新得駅【北海道】(根室本線、石勝線。2012年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
北海道東部、十勝地方の西端部にある新得町の中心部に位置する根室本線と石勝線の駅で、道東の玄関口に相当する駅である、
新得駅 (しんとくえき。Shintoku Station) です。
 
 
駅名
新得駅 (K 23)  
 
所在地
北海道上川郡新得町    
 
乗車可能路線
JR北海道:根室本線 (滝川方面根室方面)、石勝線     
 
隣の駅 
根室本線 
滝川方 (※) ……落合駅  
根室方…………十勝清水駅  
(※) 2021年現在、東鹿越~新得はバス代行運転中。  
 
石勝線 
南千歳方…………トマム駅  
 
訪問・撮影時
2012年3月  
 
 

新得駅は地平駅で、東側に駅舎が設置されています。
西側から駅へアクセスするには北約350mまたは南約400mの踏切を渡って東側へ回る必要があります。
駅舎は1988年に改築されたもので、洋風建築になっています。
出入口に段差がありますが、階段とスロープが設置されています。
概ね右側の平屋部分が駅舎で、左側の2階建て部分には新得町商工会が入居しています。
また、駅前の1街区を時計回り一方通行にして、ロータリーとして使用されています。駅舎前部分にバス停留所とタクシー乗り場が設けられています。
駅舎とロータリー道路の間には歩道を拡張した形の駅前広場が設置されています。
写真は西を望む。
 
 

駅前です。東を望む。後方に駅舎があります。
周辺は新得町の中心市街地の北端部で、南(右)にかけての一帯に市街地が広がっています。
市街地には商店が点在していて、駅前には飲食店が多いです。
約750m南東には新得町役場があります。
また、約10km北の、根室本線旧線跡沿いの山中には「サホロリゾート」があり、スキー場やゴルフ場などで構成されています。
1980年代中盤の国鉄末期から民営化後の1990年代にかけて、「サホロリゾート」とタイアップしたジョイフルトレインが札幌・千歳空港(現:南千歳)~新得で運転されていました。
 
 

 

改札口です。
上写真は北西を、下写真は西を向いて撮影。
新得駅は有人駅です。東側に出入口があります。
自動改札機は未設置で、ICカード『Kitaca』のエリア外です。
改札口は1通路のみで、車いす対応幅です。
列車別改札なので、発車標の乗車列車部分に「改札中」と表示されるまで入場できません。

ちなみに発車標は2012年の時点で3色LED化されていました。今はどうなっているでしょうか?
改札口の右手前には『みどりの窓口』と自動券売機があります。
また、改札口近くは待合室になっていて、ベンチが設置されています。
トイレ・多機能トイレは改札外にしかありません。
そして改札を通ると1番線ホームで、改札との間に段差はありません。
1番線を右へ進むと2番線・3番線とを結ぶ跨線橋がありますが、階段のみで、車いすですと介助が必要になります。事前にJR北海道にお問い合わせ下さい。
 
 

改札口の左側(南側。改札外)には売店(キヨスク)と立食いそば屋があり、その先に新得町商工会があります。
 
 

1番線に設置されている吊下式駅名標です。電照式と思われます。
JR北海道の標準デザインで、駅ナンバリングが併記されています (K 23)。
尚、左(西)の隣駅はトマム駅と落合駅が併記されていますが、現在、根室本線の新得~東鹿越は自然災害により長期運休が続いています。
不通区間が復旧される可能性は低く、このままですと隣駅表示から「おちあい」が消えてしまいそうです…。
 
 

新得駅は単式ホーム、島式ホームとも各1面、計2面3線の地平構造で、概ね北北西~南南東方向にホームが延びています。
左側(東)の単式ホームが1番線、右側(右)の島式ホームが左から2番線・3番線の順です。3番線の西側には留置線があります。
1番線が下り本線、2番線が上り本線、3番線が上り副本線(?)です。
上下線の特急列車は原則として1番線に発着します(現在、新得駅において特急列車同士の行き違いはありません)。普通列車は富良野方面からの下り直通列車は1番線に発着していましたが、現在運休中です。帯広方面からの折り返し下り列車は2番線に発着しますが、1番線や3番線に発着する列車も一部あるかもしれません。
ホーム有効長は9両分ですが、2・3番線は南千歳方(手前側)の4両分しか嵩上げされていません。各ホームとも一定の幅が確保されています。
上屋は1番線が中ほどの約4両分、2・3番線が南千歳方の約2両分に設置されています。上屋部分に収まりきらない列車もありますので、雨天時に乗降される際は注意が必要です。
各ホームにはベンチがあり、1番線には飲料自動販売機も設置されています。
1番線の南千歳寄りと2・3番線の南千歳方の端との間には跨線橋が設けられています(階段のみ)。
そして、1番線の写真左前方には駅舎と改札口があります。
写真は1番線より根室方を望む。
 
 

 

1番線より根室本線・滝川方、千歳線・南千歳方を望む。
根室本線の新得~東鹿越間は運休が続いています。
前方には両ホームを結ぶ跨線橋があります。
この先、山間部へと向かいます。現在線は西へ進路を変えますが、旧線はそのまま直進して狩勝峠を越えていました。現在線はヘアピンカーブの連続で徐々に高度を上げ、石狩と十勝を分ける山々を貫く新狩勝トンネルに入って南富良野町に入り、トンネル出口手前で根室本線が右へ、石勝線が左へ分かれます(上落合信号場)。尚、新得駅と上落合信号場の間の距離は24.1kmあり、途中に3ヶ所の信号場が設置されています。
 
根室本線は石勝線と分かれた後にトンネルを出て、ルウオマンソラプチ川の谷を北上します。そして西に進路を変え、住宅地に入ると落合駅へと至ります。
 
一方、石勝線は根室本線と分かれた後にトンネルを出て、ルウオマンソラプチ川の谷を南下します。その後は串内信号場を過ぎてから第二串内トンネルで山越えをして占冠村に入ります。そしてトンネルを出て、進路を西に変えて右手に星野リゾート トマムを見て走るとトマム駅へと至ります。
 
 

1番線より根室本線・根室方を望む。
この先、住宅地を抜け出すと広大な農村風景の中を南下します。やがて丘陵地帯を走るようになると佐幌川を渡って清水町に入り、もう一度佐幌川を渡ると丘陵地を出て、再び広大な畑の中を走るようになります。そして市街地の中に入ると十勝清水駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が新得駅で下車(乗車)したのは2012年の1度きりです。根室本線および石勝線の車窓風景を撮影した際、乗換時間を利用して改札の外に出ました。主要駅で、構内は広かったです。有人駅で駅舎も大きく、立食いそば屋があったので訪問時は昼食をとりました。一方、駅前は新得町の中心部に位置するものの、ひっそりとしていました。
 
東京からですと東北新幹線・北海道新幹線で新函館北斗駅まで行き、函館本線下り特急『北斗』に乗り継いで南千歳駅で下車。さらに石勝線特急『おおぞら』または『とかち』に乗り継いで当駅下車です。日帰り訪問は無理です(最速で16:33着)。
一方、大阪からですと新大阪駅から東海道新幹線で東京駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。こちらも日帰り訪問は無理です(最速で19:42着)。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、駅に売店と立食いそば店がありますが、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約600m東の「セイコーマート」になります。朝や夕方以降に訪問される場合や冬期の訪問の場合は事前に用意しておいた方が無難です。
  
東京、大阪とも到達難易度が高いですが、根室本線および石勝線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は新得駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR北海道のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)