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東武鉄道の次期スペーシア車両として今月11日に新型車両「N100系」についての概要発表がありましたが、同日中に次期「スペーシア」車両N100系の愛称名との関連を匂わせる、商標登録の出願が行われていたことが明らかになりました。

今月11日に商標登録の出願が確認されたのは以下の5件です。(※出願順ではなく名前順です。)

どの候補も"スペーシア"の名が入っており、Luxe(ルクス・発音は「lˈʊks・リュクス」が正しい)には「贅沢、豪華、優雅、高貴で上品なこと」という意味が、Premium(プレミアム)には「高価な、高級な」という意味が含まれています。
このことから、商標登録出願日と同日発表となった、次期フラッグシップ車両として位置づけられている「N100系」の愛称名なのではないかと話題を呼んでいます。

・東武鉄道は過去にも商標登録出願
過去にも、東京メトロ日比谷線と東武線を直通運転の
通勤ライナー(座席指定列車)の愛称名として「TH LINER」「HiBiTo」「Smart Liner」の3つの候補が商標登録の出願が行われ、「TH LINER」が商標登録・実際の愛称名に選ばれています。


・登録出願の拒絶の可能性も
過去には、JR東日本の「はちおうじ」「おうめ」「富士回遊」「サフィール踊り子」「おだわら」など5件が商標登録出願されましたが、その内の3件「はちおうじ」「おうめ」「おだわら」に関しては、商標登録の要件に当てはまらず、後に拒絶査定されています。
(審査時に出願内容に拒絶理由が見つかり、出願人による意見書や補正によっても拒絶理由が解消しないと判断された際に与えられることです。)

※今回のような商標登録"出願"の段階では商標権が発生しておらず、設定の登録された時点で効力が発生します。(根拠法令:商標法 第十八条 第一項)


いずれにせよ、「N100系」概要発表時には愛称名等は後日発表と記載されていた為、今後の続報に注目していきたいところです。
個人的には「グラン スペーシア」の名がすっきりしていると思いますが。果たしてどうなることやら。

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【商標法~根拠(関連)法令等~】
(審査官による審査)
第十四条 特許庁長官は、審査官に商標登録出願を審査させなければならない。
(拒絶の査定)
第十五条 審査官は、商標登録出願が次の各号のいずれかに該当するときは、その商標登録出願について拒絶をすべき旨の査定をしなければならない。
 その商標登録出願に係る商標が第三条、第四条第一項、第七条の二第一項、第八条第二項若しくは第五項、第五十一条第二項(第五十二条の二第二項において準用する場合を含む。)、第五十三条第二項又は第七十七条第三項において準用する特許法第二十五条の規定により商標登録をすることができないものであるとき。
 その商標登録出願に係る商標が条約の規定により商標登録をすることができないものであるとき。
 その商標登録出願が第五条第五項又は第六条第一項若しくは第二項に規定する要件を満たしていないとき。
第十五条の二~第十五条の三:(拒絶理由の通知)は省略

(商標権の設定の登録)
第十八条 商標権は、設定の登録により発生する。
第十八条 第二項以下は省略

出典:
e-Govポータル(https://www.e-gov.go.jp)をもとに作成。