ崎の中華料理屋に行ってみた。高齢の方が働く狭い店舗だが、昼が近づくにつれひっきりなしに客が来る繁盛店のようだ。ネットの書き込みにあった地獄メン(モツ入り)なるものを注文してみた。すごく辛いのを覚悟していたが、韓国の辛ラーメンほど辛くなく若干拍子抜けした。

↓十文字食堂の地獄メン(モツ入り)。FBに載せたところ唐辛子があまり浮いてないという鋭い突っ込みがあった。

↑昼食後に撮影した上り列車。小佐越ー新高徳にて
それでも汗をかきながら食べ終えた後は本線の板荷あたりに移動して電車撮影に切り替えようとも思ったが、せっかくやって来たのだからもう1本C11 207を撮ろうと先程の場所まで戻って上りを撮り、東武鬼怒川線を後にした。

この日は天気も良く夕焼けも拝めそうだったので、帰路東武日光線の利根川と渡良瀬川が合流するあたりに立ち寄った。このへんは周辺に遮るものがなにもなく強い北風に寒い思いをしながらも、トワイライトに染まりゆく空をバックにやってくる列車を片っ端から撮影してこの日の撮影を締めた。

↓いずれも東武日光線栗橋ー新古河にて撮影。