番外 間近では初めての撮影です、DD200形ディーゼル機関車、筑肥線試運転列車撮影 in 唐津駅 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 JR九州所有のDE10形ディーゼル機関車と言いますと、7両が熊本車両センター、1両が鹿児島車両センターに所属しておりますが、これら車は工臨をはじめ、「ななつ星 in 九州」の回送時の運用など、活躍する姿が九州各地で見る事ができております。

 

 今年に入りましてからは、現在肥薩線では運行されておらず、鹿児島線の熊本~鳥栖間で運行されております「SL人吉」の熊本方に必ず連結されている姿が見られておりまして、後に画像1のようにヘッドマークが掲出されるようになっておりまして、まさにプッシュプル運転にふさわしい姿が見られております。

 

 そして、最も見られておりますのが、画像2にありますマヤ34形検測車を連結しました「マヤ検」の姿が見られておりまして、運行する姿が見られております(画像は10月15日筑肥線検測時)。しかも、機回しができない路線では以下画像にもありますようにプッシュプル運転を行っておりまして、DE10形ディーゼル機関車が挟まれて運行する姿が見られております(西唐津方・1638号機、姪浜・伊万里方・1195号機)。

 

 

 しかし、JR九州のDE10形ディーゼル機関車も、既に製造から40年を経過しておりまして、後継車両が必要になりつつありました。その結果導入されましたのが、JR貨物でも導入実績がありますDD200形ディーゼル機関車でありまして、現在700番台が1両(-701)導入されておりまして、現在九州各地におきまして試運転が行われております。私自身も、8月熊本訪問時に列車車内より収める事ができておりましたが、黒い車体がより締まった姿が見られておりました。

 

 

 そして、10月14日から10月23日にかけまして、唐津線全線(佐賀・久保田~西唐津間)・筑肥線の唐津~筑前前原・伊万里間で試運転を行っておりまして、私自身もその姿を収める事ができておりました。今回は、去る10月16日に行われました筑肥線試運転時の模様を佐賀県唐津市の唐津駅で収める事ができておりましたので、車両の解説とともに皆様にご紹介してまいります。

 

 

 先述のように、DD200形ディーゼル機関車は、DE10形ディーゼル機関車の後継車両として導入されておりますが、車両のつくりもDE10形デイーゼル機関車と同様に前後非対称ボンネット形機関車でありますし、運転台も横向きに対面式で配置されたレイアウトを採用してあるのが特徴でもあります。

 

 それでも、DE10形ディーゼル機関車にありました3軸台車ではなく2軸台車となっておりまして、こういった所で違いが見られております。それでも、最高速度が110キロ(JR貨物所有車参考)となっておりまして、そういった所もディーゼル・エレクトリック方式としている事から電気式のデイーゼル機関車である事を伺わせておりますし、JR九州の場合は700番台を名乗る所からも「ななつ星 in 九州」に合わせている所もあるのではないかと思われます。

 

 

 さて、この日は雨の中でしたが、そんな中でも西唐津~筑前前原間で試運転が行われておりまして、この撮影時は2往復目でありました。そしてこの時初めて間近で収める事ができておりましたが、黒塗装に黄色の手すりである所が九州のDE10形ディーゼル機関車に似ている事も見ていて伺わせておりました。

 

 

 画像は側面部分です。先述のようにDE10形デイーゼル機関車に似たような形態である事もありまして、前後で長さが違う事がわかりますが、運転席の部分もこちらも先述のように横向きに設けられている事もありまして、本当によく似ている事もお分かりいただけます。尚、所属表記は熊本車両センター所属である事から「」の表示となっている事がお分かりいただけます。

 

 側面にある銘板・表記各種です。以下画像の「九州旅客鉄道」の場合は他のJR九州の車両にも見られておりますので、見慣れた銘板である事がお分かりいただけますが、製造の銘板に関しましては川崎重工で製造、電気関係部分は三菱電機でも製造されている事がお分かりいただけます。

 

 (「九州旅客鉄道」銘板)

 

 (川崎重工・三菱電機で製造されている事がわかる銘板)

 

 (検査表記・保安装置表記(「DK」「SK」からATS-DK形も装備))

 

 

 画像はボンネットの部分です。エンジンは車体の長い部分(1エンド側)に存在しておりまして、加えまして電気式ディーゼル機関車でもありますので、に主電動機・冷却水熱交換器も装備されております。また、短い部分(2エンド側)には補助電源装置及び主変換装置も搭載しておりまして、様々なものが設けられてある事もお分かりいただけます。ちなみに、手すりは黄色となっておりまして、一部のDE10形ディーゼル機関車のように金手すりではない事もわかるのではないでしょうか。

 

 (1エンド側)

 

 (2エンド側)~物のプレートから様々なものが置かれているようです

 

 (アップ)~何が置かれているかは、画像をクリックしますとより詳しく見られます

 

 

 さて、発車時間も迫っていた事から消されておりましたヘッドライトが点灯しました。本当に外観から見ましてもDE10形ディーゼル機関車のような印象さえも感じさせられますが、ヘッドライトの位置など、新たなディーゼル機関車という印象は感じさせられる所ではないかとも思う所でしょうか。もちろん、「ななつ星 in 九州」も連結する事もありますので、DF200形ディーゼル機関車(-7000)との組み合わせも楽しみな所でもありましょうか。

 

 

 こうして、試運転列車は筑肥線2往復目に入りまして、筑前前原駅へ向けて発っていきました。それにしても筑肥線でも特に電車が走ります東線でディーゼル機関車でもありますので、より目立つ所でもなかったかと思います。

 

 

 今回は、この10月に試運転が行われましたDD200形ディーゼル機関車(-701)の試運転列車の模様をご紹介しましたが、この導入を見ましてもついにDE10形ディーゼル機関車に後継車種が生まれた事もこの姿からもわかるのではないかと思います。しかも、このように筑肥線でも試運転を行うというのも将来的に「マヤ検」での運行を想定しているようにも思う所でもありましょうか。今後このDD200形デイーゼル機関車もさらに導入が予想される所ではないかとは思いますが、DE10形ディーゼル機関車が製造から40年経っている事を思いますと置き換えも急務かとも思いますので、今後の正式な運用開始が待ちどおしい所ではあります。