トワイライト色+35系で行く山陽本線厚狭~下関間開業120周年記念列車の旅(往路:下関→柳井) | 風かおる 鉄の路

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主に私が乗車した乗り物関連(鉄道中心)、その他気になったことを綴っていきます。稀にお絵かき。

2021年5月27日、山陽本線厚狭~下関間は開業120周年を迎えました。

これに伴い記念乗車券の発売が行われるとともに鉄道ファンにとっては嬉しい記念列車の運行が行われることが決定しました。

 

記念列車は5月30日に運行。下関~柳井の往復で、EF65 1124号機(いわゆるトワイライト色)が35系客車5両を牽引する客車列車での運行です。

これはぜひ乗らなきゃ…!と思いましたが……

 

突然の運休発表。理由はもちろんCOVID-19です……

 

それから4ヶ月。記念列車があったことも忘れかけていたある日、JR西日本からプレスリリースが発表され、そこには記念列車の文字が…!

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/211001_07_120th_unten.pdf

発表から運行日まではかなり短かったのですが、こうして復活してくれたことが嬉しくてすぐに申し込んじゃいました(笑)

 

ということで運行当日の10月17日。

 

小倉から関門間を越える415系に乗車。下関に向かいます。

 

途中、門司で3分ほど停車するのでホームに降りてみると…名門大洋フェリーの送迎バスが来ていました。

いつか乗る機会あるでしょうかね…

 

 

門司を発車した列車はデッドセクションを越え、関門トンネルへ。

その途中で415系の回送と並走しました。

 

数分で関門トンネルを抜け、本州上陸。

下関の車両基地にはトワイライトエクスプレス瑞風が緑色の車体を陽光にきらめかせていました。

 

記念列車出発式の準備が進む下関駅に到着です!

 

とりあえず改札外に出てみます。

 

いつもどおりふぐ提灯が出迎えてくれました。

改札口横でツアーの受付だけ済ませ外に出てみます。

 

この日は記念列車の運転に合わせ、第12回下関駅コンが行われていたようで、ペデストリアンデッキにテントが並んでいました。

 

こちらはプラレールのコーナー。

 

トワイライトエクスプレス瑞風の長い編成がゆっくりと走っています。

 

駅周辺を見て回り、構内に戻ります。

 

ちょうど記念列車の使用車両が入れ替え作業を行っているところでした。

 

そのまま9番線でしばらく待っていると…

 

 

 

 

展望グリーン車を先頭にゆっくりと入線してきました…!

 

まるで旧客みたいなこの車両は2017年に登場した35系(4000番台)。

旧客の雰囲気を再現しつつ快適に過ごせるような工夫が施されたもので、トワイライトエクスプレス瑞風や四季島を抑えて2018年のブルーリボン賞を受賞した車両です。

普段はSLやまぐち号に使用されていますが、私はまだ乗ったことがありません。

さっそく中に入ります。

 

こちらは機関車側の5号車(スハテ35 4001)。

ダブルルーフ構造を再現してあり、木製のボックスシートと相まってレトロな雰囲気です。

 

車端部は展望デッキになっています。

「煙が入るため(?)」開けることはできませんが、覗いてみると…

 

この列車を引っ張るEF65 1124の姿を間近で見ることができます!

かっこいいですね…♪

 

こちらは4号車(オハ35 4001)。

モケットの色が違います。

 

3号車(ナハ35 4001)にはSLやまぐち号についての展示や、

 

SL運転シミュレーターが設置されています。

残念ながらCOVID-19のため使用停止になっていましたが…

 

なかなか興味深い展示なのですが、ゆっくり見ている暇がありませんでした(笑)

 

なお1号車(オロテ35 4001)はグリーン車になっています。

 

車内を見て回った後は機関車を見に行きます。

 

こちらが今回の記念列車の牽引機、EF65 1124です。
通称トワ釜と言われ、2016年に運行された「特別なトワイライトエクスプレス」牽引のためにトワイライト色に塗り替えられた機関車です。
本来トワイライト色といえばEF81ですが、こちらのEF65のトワ釜もなかなか趣がありますね。
今度の全般検査で原色に戻されるという噂が流れており、本当ならばトワ釜としては最後の活躍となります。

