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日曜日に発生した京王線車内での傷害事件。


人を刺し、オイルを撒いて火をつけるという恐ろしい事件ですが、電車の中で同様の事件が発生した場合、どのような行動をとるべきなのか、今後の課題となりそうですよね。


今回の事件では、乗客が車内通報ボタンを押していたようですが、車掌が問いかけた時には応答がなかったようです。そりゃそうですよね。どのタイミングで押されたかまではわかりませんが、刃物を持ち、車内に火を放った犯人が居る状態ですので、まず逃げるのが第一でしょう。


ただ、これだと乗務員は車内で何が起きているのか、把握することができないままなんですよね。





そして国領駅に緊急停止し、ホームドアとずれた状態の為にドアが開けられず、乗客が窓を開けてそこから脱出していますが、どうやら非常用ドアコックが使用されて緊急停止したために通常の停止位置よりずれてしまったのと力行できなくなるため停止位置の修正もできない状態になってしまったようです。


これはもう車両側の安全対策面からしたら力行できないのはしょうがないですし、かと言って乗客の心理状態を考えるとちゃんとした場所に止まるまでドアコック使うなって言うのも違う気がしますし・・・・・。

結局乗務員は窓から脱出する乗客の補助に回ったという報道もありましたし、あの状況じゃそれが最善だったのかなと。



個人的に今回の事件の対策としてできそうだと思うのは、車内の防犯カメラ。

すでに導入されている会社・車両もありますし、通勤型・特急型問わず導入されてきているものの、プライバシー等の観点から、その映像が利用される場面はかなり限定的になっているうえ、映像を閲覧できる社員も限られています。

鉄道会社の社員ではないので、どの程度の人やどのような時に閲覧できるのかわかりませんが、おそらくスーパーの防犯カメラみたいに常時見れるわけでは無いと思うんですよね。


悪用を防ぐためにも閲覧を制限するのは、乗客のプライバシーを守る意味でも重要かもしれませんが、非常通報ボタンが使用されたときなど、状況を限定して、乗務員や指令がその車両の状況をリアルタイムで閲覧できる状態になってもいいのではないかと思います。


状況説明して上の指示もしくは許可を待つというのは、安全運行上もちろん大切なことだと思います。


しかし、凶悪犯罪を前にしたらその時間は致命的です。



少しでも状況判断の時間が短縮でき、より早く臨機応変に最善な策に近づくためには、それぐらいできてもいいんじゃないかなって思います。



すでにそのようなことができてたらすみません。ただ、たぶん防犯カメラがそこまで利用されていないのではないかと思って書きました。




鉄道がより安心して乗れる交通機関になることを心より祈ってます。