今回は乗り鉄と撮り鉄の『二刀流』記事です。

 

札幌を起点に、道東、道北を周遊する団体臨時列車『HOKKAIDO LOVE!ひとめぐり号』(キハ261系5000番台はまなす編成で運転)ですが、2回目(本来は3回目となるハズだったが、初回の10月2日出発の行程(※この行程のみラベンダー編成の予定だった)は中止)となる10月15~17の行程のうち、16日(土)に運転された釧網本線での走行を是非ともカメラに収めておきたくて、当日日帰りという条件で現地に行ってきたのであります。ちなみに、17日ははまなす編成が営業列車としてデビューしてからちょうど1周年という節目の日なのでありました。

 

基本的に乗り鉄な私、撮りのみというのは滅多になく、同じく釧網本線も走行路線だった『ザ・ロイヤルエクスプレス』や、6月に道内を廻っていたキヤ検East i-Dに関してはいずれも「頑張っても乗れない列車」であるため目もくれないのですが(基本的に「一般客が乗れない車両」に関してはあまり興味がない。但し、そういう列車でもたまたま出先で見掛けたらラッキー!というスタンスで撮る事はある)、今回のひとめぐり号ははまなす編成(以下はま編)による運転で、同編成は実際に定期特急などで一般客も乗れる車両という事でわざわざ撮りに足を運ぶ事にしたのです。私が初めてはま編に乗車した時のブログで「いつか釧網本線でも…」という願いが叶ったといえばそうですが、できれば一般客も乗れる臨時特急としても運転してくれたら、それに勝る歓びはありません!JR北海道には、今後是非検討して頂きたいモノです(実現したら、指定席がすぐ埋まる程の人気列車になりますよ!)。例えば、オホーツク1号で網走に到着後、そのまま釧網本線に直通とか…(大雪4号はどうするの?って言われそうだけど…💦)
 

 

 

この日(10月16日)はまず、最寄り駅から学園都市線522M(733系B-107+B-108の連番、乗車車両は最後尾クハ733-207)で、札幌駅へ。

 

 

 

 

札幌からは6:56発の特急オホーツク1号で北見駅へ向かいます。

8番線に到着した522Mとは対面乗換なので便利です。

網走でなく、なぜ北見までなのかは…JR代を少しでも浮かすため…(汗)。

スミマセン🙇普段いっぱい乗り鉄してるし、撮りのための移動は全てクルマじゃないので許して~!!

 

 

 

一旦座席に荷物を置いた後、改札内にある駅弁屋で朝食を確保。

 

 

 

この日のオホーツク1号の編成は下記の通り。

①(指)キハ183-1505 ②(G)キロ182-504 ③(指/自)キハ182-7552 ④(自)キハ183-1552

今回、敢えて中間車の3号車(指定席区画)を選択した理由は、数少なくなった12気筒車のキハ182-502(元サロベツ用)充当を期待してだったのですが、あっさりハズレました…。今回乗車した7552は長期間運用離脱しており、最近になってようやく復帰して営業運転に就いたとの事。座席はオリジナルのR55リクライニングシート(1号車も同じ。ちなみに4号車はキハ283系と同じ座席)で、元々は北斗の自由席として運用されていた車両。最新の車両と比較するとどうしても見劣りは隠せませんが、本来のN・NN183系らしさを味わうにはもってこいの車両です。ちなみに、現存するキハ182形で同じR55シートを装備した車両はこの他に7551が残るのみで、他は座席交換がされています。

 

 

 

やっぱり、3号車の乗客は自由席指定席双方ともまばら。

 

 

 

切符はえきねっとトクだ値(トク35)で予約。札幌~網走よりは割引率が5%アップします。

 

 

 

 美唄あたりで、先程買っておいた札幌の駅弁『北海道  知床とりめし』を食します。

 

 

 

 8:32に到着した旭川駅では、指定席区画は私1人を残して全て(6名程)下車してしまい、代わりに1人乗ってきただけでした。

 

 

 

 大雪山系の山並みは既に冠雪はしていたもののまだ真っ白じゃなかったのですが、流石に翌日は雪化粧したでしょうね…。

 

 

 

遠軽からは4号車が先頭になります。

 

 

 

 

下車駅である北見駅には11:27に到着。

 

 

 

