模型で楽しむ近鉄スナックカー その7 | たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

「鉄道」を趣味の対象として、さまざまに楽しむ活動を記録するブログです。




 近鉄特急車の最大勢力であった12200系の完全引退に便乗して、延々と引っ張ってきた模型ネタ。まだやるのかという方もおられようが、おかげさまでアクセス数も大変好調なので、延長戦をやらせていただくことにした。
 伊勢志摩や奈良大和路など、沿線に景勝地や観光地を多くもつ近鉄では、団体輸送の需要も多く、古くから専用車両を保有している。
 オール二階建て電車として人気があった20100系「あおぞら」号が引退した後は、特急用としての役目を終えて改造された車両が「あおぞら」を襲名して二代目となり、20000系「楽」や5200系などと共に団体輸送を担っている。
 最初に「あおぞらⅡ」となったのは、18200系そして18400系だった。しかし、京都線系統の車両は狭幅車ゆえの居住性の問題や、120キロ運転対応でないなどの難点もあり、2005年に12200系から改造がされて15200系を名乗っている。



 当初に改造されたのは、4両編成が2本と2両編成が1本で、エンドウは2009年にこのタイプを製品化している。今回、ご紹介するのは2両編成の方だ。
 12200系の派生商品だから、実車に即した変更で難なく製品化。外部塗装変更の他、前面と側面の方向幕が埋められ、代わりにシンボルとなるロゴマークが付いた。


 登場後の15200系は、同系列のなかで世代交代が行われている。エンドウが製品化した初期車は既に廃車となり、現在は2021年に改造された三代目に相当する車両が活躍中。
 12200系からの改造車には、クラブツーリズム専用車両となった15400系もあり、ダークグリーン塗装に変身した姿は独自の魅力がある。
 来春には、この度廃車となった12200系からの新たな改造車、19200系「あをによし」のデビューが発表されている。