JR西日本和歌山支社では、9月1日より紀伊田辺〜新宮間でサイクルトレイン(自転車をそのまま車内に持ち込めるサービス)の実証実験を実施していましたが、この実証実験の結果を踏まえ、平日の時間帯を拡大するなど、より充実した内容で「サイクルトレイン」を実施することを発表しました。

きのくに線「サイクルトレイン2022」通年実施します:JR西日本

概要は以下の通りです。

【実施期間】
2021年12月1日(水)〜2022年12月31日(土)(1年1ヶ月間)

【利用時間帯】
平日:9:00〜終電まで(現在は9:00〜17:00)
土休日:終日

【利用区間】
きのくに線 普通列車 紀伊田辺〜新宮間の各駅間

【ポイント】
・追加料金不要 乗車券のみで持ち込み可能
・事前予約不要
・人数制限なし
(※)車内の混雑具合により、自転車持ち込みを断る可能性在り。
また、混雑が予想される列車についての案内を充実
・自転車を解体せず乗車可能

【混雑の可能性が高い列車】
・平日:
新宮17:10発〜串本18:16着
新宮19:02発〜紀伊勝浦19:28着

・土曜日:
紀伊勝浦7:15発〜新宮7:38着

【きのくに線サイクルトレイン2022ポスター】
jrwest_kinokuniline_cycletrain2022
(上記発表資料内PDF(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/211124_01_cycletrain.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



下記記事でご紹介したように、きのくに線・紀伊田辺〜新宮間では、普通列車で「サイクルトレイン」を実施しています。


現在は実証実験の段階ではありますが、平日は日中時間帯、土休日は終日と、既にかなり広汎に利用できるものとなっています。

この「きのくに線サイクルトレイン」実証実験のアンケートを集計したところ、利用者数は1,004人(約75日間)で、利用者満足度は約9割の利用者が満足度「5」「4」(5段階評価)といった実績があがってます。

加えて、利用者の居住地は半数以上が和歌山県、しかも紀南地方利用者が全体の約36%と、沿線利用者の開拓、という意味では効果のあった施策であったことが明らかとなりました。


これらを踏まえて今回、この「きのくに線サイクルトレイン」が本格実施されるようになりました。
本格実施において、平日は朝ラッシュ時間帯を除く全ての時間帯で実施することとなり、また混雑の可能性が高い列車を予め情報提供することとしています。

「混雑の可能性が高い列車」は、即ち高校生が多く利用する列車で、平日夕方の新宮発、土曜日朝の新宮行きが該当となっています。
これらを除けば、基本的に自転車持ち込みは支障なく可能ですので、これから冬・春・夏・秋と、四季を通じてきのくに線沿線でのサイクリングを楽しんでみてはいかがでしょうか。

私自身はサイクリングを楽しむわけではないので、サイクルトレインとして利用することは無いかと思いますが、当該サイクルトレインでは、行先・種別表示LEDで自転車のマークが表示されるとのことですので、その様子を見てみることができればいいな、とも感じたニュースでありました。



【関連ブログ】
wap ONLINE:きのくに線サイクルトレイン通年化! ほか




【関連ニュースサイト】
きのくに線 サイクルトレイン2022 実施(2021年12月1日〜) - 鉄道コム



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