実を云うと、当駅には10月2日にも訪問しているのですが、その時の事はまた改めて紹介…という事で。

 

 

 

北見の秋の一大イベントだった『きたみ菊まつり』ですが、昨年に続いてコロナ禍のため今年も中止になってしまいました。その代わり、北見駅周辺では菊の花の展示が行われていました。

 

 

 

 

北見からはレンタカーで移動します。今回はトヨタレンタカーを利用しますが、営業所が駅から遠く離れているため送迎を依頼。

そして借り受けたクルマは、コンパクトトールワゴンのルーミー。本家はダイハツの『トール』で、トヨタのルーミー/タンク(現在は絶版)は兄弟車にあたりますが、販売力のトヨタだけあって本家よりバカ売れしています。しかし、6月に乗ったライバルのソリオ(先代モデル)と比較すると、走りの質感が劣る感じ。同じリッターカーではありますが、流石に坂道では非力感が否めませんでした。

 

 

 

釧網本線沿線での撮影ですが、まずは網走のお気に入りのホカ弁屋で昼食を確保し、そのまま釧網本線に沿う形で斜里町へ移動。斜里へは美幌から国道334号線経由のほうが近いですが、ひとめぐり号通過まで時間があるので…。あと、沿線の下見(既に撮り鉄は構えてるか?)という理由もありました。

まずは3月に廃駅となった南斜里駅の跡に行ってみましたが、ホームは跡形もなく消えており、ここに駅があったという痕跡は残っていませんでした(廃駅される前に訪問した時のブログはコチラ)。

そして、撮影地となる斜里岳が見えるスポット(清里町~中斜里)へ移動し、ひとまず昼食を食べて撮影まで待機します。

 

 

 

 

近くの踏切が鳴り出して、撮影のスタンバイ。

 

 

 

14:16頃(?)ついにはまなす編成(はま編)が通過していきました。

残念ながら斜里岳の山頂は雲が掛かっており、天候もどんよりとした曇り空。しかも、5両編成だと部分的に木で隠れてしまってキレイに編成写真が撮れませんでしたが、まぁ仕方ありませんね。普段特急気動車が入線しない釧網本線にはま編が走った!という記録だけでも残しておくだけでも満足です。

 

 

 

南斜里駅跡を通過、知床連山の1つである海別(うなべつ)岳をバックに。

手前には収穫済みのジャガイモの山が。尚、畑の中にまで入っての撮影はしておりませんので!疫病防止のため、撮り鉄する際は絶対に畑の中に入らないようにしましょう!!

 

 

 

 

この後知床斜里駅に14:24に到着し、乗客はそこで下車して知床のウトロ温泉へバスに乗って向かいますが、車両は網走まで給油や整備のために回送されます。それを狙うために、今度は北浜駅(駅舎の写真撮り忘れた💦)の展望台へ先廻り。思った通り、既に先客が3組程いらっしゃいましたが、彼らにご挨拶をし、撮影の仲間入りをさせて頂く事に。

そして14:55頃(?)回送列車ではありますが、はま編が北浜駅を通過していきました。

やはり曇り空の中の撮影となりましたが、雨が降らないだけマシだと思うしかありませんね。

本当は翌日の回送~本番もここか、周辺のオホーツク海の見えるスポットで撮影したかったですが、家の事情で泊まりができなかったため撮影はこの日だけ。

 

 

 

バックショット。

オホーツク海沿いを走るはま編を撮れて、ひとまず満足!

撮影を終え、他の撮影者に「お疲れ様」のご挨拶をし、北浜駅を後にしました。

 

 

 

今度は、はま編が一休みするため回送されてきた網走駅へ。

既に車両はホームから離れ、私が駅に着いた時はちょうど乗務していたJALのアテンダントらが駅を後にし、宿泊先へ向かう処でした。

 

 

 

 

駅の駐車場(20分まで無料)にクルマを駐め、入場券を買ってホームに入れて頂きました。網走駅の場合、今回のようなケースなら列車がない時間でもひと声掛ければホームへの入場が可能です。

跨線橋には、『釧網本線全通九十周年』のフラッグが掲げられていました。ひとめぐり号は、その節目に相応しい列車といえるのではないでしょうか。

 

 

 

跨線橋の壁にはこんな掲示物も。

 

 

 

