乗車録 南海12000系サザンプレミアム 車内 | Black Megalodon Life

Black Megalodon Life

関西圏内をメインに活動する鉄道・車好き
鉄道やスポーツカーをの記事をメインに投稿する予定です(笑)
よろしくお願いします。

 南海12000系は、特急サザンの指定席車両である10000系が1985年の登場から年月が経って老朽化している事や自由席車に使われている7000,7100系の廃車が進んでいる事から(7000系は2015年10月で全廃) 、2011年9月1日、サザンプレミアムの愛称としてデビューしました。
特急サザンは和歌山方4両が特急型車両を用いた指定席車、難波方4両が通勤型車両を用いた自由席車で構成されます。この12000系がサザン運用に入る時は、基本的に自由席車は8000系で、9000,8300系も連結することも可能であり最近では8300系との併結運用も見られるようになりました。

また、高野線系統の特急車両が検査入場する際(基本的に冬季)泉北ライナー代走に運用され、高野線,泉北線を走行する事もあります。

泉北ライナー代走運用時
また、泉北ライナーに運用された際は誤乗を防止するためか、以下のステッカーが貼られているのを見た事があります。
イメージ 4

また、2023年1月9日からは特急りんかんの代走にも運用されました。泉北ライナーと違い突発的な関係からか、種別幕は泉北ライナーラピートと同様に特急で表示されています。

デッキ
イメージ 6
デッキは南海版走ルンですこと8000系がベースなためかなり簡素と言うか安っぽいです。あくまで料金一律のライナー的な列車なので合理的な判断だと思います。

照明
イメージ 7
照明は南海大好きの半間接照明+荷棚下の補助照明です。年式が新しいため清涼感があります。また、1車両につき10台シャープ製の「プラズマクラスター」を搭載しているのも特徴です。

車内
イメージ 8

イメージ 9
車内はビジネス特急らしくシンプルに纏め、青系のモケットの座席とホワイトに統一されて壁や天井で全体的にさっぱりとして爽やかな印象を与えます。

また、先頭車の最前列の座席は、あまり眺望性はよくありませんが前面展望が可能です。
イメージ 10

座席
イメージ 11

リクライニング時
イメージ 12
座席は、近年の座席にしては珍しく柔らかめで弾力性がありリクライニング量も結構あるので座り心地は快適です。最大1時間強の乗車時間なら何ら不自由はないでしょう。

またこの座席のもう一つの良い所は座席の付帯設備の充実度で、座席背面には大型の収納テーブルとその下には網ポケットとドリンクホルダー、フックに掛けた傘がフラつかないようにゴム製ホルダー、座席の足元には1人1口使える電源ポートとかなり充実しています。
イメージ 13
ただこの座席の唯一残念な所は足元に機械のようなものがあり、これのせいで足が延ばせない所です。一応シートピッチは1,010mmあるのでそこまで狭くはありませんがやっぱり邪魔に感じます。

走りに関してですが、8000系との連結を想定した設計ですので8000系と全く同じです。ただ、9000系と連結して運転した場合は、加速や乗り心地が悪くなると聞いた事があります。(これは私は乗車した事が無いので不明)
乗り心地は8000系と共通のためか、低中速域では良いですが、高速域はヨーダンパが無いせいか最高速度付近の直線走行時はやっぱり横揺れを感じます… ただ充当される列車の最高速度がそこまで高くないのと、あまり最高速を出さない運用がほとんどですのであまり不快的には感じませんでした。
静寂性に関してですが、この辺りは特急車という事もあり8000系より断然良かったです。床構造が違うのでしょうか?
特急サザンの座席指定席車用として登場した南海12000系ですが、その名の通り座席指定用で、乗客の目に見える所以外ほぼ全て8000系であり、関東的に例えるなら自由席グリーン車の指定席版といった感じです。ただ、肝心の座席自体の設計は良く出来ているので、個人的には良い列車だなと思います。