ちょっと(だいぶ)肝を冷やしたことはあったが。
E4系が発車すると、新潟駅ホームは一時的に落ち着きを取り戻す。
しばらくはひたすらにクールダウン…
これまでの反動もあるか、ゆっくり列車を待つ。
そして、16:05。
新潟新幹線車両センターから11番線に、いよいよその列車はやってきた。
Maxとき372号、東京行き!
9月19・20・25・26日のみ走った臨時列車で、東京駅を目指すことにする。
そして、自分にとってもこれが最終乗車になる。
先頭周りはまた、ヒートアップし始める。
その雰囲気を横目に見つつ、まずはドアが開くと同時に8月29日の時と同じ二人掛けの席を確保。
荷物を置いて、落ち着く間もなく改めて撮影に出る。
但し、最初に出たのは在来線との乗り換えホーム側。
この列車の乗客じゃないと通り抜けられないのでは、という遠慮があったのか、撮影者は少なく。
少しの間、さまざまなアングルを試してみた。
在来線5番ホームには、E653系をリニューアルした特急「しらゆき」の姿が。
東日本大震災で運命を狂わされ、紆余曲折を経て新潟に活路を見出してからまもなく10年。
かつて「フレッシュひたち」で走っていた面影は微塵もないが、元気な姿で走る姿は希望。
E4系とE653系が並んだ姿は撮れなかったが、連絡改札を…
なんていろいろやっていると、早くも発車時間が近づく。
17年ぶりの新潟とも、いよいよ別れの時間に。
16:16。
Maxとき372号は、新潟駅を静かに離れた。
新潟県内は各駅停車。
燕三条16:28、長岡16:39、浦佐16:53と停車し、こまめに利用客を拾っていく。
停車時間はそれぞれ1分と短いが、新潟駅の喧騒から離れるとだいぶ落ち着く。
それは、臨時列車ということもあったからだろうか。
今回のE4系の離脱で、上越・北陸新幹線では8両編成の列車が消滅した。
E4系と共にこの標示も見納めということに。
長岡車両センターを見下ろしながら、南へ走る。
夕方になって日差しも覗き始めたのはちょっと悔しかったなw
下りは通過していた浦佐にも停車し、初めてホームに降りてみる。
このあたりになると、新幹線駅とは思えないのんびりとした空気だ。
それもそのはず、利用客は上越新幹線で一番少ない駅だとの由。
在来線は上越線こそ接続してはいるが、なかなかに不思議な存在感で政治駅とも揶揄する声が。
まだまだ南を目指すが、夕方ということもあり車内は実に落ち着いたいい雰囲気。
自分もこれまでの活発な動きを鎮め、のんびりゆったり過ごす。
そして17:05、約6時間ぶりに越後湯沢へ。
またまたひんやりした空気感が肌を刺す。
そして、ここで一気に乗客が増える。
北陸新幹線開通からだいぶ経つが、まだまだ南新潟の交通の要衝であることに変わりはない。
また必ず再訪を!
次は、必ず爆弾おにぎりを食べると誓ってw
これをもって新潟県としばらくの別れ。
満足感とセンチメンタルな思いを持ちながら、再び大清水トンネルに飛び込んでいった。