皆様こんにちは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

昨夜は久し振りに夜中まで模型の加工をしてしまいました。しかし最近はめっきり寒くなってきたのでそろそろ暖を取りたいですね…。

 

先日パーツ類のお届け品が来ておりましたが、早速これらを使うことにしました。

 

 

 

 

↑10月28日にプラシートと車側灯などのパーツが届いておりました。

 

早速これらを使って加工を始めたいと思います。

 

↑今回加工対象となるのはキハ27 215~217です。S43年度民有債の車両で、製品のモデルになっているS42年度第3次債務の204~214とは仕様が異なります。

 

↑キハ27 215~217は、前ロット(204~214)では写真の反対側である4位側窓間にあった冷房発電機(DM83)用吸気口準備蓋が、3位側に移ってきています。ちょうど青丸で囲った場所です。そして青丸の位置には車側灯がありますが、215~217では赤丸の位置へ移っています。

 

今回はキハ27を17両買ってしまいましたので必然的にこのS43年度民有債のロットを再現しなければなりません。先日届いた材料を使って加工を始めたいと思います。

 

↑まずは加工する1-3位側の窓セルを外しました。

 

↑窓セルを外すためにはライトユニットを外さなければなりません。これを外す際にライトレンズを破損したり小パーツを紛失しないように注意します。

 

↑くどいようですが、青丸の位置にある車側灯を赤丸の位置へ移設します。

 

移設と言っても元あるやつを切り出してそれを新しい位置へ貼り付けるのはサイズ的に非常に困難です。なので元の位置の物を切除し、赤丸の位置へパーツを使って新設することにします。

 

↑先端が細くあまり固くないリューターのヤスリで削りました。どうしても周辺の塗装が削れてしまいますが、どうせDM83吸気口の蓋を付けますのであまり気にしなくて良いでしょう。

 

↑新しい車側灯の位置へφ0.4mmの穴を開けました。ちょうど給水口の上あたりなので分かりやすいです。

 

↑では試しにこの車側灯パーツを付けてみます。

 

↑このように裏から挿す形で取り付けます。

 

↑しかし、レンズ長に対し車体の厚みのほうが大きいのでレンズが車体表面に飛び出しません(泣)

 

↑パーツの説明書を見ると「必要に応じて車体裏側を削って…」などとありますが裏側を削るなんてなかなか難しいですね。どうしましょうか…

 

↑そこで、2-4位側の窓セルも外し、裏側からφ1.2mmのドリルでスジ彫りしました。間違って貫通させてしまうとアウトですので非常に神経を尖らせながら作業する必要があります。しかも窓の開口からドリルを通しての作業ですのでドリル刃が真っすぐになりません。力加減を注意しながら慎重に作業します。

 

なんとか3両分完成後レンズを嵌めてみました。

 

↑ちゃんと嵌りそうです。

 

↑やっとレンズが表へ飛び出てくれました。

 

穴あけの際のバリが若干残っていますが、後で除去しておきます。

 

さて、次にDM83用吸気口の準備蓋です。

 

↑昔買ってあった「「トレジャータウン」さんの気動車用小パーツ集です。

 

↑この中にDM83用吸気口ルーバーパーツが入っています。

 

この中に入っているパーツ(真ん中左あたり)はルーバーが再現されており、準備工事の蓋を再現するには裏返してモールドの無い側を使うように指示があります。しかし、折角のパーツが勿体ないので準備蓋はプラシートで再現する事にします。

 

↑測ると縦は4mmほど

 

↑横幅は2.0mmくらいです。

 

↑自身は初めてプラシートなんて使います。厚み0.1mmです。本当に紙みたいにペラペラですね…。注意しないとぐうちゃぐちゃになりそうです。

 

↑先ほど測ったように□4.0mm×2.0mmに切り出しました。

 

カッターで切り出したままだと角が立っているので、丸くしたいのですがどうしましょうか…

 

↑このようにピンセットでつまみ、角部をヤスリで軽く削りました。

 

↑乗せてみました。大丈夫そうです。

 

ついでに、S42年度第3次債務車の204~214にも一部同じものを付けてみましょう。

 

↑S42年度第3次債務車は2-4位側、後位寄りに付いています。

 

↑こんな感じでしょう。

 

↑こちらの参考文献は鉄道ピクトリアル誌2018年3月号別冊「急行形気動車」です。S42年度本予算(内示)のキハ28 503ですが、2-4位側後ろ寄り、前から7-8枚目窓間に蓋のようなものが付いています。これが冷房発電機DM83用吸気口の準備蓋になります。キハ27も201~214まではこの位置にありました。後年はミッドナイト改造車を含め埋められている車もいました。

 

↑あとは塗装したフタを車体へ貼り付け、各所タッチアップします。タッチアップした赤11号は調色を試みたものの、Tomix製品の赤とは完全に一致しませんね…。この角度で写真にすると分かってしまいますが、ぱっと見は殆ど気づかないのでOKとします。。。

 

↑先ほども見ましたが、車体裏側には車側灯のパーツが付いています。このままでは製品の窓セルと干渉してしまいます。しかしこの車側灯パーツの出っ張りを切ってしまうとレンズ固定が困難になります。

 

↑なので干渉する位置に穴を開けておきました。これで車側灯パーツを避けることができます。

 

↑これが製品のままの状態のキハ27 208です。

 

↑こちらが今回加工したキハ27 217です。

 

↑ちなみにキハ27 208は2-4位側に蓋を付けました。

 

↑キハ27 217は反対の1-3位側に蓋があるのでこちら側は製品のまま無加工です。

 

↑横から並べてみました。1-3位側です。奥のキハ27 208は無加工です。手前のキハ27 217は元の車側灯位置に蓋が付き、車側灯が給水口上部付近へ移動していますね。

 

↑2-4位側です。こちらは奥のキハ27 208には後位寄り窓間に蓋を付けています。キハ27 217は無加工です。

 

さて、これで長年の夢であったキハ27全車収集の夢が叶いましたね。実際はこの製造時の差異以外にも1980年頃以降の個体差が著しいのですが…。これらは折を見て気になったもので自分のウデで再現できそうなものから順次手を付けてみたいと思います。

 

こんな加工言われないと誰も気づかないような内容ですが…。でもこうやって手を入れ始めると他にも「あれも付けてみようかな」なんて項目が色々出てきてこれからも暫くは楽しめるアイテムになりそうです。

 

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。それでは次回もお楽しみに!!