減便も臨時列車の等間隔化で混雑分散か! 大阪モノレールダイヤ変更(2021年12月11日)

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減便も臨時列車の等間隔化で混雑分散か! 大阪モノレールダイヤ変更(2021年12月11日)

大阪モノレールは2021年11月12日、プレスリリースにて12月11日にダイヤ改正を行うと公表した( 2021年12月11日(土)大阪モノレールダイヤ変更について )。今回はこれについて見ていく。

1. 土休日昼間以降に定期列車減便へ

今回の2021年12月11日大阪モノレールダイヤ変更では、土休日のみダイヤ変更を行う。

土休日の11時以降、本線では10分間隔(毎時6本)から12分間隔(毎時5本)に減便する。これにより輸送力が16.7%減少する見込みだ。

なお彩都線では土休日12時台~14時台まで20分間隔(毎時3本)の運転としているが、これを他の時間帯同様12分間隔(毎時5本)での運転とするため、輸送力を66.7%増加することとなった。これにより昼間は彩都線と本線の接続が改善し、彩都線に接続しない本線列車が大幅に減ることとなった。

なお土休日10時台までの朝の時間帯は本線・彩都線ともに10分間隔のまま変わりはなし、今回変更のない平日の昼間は10分間隔(毎時6本)のまま変わりない。まあもっとも京阪電鉄が2021年9月25日ダイヤ変更で昼間の普通電車を10分間隔(毎時6本)から15分間隔(毎時4本)に減便したことから、あえて10分間隔に合わせる必要性が減ったのだろう。

このほか本線で土休日に行っていたものの2021年5月から取りやめていた夕方の千里中央~門真市間の毎時3本運転は正式に廃止することとなった。




2. 今回の減便は臨時増発時の等間隔化を視野か

では今回の2021年12月11日大阪モノレールダイヤ変更は利用が減ったための維持費削減が第一の目的なのだろうか。

先述したように土休日夕方の千里中央~門真市間の毎時3本の定期運転は2021年5月で取りやめた。がこの列車自体がそもそもパナソニックスタジアム吹田での試合に合わせて運転していた臨時列車を定期化したものであるし、定期運転取りやめ後も試合日には千里中央~門真市間で臨時増発を行っているどころかむしろ以前より増発し最大毎時5本に増えているのである。利用が減っていれば臨時増発することもないだろうし、しても以前より少なくなるはずである。しかし以前より増発しているということは少なくとも利用が明らかに減っているわけではないだろう。

ただ千里中央~門真市間の臨時列車は必要車両数が確保できないために最大でも毎時5本しか設定できず、臨時増発しても最大で10分間隔が空いてしまう。

しかし今回のダイヤ変更で12分間隔に減便したことで1運用空くようになった。これにより最大毎時5本しか運転できない臨時列車を均等に12分間隔で配置できるようにることから臨時列車増発時に定期列車と臨時列車の比率を1:1にすることができ、運転間隔が均等化し混雑が分散しやすくなるのだ。つまり今回の大阪モノレールの減便は乗客が多い日の臨時輸送の際に混雑を最大限に分散させるようにしているのである


3. 結び

今回の2021年12月11日大阪モノレールダイヤ変更では、土休日のみダイヤ変更を行い、定期列車では本線で11時以降に10分間隔から12分間隔に減便することとなった。

しかし催事開催に伴い臨時列車を設定する際には臨時列車を均等に運転できるような工夫をしており、一概に利用減少による減便とは言えないようだ。

今後大阪モノレールでどのようなダイヤ変更をしていくのか、見守ってゆきたい。

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