ついに始まった都営新宿線の10両編成化。その第1陣となる10-650Fが2021年11月28日に営業運転を開始しました。新たな車両がデビューすれば、置き換えられる車両がいるのが大抵の場合です。案の定、10-370Fが11月28日をもって運用離脱したとの情報が出てきました。


10-370Fは10-300形のトップナンバーで、2004年の秋に搬入されました。しかし、当時の都営新宿線の保安装置では誘導障害を引き起こすため、試運転は終電後に保安装置を切り替えて行われました。その後、2005年5月14日に都営新宿線の保安装置が切り替えられ、営業運転可能な状態となったことから、21日に営業運転を開始しました。


10-300形では370Fを除いて、TNS装置が流用品となっており、モノクロ表示のタイプが使用されていました。10-300R形とは異なり、全車両が新造車であったため、少しながらも長く走ることができました。


650Fの登場でついに始まったといえる10両編成化に伴う置き換え。最初が370Fであったため、今後は番号順なのか、検査順なのか、その廃車順が気になります。