番外 30年超の車両もリフト付の車で存在しています、今回まで撮影、昭和バス特別支援学校専用車紹介 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 昭和自動車(昭和バス)の福岡地区では、福岡市内外にあります特別支援学校の送迎バスの運行も行っておりまして、全車福岡営業所に所属しまして特定貸切輸送と言う形で運行されております。
 
 昭和バスが運行します、福岡市内外の特別支援学校は、福岡市西区にあります生の松原特別支援学校・今津特別支援学校、南区にあります屋形原特別支援学校、そして糟屋郡新宮町にあります福岡特別支援学校の計4校におきまして運行されておりまして、それら学校へ生徒さんの送迎を行っております。特に、福岡・今津の両特別支援学校の場合には車椅子を利用されます生徒さんも乗車される事もありまして、リフト付きバスも導入されておりまして、それら使用車両には移籍車が導入されております。
 
 また、令和元年夏までは、画像の中央区のペイペイドーム近くにあります福岡中央特別支援学校も担当しておりまして、貸切車両が使用されておりました。しかし、専用車両は契約終了に伴いまして廃車となっておりまして、実際に使用されておりましたこれら車も姿を消しております。特に、次回さらに詳しくご紹介しますが、初代日野セレガに関しましては2台が廃車となっておりまして、多くいましたセレガも今や数えるほどにまで減少しております。
 
 (福岡中央特別支援学校)~平成30年撮影
 
 【掲載車両は全て廃車になっております】
 (福岡200か32-89、三菱KC-MS815S)
 
 (福岡200か32-88、日野KC-RU3FSCB)
 
 (福岡200か32-90、日野KC-RU3FSCB)
 
 
 さて、今回ご紹介しますのは、これまで収めておりました専用車に加えまして、今月福岡営業所で収めておりました貸切車両以外の特別支援学校の専用車に関しまして皆様にご紹介してまいります。
 
 
 まずご紹介しますのは、以下画像の車(福岡200か・694、日産デKL-UA452TAN)でありますが、この車は富士重工7E架装車でありまして、平成29年まではその下の画像にもありますように高速用として使用されていた車でありました。しかし、後に導入される事になります西日本車体(西工)架装車としますと高速用にしては不評でもありましたので、いすゞガーラ導入を機に定期運用から離脱、平成30年の春から特別支援学校の専用車として現在に至っております。尚、当初は「生の松原特別支援学校」と記されておりましたが、屋形原特別支援学校との共通予備となったようでありまして、リアは「生の松原」が消されております。
 
 (平成30年撮影、同形式で西工架装車の福岡200か19-45との並び)
 
 (高速車時代)
 
 
 これからご紹介しますのは、いずれもリフト付きバスでありますが、このリフト付きバスの中には前事業者から塗り替えられずにいる車あれば、昭和バスのシルバーに青・赤ラインの旧貸切塗装の車も存在しているなど、路線車にはない姿も見られておりますのでご紹介してまいります。
 
 
 その前にまずご紹介しますのは、平成21年に廃車となりました、富士重工5B架装の日産ディーゼルRA(福岡800か・465、P-RA53R改)でありますが、この車は昭和バスで最後に残っておりました最後の昭和年式車でもありまして、昭和63年式でありました。
 
 元々はこの車はトップドア車でありまして、新製で唐津営業所に導入しました際には佐賀22き・・20を名乗りまして、唐津~福岡幹線をはじめ、福岡~唐津~呼子・佐世保・平戸口などの路線で活躍しておりましたが、その後福岡営業所に転属の際に、中間リフト付き改造に至っていたようであります。尚、昭和バスにはもう1台改造車が在籍しておりましたが、既にその車も廃車となっております。
 
 
 ここからは既存車両であります。まずご紹介しますのは、日野ブルーリボン(福岡800か21-94、KC-HU3KPCA)でありまして、リフト付きの移籍車となっているのが特徴であります。福岡営業所所属前は、その下の画像にありますように、九大学研都市駅前の車庫で旧前原(→志摩)営業所に所属しまして現地出退勤の形で運行されておりました。以下画像が、旧前原営業所所属時のこの車の稼働シーンでありますが、その下の画像にもありますようにリフトが中ドアの部分に設けられておりまして、それに関します注意書きも側面に見られております。
 
