皆様こんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

さて夜も更けてしまいましたが出たてのTomix製キハ35系を色々見てみましたのでご紹介したいと思います。所々辛口もありますがご了承願います…。

 

 

↑今回入線したのは、キハ35のM+T2両セット、そしてキハ35のT車単品、キハ30のMとTの1両ずつで計6両です。キハ56・27と比べると大人しいです(汗)

 

↑いやー早速カッコいいです!!

 

まずは付属パーツを見てみます。

 

↑意外と付属パーツは少なく、方向幕・幌・エアホースの鎖、前面補強板、ジャンパケーブルです。

 

必要が無ければ、何もパーツを付けなくても問題の無い構成になっています。今まで取り付けが必須であった排障器や信号炎管が無いです。

 

↑信号炎管は最初からモールドされています。キハ20系やキハ10系、55系、40系等では毎回ゴマ粒より小さい信号煙管を付けなければならず面倒だったのでかなり楽になりました。

 

↑方向幕は、セットと単品で内容が異なるようです。千葉局と天鉄局がメインのようです。

 

さて、では車両を見てみたいと思います。

 

↑キハ35です。Tomixさんらしく破綻の無い出来上がりです。

 

↑床下機器も精巧にできており良い感じです。

 

↑妻側です。

 

↑KATOのキハ35系では省略されていた、便所付きキハ35の床下水タンクは当然付いています。

 

↑今回の水タンクは前日のキハ27と同じく取り外し可能になっています。寒冷地用の500番代は水タンクが異なっていたので、これを再現するつもりなのでしょうかね?

 

↑最近の気動車では標準でエンジンが取り外し可能になっています。

 

↑ちょっと見づらいですが、TNはこのキハ35系用に新設計されたものが付いています。あと、台車は排障器付きになっており、集電板も新型の仕様になっています。

 

↑これに対し排障器の付かない後位側の台車は従来品と同じです。前後で台車の集電板が違うというのはややこしいですね。

 

↑床下をバラしてみました。ロングシート車なのでシンプルです。

 

↑最近の製品標準のライトユニット構成です。

 

↑導光部を含むパーツを外しました。運転室も精巧に表現されています。

 

↑表示幕は折角なので「普通」にしました。

 

↑屋根板内側に列車無線アンテナ用の穴のガイドはありません。今後アンテナ付き車両を発売する際は、治具が同封されるのでしょうね。

 

↑通風器を外してみました。500番代の寒冷地型は箱ベンが載っていましたが、これには対応していないようです。もし500番代を製品化するなら屋根板は新設計になるのでしょう。出るかは分かりませんが…。

 

↑後位側の幌は車体に爪で取り付ける方法のようです。従来の気動車製品は妻側も前位側と同じように着脱可能な幌でしたが、今回からは思想が変わりましたね。変えた理由は何なのでしょうか…。まぁ妻側ですので全車幌付きでもまぁ良いですが…。

 

あと地味に貫通ドアにはガラスがちゃんと入っています。(中間に入ったらまず見えないのに) キハ58系では今でも貫通路横の下降窓にガラスが入っていないというのに…。

 

さて、続いて今回注目を浴びているTNです。

 

↑新品で黒光りしているので分かりづらくて申し訳ございません。左が先頭用のTN JC6382で、右が妻面用のTN JC6356です。

 

↑JC6382です。ステップ&ジャンパ栓パーツを外しました。カプラー本体の構造が大幅に変わっています。狭幅なのでキハ17系に対応している!?

 

↑こちらは妻面用のJC6354です。元々キハ52用ですので他のキハ20系・キハ17系と互換があるのでしょうか。

 

↑ということでキハ17系に登場してもらいます。このグループはいまだに線バネ仕様のTNです。

 

↑新しいJC6382を付けてみましたが、ちゃんと嵌るし台車との干渉もありません。これは今後このカプラーを利用してキハ17系もリニューアルされる!?

