鉄道旅に欠かせないもの〜食編① | よしひろ よしちゃん 鉄道写真館

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みなさんこんにちは!よしひろよしちゃんです。 


今回は鉄道旅に欠かせないものの1つである食についてご紹介します。


『鉄道旅に欠かせないもの〜食編①』みなさんこんにちは!よしひろよしちゃんです。 今回は鉄道旅に欠かせないものの1つである食についてご紹介します。皆さんは列車に乗る際に食べ物や飲み物を持ち込みま…リンクameblo.jp


皆さんは列車に乗る際に食べ物や飲み物を持ち込みますか?長距離なら駅弁、近距離でもお菓子やジュースなどを持ち込むことがあるとでしょう。


★駅弁屋


鉄道の食にも様々なものがあります。

ここでは駅弁をご紹介します。


①駅弁

駅弁の始まりは諸説がありますが、1885年に宇都宮駅で握り飯2個とたくあんを竹の皮に包んで販売されたのが初めてだそうです。


そしておなじみの折詰に入った駅弁は1890年に姫路駅でまねき食品が発売したのが最初と言われています。


ここで定番の駅弁をご紹介します。


峠の釜飯 おぎのや販売店(JR信越本線 横川駅)





峠の釜飯

日本最古の駅弁屋と包み紙に書かれていますのは、JR信越本線の横川駅を拠点とした駅弁屋さんです。会社の創業は1885年。諸説ありですが駅弁はじまりの年と同じで随分と古くからある会社です。なおこの会社の看板メニューでもある峠の釜飯が販売されたのは1958年だそうです。


峠の釜飯とは

窯元つかもと(栃木県)で製造された窯の中に鶏肉、ささがき牛蒡、椎茸、筍、ウズラの卵、グリーンピース、紅しょうが、栗、杏が入っています。また別にプラスチック容器入りの香の物(キュウリ漬け・ごぼう漬け・小ナス漬け・小梅漬け・わさび漬け)が付いています。


(弁当の容器)は持って帰れます。また家でもこの釜で1合の御飯を炊くことができるので持って帰るのも楽しみの一つかもしれません。



峠の釜飯おぎのや 駅弁立ち売り箱

おぎのやの立ち売り箱は現在、鉄道博物館に大切に保存されています。峠の釜飯が販売されている信越本線横川駅はかつて東北地方(群馬県)と北陸地方(長野県)をつなぐ重要路線でした。この横川駅と隣駅(長野県側)軽井沢駅の間には激しい勾配があり普通の列車では走ることができないので横川駅で列車を押す補助機関車を連結する作業があり長時間停車していたので、列車が到着すると釜飯はいかが〜と横川駅ホームに立ち売りの人が来て停車中(連結作業中)はとても賑わっていたそうです。


しかし1997年に信越本線と並行する北陸新幹線(長野新幹線)が開業。東北と北陸を結ぶ重要路線の座を新幹線に譲りました。また横川駅〜軽井沢駅間は急勾配ということもあり同時に廃線になってしまいました。


現在、荻野屋は横川駅のほか、東京都の東海道本線(山手線・京浜東北線)の有楽町駅などでも幅広く展開しています。



まねき食品の幕の内弁当

先程紹介した一番最初に折詰に入った駅弁、幕の内弁当を販売した姫路駅で展開するまねき食品の駅弁です。


現在もまねき食品は、姫路駅などで幅広く展開しており、元祖幕の内弁当を伝える駅弁(味つくし弁当)も販売されています。


それでは駅弁の買い方をご紹介します。

販売されている場所は駅によって異なるので事前に販売場所や営業時間を確認しておくのがいいと思います。


ここでは一例をご紹介します。

★駅弁販売スタンド

(金沢駅在来線ホームにて撮影)

駅構内やホーム上にある駅弁調製業者の売店(駅弁販売スタンド)で店頭に置いて販売されている方式。現在はこれが一般的でしょうか。


このほか近年は駅売店(キヨスクなど)や駅コンビニで販売されている形態もあります。



出店方式

(米原駅在来線構内にて撮影)

先程の駅弁販売スタンドと違い店舗ではなく出店タイプとなっています。



★ 駅弁の立ち売り

(鉄道博物館に展示・再現)

また乗客の多い時間や特急列車が停車する時間などには駅弁の立ち売りが行われていました。また昔の列車は窓を開けることができたので窓越しに購入する方法もありましたが現在このような光景を見れる駅は、かなり減ってしまいました。



駅弁製造工場(淡路屋直売所にて撮影)

