午前11時32分、旭川発稚内行普通列車(4325D)は、兜沼駅を発車。
あれ?線路が消えている?
※写真1~3:また来たい夏の兜沼駅
ガタン・ゴトン~ガタン・ゴトン~♪
ローカル線らしいサウンドを引き連れ、キハ54は北へ快走を続けている。
爽やかな夏風が車内を流れ、とても気持ちがいい。
列車は勇知駅手前の、大きな左カーブに入ってきた。
お~いい眺めだな~
青と白と緑のコントラストは、北海道からの夏のプレゼント!
進行方向左側後方には利尻富士が再び登場し、白いビニールに包まれた牧草ロールが、あっちこっちコロコロ・・
牛(乳牛・ホルスタイン)たちも、ランチタイム。
その左カーブに、札幌発稚内行「特急宗谷」がやって来た!
このカーブを過ぎると勇知駅はもうすぐだ。
※写真4~12:お気に入りのスポット!乗って良し、撮って良しの左カーブ(兜沼~勇知)
午前11時39分、日本最北端の車掌車駅舎である勇知駅に到着!ここまでいろんな車掌車駅舎を見てきたが、これが最後なんだな~
ちなみに車掌車の車両番号が「ヨ」なので、「ヨ駅」と呼ばれています。
列車はその後、牧草地帯を走り、
(※上の写真は進行方向左側前方(日本海側)、下の写真は進行方向右側前方(オホーツク海側))
森の中を走り続ける。おっ!白樺だ。
いいね~自然豊かな車窓の景色。かなり疲れてきたけど、楽しいね。
※写真13~17:北の大地を軽快に走るキハ54(勇知~抜海)
午前11時49分、「日本最北の無人駅」「日本最北の木造駅舎」の称号を持つ抜海駅に到着。
映画のロケ地としても知られる抜海駅。ザ・昭和です。
歴史を感じる立て看板!いつ取り付けたのだろう?
温度計も凄い・・今、何度かな?
いつも同じ温度かも?(笑)
午前11時49分、4325Dは抜海駅を発車。
遠くに宗谷丘陵が見えますね。この地形は珍しいですよ。
※写真18~25:鉄道ファンに人気の高い抜海駅(※抜海駅は「北海道ローカル線旅日記!夏の宗谷本線2(稚内駅~兜沼駅)(2019年7月投稿)」でご紹介しています。)
旭川駅を発車して約6時間。
さぁ~いよいよ利尻富士の絶景ポイントがやって来る!
左カーブは日本海に続くルート。まもなく目の前に大海原が広がるはずだ。
ドキドキしてきた・・今日はどんな姿を見せてくれるのだろうか・・
※写真26~28:利尻富士まであと少し(抜海~南稚内)
列車は減速し右にカーブ。
いよいよだな!カメラを手に持ち、レンズを少しズームできるよう準備しよう。
目の前に日本海が広がってきたぞ~!
そして左側後方に視線を送ると・・・
きた~!2018夏の利尻富士!
今日は幻想的だな~
わずか10秒程度の出会いだけど、旭川駅から普通列車に乗ってここに来ると、6時間待った分、嬉しさも倍増だ。
ちなみに2017夏・完全乗車旅の利尻富士は、こうでした・・惨敗・・泣
それが心残りで、その2週間後、キハ54で稚内~兜沼間を乗り鉄旅した時の利尻富士は、これです!窓を開けてパチリ!
※写真29~31:絶景!宗谷本線から眺める利尻富士!(抜海~南稚内)
2017夏・稚内~兜沼間の旅の様子は「北海道ローカル線旅日記!夏の宗谷本線」をご覧ください。
宗谷本線・最後のハイライトを終え、列車は曲線続きの丘の間を走り、今、終点・稚内駅へ向かっている。
稚内駅までは、あと約10km&約10分。
いよいよ完全乗車の旅も、最終章を迎えます。
(つづく)
*追伸
「北海道ローカル線旅日記!夏の宗谷本線・完乗編⑬(旭川駅~稚内駅)」をご覧いただきまして、誠にありがとうございました。
次回は最終回。雪が降る前に、稚内駅にたどり着きたい。