西武20000系の模型を前に惑う | 書斎の汽車・電車

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 西武701系とその一統にばかりかまけていますと、書く方も読む方も「何だかなあ」ということになるかと思います。まあ、701系ネタもおしまいではないのですが、今回は違う話題で、といってもまた西武なんですけど。

 

 西武鉄道の20000系、非貫通前面に大きな行先表示というあたりが、701系→801系→101系と続く西武電車の「正常進化系」といった感じで、個人的には好きな電車であります。ただ、長らく模型化には恵まれませんで、確かマスターピース製だったと思いますが、Nゲージのキット組立品を某模型店で見かけたことがありますが、お値段もそれなりで到底手が出ませんでした。また、腕に覚えのある方の中には、GMの西武新2000系のキットを大改造して作ったという話も聞きましたが、小生の腕ではこちらも無理というものでした。その後、後輩の30000系や40000系が模型化されるに及んで、20000系の模型はもう出ないのかもと半ばあきらめておりました。

 

 ところが、グリーンマックス(GM)が20000系の完成品を発売するという発表がありました。ああ、とうとう20000系が模型化されるのかと喜んでいますと、何とポポンデッタからも20000系が出るとのこと、最新鋭車でもないのに思わぬ「競作」になってしまいました。

 ただ、この時点ではポポンデッタ製品には魅力を感じませんでした。このメーカー、相次ぐ発売遅延や回収騒ぎなんかもあり、正直期待が持てなかったのです。一方のGM製品(「グリ完」と書いたら時代錯誤ですかね)も、最初は池袋線仕様ということで、その出来栄えは最近の「グリ完」の例に漏れずなかなかのものとは思いましたが、ここでは購入せず、新宿線仕様の発売を待つことになります。

 

 その新宿線仕様8連ですが、メーカーも西武にばかりかまけてはいられず、なかなか発売予定となりません。待つことしばし、ようやく来年春先に発売されるとの発表がありました。ところが、思ったより早くポポンデッタ製品が発売されてしまったのです。

 模型店の店頭でポポンデッタ製20000系を拝見すると、これが思いのほか出来がいいのです。GMの20000系も悪い製品ではありませんが、ポポンデッタ製品はその上を行っている印象です。

 まず、車体まわりですが、細部のデティールの再現性が高いですし、青帯、白帯もちょうどいい塩梅です。パンタグラフ周辺の配管も秀逸です。そして、何といっても台車と床下機器は、完全にポポンデッタがGMを凌いでいると思います。正に「ポポンデッタ侮りがたし」といえましょう。こうなってくるとあとは走行性能ですが、こればかりは模型店のショーウインドウ越しでは判りません。

 

 こうなると、当初の「GM推し」もどこかへ行ってしまいまして、ポポンデッタ製品を買おうかと、不惑をかなり前に過ぎたオジサンが、模型店の店頭で「惑って」いるというわけです。さて、当鉄道に入線する西武20000系は、一体どちらのメーカーのものになるのでしょうか?