 

ホームに降りるとちょうど、石北本線4661Dで到着したキハ2両(キハ40 1703+キハ54 526)が留置線の4番線に引き上げていく処でした。本来なら到着番線の2番線で次の運用の釧網本線4731Dが発車する16:17まで待機するのですが、なぜかキハ40(旭アサ)と54(釧クシ)の連結位置は逆。以前は54形1両が釧路まで直通し、後の40は知床斜里で切り離す運用だったのですが、ここ最近は北見から54単行だったり、後に40が連結されていても締切回送だったりという変則的な運用のパターンが多々あります。写真のキハ40 1703は長らく苫小牧に所属していた個体のためタイフォンが装着されたまま。H100の大量導入に伴い、旭川に玉突き転配されていきました(この時点での表記は札トマ)。

 

 

 

はま編は既にホームから引き上げており、車庫横の側線で給油作業中でした。ソレを終えると、車庫に引き上げて翌日の運用に入るまでしばしの休息に入ります…。

 

 

 

4番線に転線中のキハ40+54とのツーショット。この並びも、一体いつまで見られるやら…。この後停車した40と54は切り離し作業が行われていました。

 

 

 

給油作業を終えて車庫に引き上げる前のはま編。

 

 

 

5号車キハ261-5201の前頭部をアップで。

手持ちのレンズ(140㎜)ではコレが限界…。

 

 

 

撮影を早々と引き上げて出場。コンコースの壁には、釧網本線全線開通90周年を記念した写真展として、懐かしい駅前風景やキハ80系特急(釧網本線とは無関係だが…)などの写真が飾られていました。

 

 

 

駅舎内には、ひとめぐり号歓迎のためのフラッグが壁に掲げられていました。

コチラはトイレ横。トップ画像は待合室ホーム側のモノです。

 

 

 

 

網走駅を後にして、北見へ戻って家族と自分へのお土産を買った後給油し、レンタカーを返却。北見駅へはレンタカー屋が手配したタクシー(無料)で戻りました。レンタカーの走行距離は約183㎞でした。

 

 

 

 

北見駅からは18:15発(網走駅を17:25発)のオホーツク4号で帰路に就きます。

 

 

 

 

この日のオホーツク4号の編成は下記の通り。

①(指)キハ183-4558 ②(G)キロ182-7551 ③(指/自)キハ182-508 ④(自)キハ183-1501

帰路は先頭(遠軽からは最後尾)の1号車の指定席を予約していたのですが、何故か元々自由席用だったハズのキハ183-4558が方転されて1号車に連結されていました。コチラもオリジナルのR55リクライニングシート装備なのですが、コチラの座席は背もたれのクッションがヘタってて背中に当たる部分が硬い!(往路に乗った車両ではそんな事はなかった…)欲を言えば12気筒エンジン車の3号車(しかもグレードアップ指定席仕様)に乗りたかった…(涙)。そして4号車はシートピッチ拡大の元サロベツ用(しかもコンセント付!)つまり自由席と指定席のグレードが逆転!往路と帰路の号車を逆にすれば良かったと後悔してます。まぁ…えきねっとのシートマップを見て空いてたからというのもあったのですが。

 

 

 

切符は往路と同様、えきねっとトクだ値(トク35)で予約。

 

 

 

途中、安国駅で交換した83D大雪3号の遅れに伴い、それを引きずって終着・札幌駅2番線には所定の22:53より2分程遅れて到着。本当は隣の3番線に22:57に到着するハズの52D上り宗谷(ラベンダー編成)との並びを撮りたかったのですが、ソチラは10分程度遅れるという案内があったため、最寄り駅まで乗車する学園都市線の23:08発653Mに間に合わなくなるので、結局断念しました…。

 

 

 

その653Mは、731系G-115と733系B-112の6連。

私は最後尾のクハ733-112に乗車。

 

 

 

そして最寄り駅に着いたのですが、札幌市内は既に雨風が強く、自宅への帰り道では傘を飛ばされそうになりました…。気温も寒く、もう冬が近づいている事を肌で感じたのでありました(翌日は手稲山も初冠雪し、稚内や旭川、網走などでは翌日初雪を観測したそうで)。

 

以上、HOKKAIDO LOVE!ひとめぐり号の弾丸撮影ツアーでした。