追っかけ、そして乗り鉄 | たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

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「鉄道」を趣味の対象として、さまざまに楽しむ活動を記録するブログです。


 巨匠クラスの訃報が続くクラシック音楽界。今度は名指揮者、ベルナルト・ハイティンクが亡くなってしまった。90歳を超え、既に指揮活動からは引退しているが、やはり残念だ。
 どちらかというと地味な職人タイプのマエストロで、華やかなスター性とは無縁だったが、端正で味わい深い名演奏を聴かせてくれた。初めて聴いた実演は、1997年のウィーン・フィルとの来日公演で、以後、2004年のドレスデン・シュターツカペレ、2009年のシカゴ響、2013年&2015年のロンドン響と聴いている。強者揃いの名門オーケストラを巧みに操って名演奏を紡ぎだすバトン・テクニックは、卓越したものがあったと思う。
 ウィーン・フィルの時は大阪公演も聴きに行った。追っかけというとアイドルや韓流スターを連想する人が多いと思うけど、クラシック音楽好きで追っかけをやっている人も結構いる。地方のコンサートホールで見覚えのある顔に遭遇するから分かるのだ。おそらくは向こうも同じように思っていることだろう。
 乗り鉄も兼ねての追っかけは結構やってきた。北は札幌コンサートホール、西はシンフォニア岩国まで行っているが、まだ九州のホールへは足を踏み入れたことがない。
 やはり回数が多いのが大阪。ハイティンク指揮ウィーン・フィルはフェスティバルホール(もちろん建て直す前の旧ホール)だったが、とにかく響きが素晴らしいザ・シンフォニーホールがある。個人的にはこのホールの音響は日本一だと思っている。
 東京から大阪までだと、通常は新幹線利用だろうけど、そこをいろいろと楽しむのが乗り鉄の醍醐味。夜の公演なら移動時間もたっぷりあるので、利用期間中なら青春18きっぷのノンビリ旅もしばしばだ。
 名阪間は近鉄特急アーバンライナーの利用が多く、回数券を使っていた時期もある。大阪市内の乗り換えが楽なのもメリットの一つだ。
 コロナ禍で外来オーケストラの来日公演が皆無となり、当然地方追っかけもなくなった。苦肉の策で、クラシック界も配信が増えたけど、やはり音響の良いホールでナマ演奏を聴きたいもの。日本の感染は収まってきたが、海外はまだまだなので、外来演奏家の訪日再開はいつになることか。