 (平成24年撮影)
 
 画像は、現在はバス乗場となりました九大学研都市駅前の車庫に先代の生の松原特別支援学校の専用車でありました富士重工7E架装車の三菱エアロスタートップドア車(福岡200か・757、三菱U-MP618P)と並んだ姿であります。既にこの車は廃車となっておりまして、昭和バスから富士重工架装の三菱車もこの廃車で全廃となっておりまして、廃車のきっかけとなりました先の福岡200か・694の高速車転用に伴う世代交代が伺えておりました。
 
 
 こちらの画像は、日産ディーゼルRAに代わりまして福岡特別支援学校の専用車として運行されております、日野ブルーリボン(福岡800か26-33、KC-HU3KMCA改?)であります。この車の特徴は、前任時代にありましたデザインを残しているようでありまして、上の画像の福岡800か21-94みたいに塗装変更も行わずに使用されております。
 
 
 これからご紹介します車は、シルバーに紺・赤ラインの旧貸切塗装をまといました車であります。この塗装は、昭和バスの昭和50年代~平成初頭まで多く見られた塗装でありますが、現在も特別支援学校専用車3台におきまして見る事ができております。しかも生え抜きではなく全て移籍車であるのが特徴でもあります。
 
 まずは、いずれも今津特別支援学校の専用車として在籍しておりますいすゞLVキュービック(いずれもKC-LV280L改)であります。この2台は、いずれも平成26年に移籍したものでありまして、画像のように旧貸切塗装をまとっております。それにしても、詳しい年式はわかりませんが、それでもこの塗装をまとう訳ですので、見ていて懐かしい塗装だなとも思う所でもありましょうか。
 
 (福岡800か37-93)~その下の画像は別の時撮影
 
 (フロント)
 
 (福岡800か38-03)~37-93と違い、ライト周りが異なります
 

 そして、こちらは今津・福岡特別支援学校の予備車としてスタンバイしております三菱エアロスター(福岡800か・609、P-MP618M改)であります。この車は平成2年式でありまして、昭和バスに在籍します車の中では最も古い車でもありまして、P-規制車でもありますし、今年で31年にもなる車でもあります。塗装は、画像のように旧貸切塗装をまとっておりますが、この車も移籍車でもありまして、元々からこの塗装をまとっている訳ではありません。それでも、この年式ではこの塗装をまとっていた車もかつては存在しておりましたので、それほど違和感がないのがいいのかもしれない所でもありましょうか。
 
 福岡800か・609の公式側、そして中ドア部分であります。この中ドアから車椅子の出し入れを行うようになっておりまして、リフトもこのドアの部分に設けられてもいます。残念ながら、この車をはじめとしますリフトバスの出し入れのシーンは見た事がありませんが、それでもここから車椅子の出し入れが行われている所も伺わせる所でもありましょうか。
 
 (中ドア部分)
 
 
 また、現在伊都営業所に所属しております福岡200か39-00(KL-LV280L1)が、昨年度一時期福岡特別支援学校の車両として使用されていた事がありまして、学校から宗像方面まで運行されていた事がありました。やはり、この車もノンステップバスでもありますし、スロープも設置されておりますので、こういった車が使用されるのもわからなくはなかったでしょうか。
 
 (特別支援学校専用車使用時)~令和2年撮影
 
 
 今回は、昭和バスのスクールバス専用車の現状としてリフト付き車両を中心にご紹介しましたが、リフト付き車両に関しましてはその学校に通学されている方の事を思いますと必要な存在である事には間違いない所ではあるようです。しかも、車によりましては前所有時の姿がのこっているものあれば、懐かしい旧貸切塗装の姿もある訳ですし、そして30年以上経過した車もあるのも大きい所でもありましょうか。これからも、利用されます方々の足として運行していただければと思う所でもあります。次回は、初代日野セレガの現状をご紹介しますが、スクール転用の車両もありますので、併せてご紹介しますので次回もご覧になっていただきたいと思います。