 

前面にはヘッドマークも掲げられています。

下関特産のふぐ・くじら・あんこうが描かれでおり、下関駅社員のデザインによるものだそうです。

やはりヘッドマークがあると特別感がありますよね。

 

出発のときを待っています。

 

ホームでは記念列車の出発式が行われていました。

幸いなことにCOVID-19の感染者も減り、こうして記念列車が運行できたことは喜ばしいですね。

 

 

記念列車出発式の裏では観光列車「〇〇のはなし」がひっそりと停車していました。
普段ならこの時間の主役ともいえる存在ですが、今日ばかりは脇役以下の存在に…
なんだか哀れでした。
 

そろそろ車内に入りましょうか…

 

自席に戻る前にこんなものを発見。

今日はSLやまぐち号ではありませんが設置されたままになっていました。

 

せっかくなので押しておきます。

 

しばらくすると発車時刻に。

10:38、新快速等と同じドアチャイムとともにドアが閉まり、汽笛を上げて下関駅を後にしました。

 

行きはこちら側は機関車に展望が隠されてしまいますが、EF65の姿をじっくり眺めるチャンス。

なかなかできない体験に大興奮です!

 

新幹線の保線基地が見えてくると最初の停車駅、新下関に到着。

 

3分停車です。

ここからも乗車可能になっていました。

 

新下関を出た列車は神田川を渡り、東進します。

 

再び新幹線の高架が近づいてくると美祢線との接続駅、厚狭に到着です。

 

ここでも3分の停車。

短いですがちょっとだけ車外へ。

 

存在感がすごい…

 

2017年に製造された車両とはとても思えないですね…

 

 

厚狭駅発車後、ハイケンスのセレナーデのチャイムとともにこの列車の案内放送が流れました。

 

それと同時にお弁当が配布されました。

馬關辨當と書かれたお弁当、駅弁っぽく見えますが、現在下関駅には駅弁は存在しません。

魚虎というお店のお弁当のようです。

 

 

掛紙の裏には今回の記念列車のヘッドマークが…!

これは保存しないといけませんね(笑)

 

お弁当は2段になっていて中身はこんな感じ。

 

ふぐの姿揚げとかくじらカツが入っていて下関らしさを感じさせるお弁当でした。

 

 

客車列車の中でお弁当…!

最高ですね!

 

お弁当を食べながら車窓を眺めていると案外流れていくスピードが速いのに気づきました。

それにまったく運転停車もしていません。


 

しまいにはこの35系が普段ねぐらにしている新山口をあっさり高速通過。

まるで往時の山陽本線客車特急に乗車しているような走りっぷりですね。

 

防府を過ぎ、富海付近では瀬戸内海が車窓のお供に。

山陽新幹線では決して味わえない風景をしばらく楽しみます。

 

桃太郎が止まっている新南陽を過ぎるとまもなく徳山。

 

厚狭を出てから1時間以上走り続け、ようやくここで運転停車です。

このダイヤだと追いかける撮り鉄の方は大変そう…

 

岩徳線と分かれ、列車は通称「柳井線」へと入っていきます。

山をトンネルで貫く山陽新幹線とは一番離れる区間です。

 

下松を過ぎると再び海岸線沿いへ…!

 

きらきら輝く瀬戸内海をもう一度眺めることができました。

 

それからしばらくするとハイケンスのセレナーデがもう一度流れました。

まもなく終点の柳井です。

 

多くの人に出迎えられ、列車は柳井駅2番線に滑り込みました。

 

下関から2時間17分。軽快な走りっぷりを楽しむことのできる記念列車の旅でした。

 

 

続きます。

 

★乗車データ

5530M 普通 下関行き 小倉(9:11)→下関(9:27) 415系 Fo119編成

9460レ 団体 山陽本線厚狭~下関間開業120周年記念列車 柳井行き 下関(10:38)→柳井(12:55)

EF65 1124+スハテ35-4001+オハ35-4001+ナハ35-4001+スハ35-4001+オロテ35-4001

※2021年10月17日乗車

 

 

[9460レ詳細時刻]

下関 10:38

新下関 10:47-10:50

厚狭 11:14-11:17

[徳山 12:22-12:26]

柳井 12:55

 

 

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