ここでは歴代の駅弁が展示されていました。


また本社や製造工場で駅弁を購入できる会社もあります。




★ホテルハイマート(山崎屋) 直江津駅前

このホテル内で直江津駅弁が作られています。

それは明治19年に旅館山崎屋として始まり、直江津駅ができると同時に駅弁販売を始めたからだそうです。旅館(ホテル)が駅弁販売をしているのは、なかなか珍しいと思います。


こういった本社や製造工場には発祥した歴史や貴重なものが、あることが多くおすすめです。



このほかに、車内のワゴン販売や事前予約をして乗車している列車まで届けてもらえるサービスがある所や近年はネットで注文し宅配してもらえるサービスも増えつつあります。


また最近よく見かけるのが各地の駅弁をまとめて販売しているお店で大ターミナルなどにあります。


駅弁にぎわい JR新大阪駅

現地に行った達成感として駅弁を買うのが普通ですが、行ったことのない駅弁を食べ妄想し現地に行ってみたいと思うのも一つの楽しみでしょうか。


現在の鉄道は高速化などの技術が発展し目的地に速くたどり着くほか、途中駅での停車時間も限られていると思います。


そのため駅弁を購入するのは、列車に乗る前または車内でしょうか。


今は電車(電気を供給する鉄道)が支流ですが、かつては皆様もご存知でしょう。蒸気機関車が走っていました。蒸気機関車は主に石炭と水で走行するので、途中駅で石炭、水の補充を行うこともあり長時間の停車時間がありました。


蒸気機関車



給水塔



石炭

こういった停車時間(待ち時間)に列車を一度降りてホーム上にある駅弁販売している場所(駅弁屋の売店)で駅弁を買っていたそうです。


日本全国で高速化が進み目的地に速くたどり着けるようになりましたが、鉄道の旅での出会いや感動は減ってしまい高速化は嬉しいけど、寂しいですよね。


いろいろな駅弁

(京都鉄道博物館にて撮影)

時代と共に包み紙などいろいろ変化しています。

今はアニメなど現在流行りのものとコラボした駅弁の販売や全国各地での駅弁大会(デパートなどでの販売)のほか駅の外、サービスエリアなどでも幅広く販売されています。


ここまで記載して今更になりますが

駅弁とはどういう意味なんでしょうか?

一般的には駅構内で販売される弁当です。しかし駅ナカコンビニにあるいわえるコンビニ弁当は駅弁とは言えないでしょう。


かつて国鉄(日本国有鉄道)時代(1989年まで)は駅改札内での弁当の販売は中央会加盟業者に加盟していないと認めていなかったそうてす。


駅弁マーク

このマークが社団法人日本鉄道構内営業中央会に加盟しているという証、つまり駅改札内での弁当の販売が認められている証です。


駅弁を食べたことある人なら見たことある方が多いと思います。


また日本鉄道構内営業中央会に加盟している業者の駅弁を1冊にした本が書店で販売されているほか、JR時刻表(JRの公式時刻表)には2019年まで大型時刻表の欄外に販売駅弁が記載されていました。


しかし分割民営化(JR各社)になってからは、中央会加盟業者に非加盟の業者も駅構内での販売を認められるようになったほか上記に記載した通り、時刻表欄外に駅弁の掲載がなくなったため現在は駅弁という定義はこれと定めるのは難しい感じがします。


皆さんは駅弁と同時になにか購入しませんか?


崎陽軒チャーハン弁当と崎陽軒のお茶

お茶ですよね!


今も駅弁屋さんでは、駅弁を食べる際の飲み物として煎茶が販売されていることが多いです。


現在、ほとんどの場所でペットボトルで販売されていると思います。昔はどうだったのでしょうか?

汽車土瓶 (京都鉄道博物館に展示)

駅弁の初期ごろは湯呑兼用の蓋が付いた汽車土瓶と呼ばれる陶器の小瓶入りの茶が売られていたそうです。

しかし1921年に鉄道省が衛生上の理由から土瓶を禁止したほか重量があり破損しやすいことからポリ容器へとかわっていきます。


ポリ茶瓶 (京都鉄道博物館に展示)

半透明の厚いビニールやポリプロピレンなどで出来たポリ茶瓶が一般的となります。


そして1980年頃から缶入りの緑茶や烏龍茶、1996年に500ml以下のペットボトル飲料の販売がはじまり現在に至るという形になります。


なお汽車土瓶、ポリ茶瓶は現在も復刻版という形で販売されている駅や通販サイトがあります。


鉄道の食、1つ目駅弁の歴史などをご紹介しました。


ご覧いただきありがとうございました。

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