2021年5月1日(土)
5時50分 鳥取駅
早朝の鳥取にやってまいりました。5月ですから朝6時前といえどもすでに明るい時間帯です。
特急はまかぜは兵庫県の北部・但馬地方と姫路・大阪を結んでいて、基本的な運用は上下3本ずつ設定されているわけですが、
終点・大阪に向かう上りの始発駅は1本ごとに異なるのが特徴です。
もちろん大阪発の下りも3本とも行き先が異なります。
具体的な運用に触れておくと…
はまかぜ1号が大阪9時38分発で浜坂13時9分着。折り返しがはまかぜ4号で浜坂13時30分発で大阪17時5分着。
はまかぜ3号が大阪12時23分発で香住15時32分着。折り返しははまかぜ6号となり香住16時23分発で大阪20時5分着。
はまかぜ5号が大阪18時4分発で鳥取22時32分着。折り返しははまかぜ2号となり鳥取6時発大阪10時1分着
ということで、一本だけ兵庫県の隣の鳥取県まで向かう編成があり、鳥取では到着後の折り返しが翌日出発ということで、
まるで寝台特急のような運用のされ方をしています。
どの編成も経由は山陰本線を通って和田山で播但線に入り、姫路で山陽本線を経由して大阪に向かうことになります。
さて、前日に鳥取に宿泊して朝一に大阪に向かうにあたって、普通に移動しようとするならば、
鳥取6時39分発、大阪9時19分着のスーパーはくと2号を利用するわけですが、
鳥取出発が39分も早く、大阪到着が41分も遅いはまかぜ2号に揺られてのんびりと向かうことにしました。
車両はキハ189系で3両編成。
ステンレス製で、シルバーに赤のラインが入っているのが特徴です。
客室に入ると暖色系の照明が座席を照らしていて、座席は1列あたり4席で12列並んでいます。
座席カラーは車体と同じく赤を基調としていて、車内を明るくしてくれています。
テーブルは標準的な大きさで飲み物置きの窪みが2箇所あるのが特徴的でした。普通は1箇所がオーソドックスですからね。
折りたたんだ状態のテーブルの斜め上にはコートフックもついています。
トイレは車椅子用に広めに取られていて、
洗面台はカーテン&(いわゆる)女優ライト付き。
このキハ189系は2010年デビューということで、今どきのニーズに順応した車両でした。
鳥取6時→大阪10時1分
はまかぜ2号
朝6時ということもあって、乗車した3号車には自分入れて2人だけとガラガラの状態で出発。
最初の停車駅の岩美を出発して
上り方面の時刻表を覗くと、ほとんどの時間帯で特急が半分を占めていて実に観光地らしい列車設定でした。
京都丹後鉄道の線路が隣に来ると豊岡に到着。
播但線を通るのは2012年以来、9年ぶりでした。
9年前は播但線のラインカラーであるワインレッドに塗装された103系、キハ40系を乗り継いだ記憶があるわけですが、
9年経った現在も両車両とも健在で懐かしさを感じざるを得ませんでした。
列車は生野、寺前、福崎と停車。
どの駅でも乗客は予想よりも多く乗ってきました。
姫路、大阪方面に早く快適に動けますから当然といえば当然かもしれません。
姫路に近づくにつれ、高架区間を通るようになり、東海道本線の線路と合流。
奥には山陽新幹線の高架も見え、初めて都会を感じる区間に入ってきました。
乗車率は50%くらいで姫路に到着。
姫路では大半の乗客が降り立ち、乗車率は一気に10%以下に下がってしまいました。
乗車率が下がった理由は大阪、三ノ宮に行かずとも姫路で降りれば十分事が足りる他に、
姫路で6分も停車することから、この6分の間に先に発車する新快速に乗った方が特急料金は不要で、
しかもやや早く三ノ宮、大阪に到着できるので、きっと降車する客が多かったのでしょう。
乗車時間4時間1分ということで、なかなか乗りごたえのある特急でした。
4時間越えというとスーパーおき(鳥取〜新山口)、くろしお(新大阪〜新宮)、ひたち(品川〜仙台)や宗谷(札幌〜稚内)、オホーツク(札幌〜網走)、にちりんシーガイア(博多〜宮崎空港)などそうそうたる特急が揃っていて、書いているだけで乗りたくなるものばかりです。笑
播但線沿線の利用客が多いのが特徴で、一方で鳥取〜和田山の運行はそう遠くない未来にはなくなる可能性を感じましたので、
また機会があれば乗ってみたいものです。