(4号機も収録;一般公開時に撮影)
2021/10/29,KATOは2022/3中心に発売する製品を発表しました.
かねてから筆者はKATOから「カタログにコラムに掲載していないモチーフの完全新規製作品の登場」「貨車の車番違い再生産」を願っていました(そして後者は実際に要望しました)が,その願いが叶うことになります.
EF61
KATOは荷物列車を複数回製品化していますが,東海道・山陽本線で荷物列車といえばEF58でもEF62でもなく,このEF61である,という方は多いと思います.当時の東海道・山陽本線で事実上必須の形式でありながら,全18両の小所帯のためKATOでの製品化を微妙視していましたが,まさかの,カタログのコラム掲載を経ない完全新規の製品となりました.すでに試作品が掲載されています.
ナンバーにはJR貨物広島車両所でカットモデルとして保存されている4号機が含まれています.品番にはハイフンがあり今後の展開が予想されますが,特に茶色は「セノハチ」補機の印象も強いため,可能であればこの製品の時点でテールライト点灯を想定した設計がなされていることを祈ります.この先には151系,153系,「オヤ35」,「サヤ420」があり,一つの国鉄全盛期を再現できるモチーフが多数あります.
なお,EF30も再生産されます.筆者は初回品を所有しています.
追記:ナンバーは11号機も収録,wikipediaにある「PS22B」換装機も再現できそうです.
荷物車
- 東海道・山陽本線の荷物列車として,新しく「オユ11 1000」や「マニ61 350」を含むセットが用意されます.
- 既存のセット「10-890」も再生産されます.「スニ41 0」はこちらに含まれます.
- ワサフ8000が単品として初めて設定されます.
- マニ36・マニ50・マニ44が再生産されます.
- スニ40・ワキ8000・スユ44が再生産されますが,車番変更・印刷追加の仕様変更がなされます.お値段が変わらない(*)ことも含めて嬉しい配慮です.とはいえ,この3形式はワキ10000の車体に別の屋根・台車を組み合わせた構造になっており,実車とは細部が異なります.
キハ122型
(実車とは登場順が逆)
ET122の発売から約3年,ベースモデルであるキハ122がようやく登場します.ET122とはステップの有無などで差異がありますので,設計図は流用できるものの新規金型製作または金型改修が必要です.
(追記:営業部Twitterでは「新規製作」となっています)
ET122はこの「NIHONKAI STREAM」が未製品化です.
鉄コレのキハ127型,TOMIXのキハ40系と並べても良いですし,お誂えにKATOからもキハ181「はまかぜ」が再生産,僅かな期間ですが姫路駅で並んだかもしれません(2).
特殊ピンセット
ものづくり企業は製品の技術開発のみならず,生産方法の技術開発も行っていますが,この製品は関水金属のものづくりが垣間見える製品です.実際に極小部品を取り付けるために開発されたものです.筆者はよく信号炎管などを飛ばすのでとても助かる一品になります.そうでなくても桐箱入りでコレクションに加えたくなるものです.値段は11,000円ですが実用のみならず,KATOのファンとして欲しくなります.燕三条の職人さんの技術で作られたとのことで,価格としてはこのようなものであると思います,というより,ひょっとすると鉄道模型製品そのものより貴重かもしれません.
その他の製品
- 先日引退したE4系新幹線(旧塗装)がパッケージ・車番変更で再生産されます.新塗装は2020年3月に再生産されています.
- 103系は残るオレンジ・カナリア・エメラルドグリーンも同様のパッケージで再販されます.関東の車両・「関スイ」表記も同じです.
- NRSの「INTERFLOW」タンクコンテナが製品化されます.
- HOT7000系のサウンドカードが12月に用意されます.製品と同時期になります.
- HOポイントR490が12月に再登場します.
- 12月に「デラックス・マテリアル」の接着剤・パテを発売します.