 

↑次にキハ52用と同じJC6354にキハ17系用のステップパーツを付けてみました。これもちゃんと嵌るようです。

 

続いてキハ20系です。

 

↑キハ20系にはキハ35系のJC6382をジャンパ栓パーツ付きで付けてみました。ちゃんと嵌ります。

 

↑しかし、これを車体に組み込もうとするとジャンパ栓が車体と干渉して入りません。これはキハ20系は前面が平面ではなく後退角が付いているため寸法が異なることに起因するようです。ジャンパ栓パーツをキハ20系用に設計すればキハ20系にもこのカプラーを装着できそうです。

 

↑試しにKC6354を付けてみました。これはちゃんと装着できます。

 

↑キハ20系(車長の長いキハ52を除く)のTNがSP仕様になるのはいつでしょう!? 先月発売されたひたちなか海浜鉄道仕様のキハ205はまだ線バネでしたが…。

 

まずはTNを見てみましたが、キハ17系やキハ20系1エンジン車にも応用できそうなデザインです。これは今後の展開に期待できそうです。

 

続いてジャンパケーブルパーツを見てみたいと思います。

 

↑今回のジャンパケーブルは、車体側への穴あけを嫌い、ケーブルの床下側をTNに付いているジャンパ栓に取り付けるという斬新な構造になっています。

 

↑付けてみました。こんなにジャンパケーブルって長かったっけ??という感じになっています。

 

↑先月発売のキハ56・27 200番代では、「こんなにケーブル短かったっけ??」という状態であったのとは正反対の現象です。。。

 

キハ35系とキハ56系で、同じKE53ジャンパケーブルとは思えない状態となっています。

 

↑ジャンパケーブルは床下側で固定して車体側は無加工ですが、ケーブルの巻きクセを修正しないと車体と離れてしまうようです…。付けるのは簡単なのですが調整はなかなか難しいですな。

 

↑ケーブルがやたら長くて目立つので、黒く塗ってみました。これなら少し落ち着きますね。但しケーブルを付けるとTNが首を振らなくなりますので注意が必要です。

 

↑KATO車と並べてみました。ちなみにKATO車をTN化したものでは、R315くらいならジャンパケーブルを付けても曲がれますのでそっちの方が良いような…。

 

では折角なのでKATO車と比較してみます。KATO製品も良い出来だったので、どうでしょうか。

 

↑まず、屋根上通風器の色が異なりますね。左がKATOです。電車だと左のように通風器の色が淡いイメージがあるのですが…。

 

↑通勤形気動車の図面を見ると、屋根板も屋根上機器も同色の灰色1号で塗装されています。

 

昔の写真などを見ると屋根板は汚れやすく通風器の方が若干色合いが明るいケースもありますが、基本的には屋根板と同色のようですね。この辺りは個人の好みもあると思いますが、ウチでは混成するからKATO製は塗り替えようかな…。

 

↑正面です。左のKATO車では正面運転席窓脇の通風器が再現されていますが、Tomix製はありません。どうしちゃったのでしょうTomixさん!? 忘れちゃったのでしょうか…。

 

↑信号炎管です。左がKATO車です。右のTomix製の方が小さくて形状もリアルですね。

 

↑奥がKATO車です。Tomix製は乗務員ドア手すりがちゃんと塗分けられています。KATO製は標記類が印刷されていますが、手すりまでは気が回らなかったのでしょうかね。また、乗降ドアに目を向けると…

 

↑KATO車は上昇する窓に、取っ手の表現がされています。更にドアの当たりゴムにはグレーの色が入っており、ドアが特殊なだけに効果的です。

 

↑Tomix車は、KATO車にあった窓の取っ手やドアの当たりゴム塗装はありません。

 

取っ手はともかく、ドアの当たりゴムは両社製品を混結するならば統一して塗っておいた方が良いかもしれませんね…。

 

↑続いて後位側です。手前がKATO製です。KATO製は便所付きキハ35にも関わらず床下の水タンクがありませんので、Tomixの方が正確かと思います。Tomixさんが水タンクを分売してくれたらKATO製品にも付けれるのですが…。まぁライバルを助けるようなことはしないでしょうかね。

 

↑冒頭でも出ましたが、妻面はKATO製(左)もTomix製も貫通ドアガラスは入っています。

 

 

ということでKATO製との比較を中心に、Tomix製キハ35系のレビューをしてみました。どちらも良い出来なのですが、中には一長一短な点もありますね。Tomix製は、KATO製でちゃんと表現されているものが無かったりして若干残念な面もありました。

 

とは言ってもちょっと加工整備すれば両社混結して走らせても良いレベルですね。

 

しかし、ちょっと気になる点もあり… それは次回にしたいと思います。

 

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。それでは次回もお楽しみに!!