JR北海道 789系1000番台 カムイに乗りました。 | 仙台はやての乗り鉄旅行ブログ

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789系のマイナーチェンジモデルとして2007年に登場したのが789系1000番台です。

当初はL特急『スーパーカムイ』・快速『エアポート』として新千歳空港~旭川間で運行されていましたが、2016年3月からは快速運用から撤退し、2017年3月からはスーパーが取れて『カムイ』として運行されています。

合わせて、札幌~東室蘭間の『すずらん』と東室蘭〜室蘭間の普通列車にも投入されています。

 

札幌~旭川間では789系0番台の『ライラック』と789系1000番台の『カムイ』で2種類の789系が運行されていますが、カラーリング以外にも

・カムイ5両、ライラックは6両編成

・カムイは普通車のみ(uシートあり)、ライラックはグリーン車あり

と車内レイアウトが全く異なることから別運用となっています。

運用には直接関わりませんが、0番台であった増結編成も無いです。

 

どちらに乗った方がお得なのか先に結論を言うと自由席はどちらも座席は同じです(色違い)が、指定席は『カムイ』の方がシートピッチが少し広めに作られているグレードアップ車なのでお得です。

 

まずは外観。

0番台に比べると前面がシルバーメタリックで黒とバイオレットと萌黄色の帯が入ったシンプルな見た目でロゴも少なめです。

よく見ると灯火関係の形状がシャープになっていたり運転席へ乗り込むための乗務員扉が追加されているなど細かな改良が施されています。

カムイとすずらんでLED式のヘッドマークが異なります。

カムイの方は正直モチーフがよく分からないのですが、すずらんはもちろん花がモチーフです。

 

次は車内、まずはuシートから。

座席は2+2配置、シートピッチは1,050mmとなっています。

普通車のみですがuシートはシートピッチが全国的に見てもかなり広い分類で、床にカーペットが貼ってあるので1ランク上の上質感があります。

1列1枚の窓も特急グリーン車っぽい感じがしますが、視界が妨げられるように感じる人もいるのでここは好みの問題。

座席は今でこそ各特急で見られるようになった汎用型になってしまいましたが、登場した当初は大型ヘッドレストが付いていたところを見て、グリーン車に限りなく近いものだと思いました。

肘掛けも湾曲した形状でシートと相まって非常に快適性の高く、きちんとコンセントが付いているので自由席+500円程度の快適性としてはかなり優秀です。

同型の座席を採用する他の特急ではこのコンセントは省略され、カムイ独自の設備です。

窓下のパネルもほんの少しだけですがえぐられていて、車内の空間を増やそうとする意識が高いと思います。

1両しか連結されていないuシートですが札幌~旭川間のお得なチケットは自由席利用がメインで発売されているケースが多いのでそんなに混んでる印象は受けませんでした。

ゆったりと電源を使いながら移動したいならこのuシートはとても良いと感じます。

 

次は普通車。

座席は2+2配置、シートピッチは960mmとなっています。

0番台ともキハ261系とも色が違うだけで、茶系1色だけになりました。

789系と同じで中心の肘掛けがちょっと幅が広くなっているところともう1つ良くなったのが真ん中の支柱で座席を支えているのでどちらに座っても足が伸ばせます。

 

789系は0番台と1000番台で大きな違いがあるようには見えないのですが、この1000番台は当初から旭川周辺という極寒地を走ることを前提にしているせいか雪で故障することがかなり少ないようです。

0番台は最近では減ってきたようですが、冬季に長期離脱してしまい、ライラックなのにグリーン車が無い1000番台が代走することもあったようです。

なお、完全に個人的な感想ですが、すずらん運用では785系を狙っていたのでこの車両が2回連続で来たときにはガッカリしました(笑)