塗装を剥離した4両編成の内、先頭車2両の加工作業に着手しました。

 

2両とも元々はクハ116-0番台(WC付)です。上側をクハ117-0番台(WC付)に、下側を一段下降窓のクハ116-200番台(WCなし)に加工することにします。

 

最初に、クハ117-0番台(WC付)から着手します。

 

JR東海のクハ117-0番台には、トイレ設備がありましたので、元クハ116-0番台のWC付ボディが好都合です。但し、クハ117には側面方向幕がないので、両側面とも塞ぐ必要があります。

 

 

加工後のクハ117-0番台(WC付)です。幅4mmの0.5mm厚のプラ板を現合で嵌め込みました。

 

 

次は、一段下降窓のクハ116-200番台(WCなし)に加工します。

JR東海の一段下降窓車には、トイレ設備がありません。下側の側面のみ、WC窓を一旦塞ぎ、改めて二連の客室窓となるように窓を開けます。

 

加工後のクハ116-200番台(WCなし)です。WC窓を幅4mmmの0.5mm厚のプラ板で埋めてから、二連窓になるように縦5.8mm×横4.8mmの穴を開けました。

 

 

 

JR東海の列車無線アンテナの取付位置は、100/200番台(左)と0番台(右)とでは異なっています。 (2011.12.6 熱田駅)

 

今回加工に使用した先頭車ボディには、2両とも無線アンテナと信号炎管の取付穴が開いていませんので、屋根板と組合せて取付穴を開けることにします。

 

実車写真を参考に、無線アンテナと信号炎管(屋根端から7.8mm)が、中心線上に来るように、取付穴(φ0.6mm)を開けています。無線アンテナの取付穴は、クハ116-200番台(左)が屋根端から4mmの屋根上に、クハ117-0番台(右)は屋根端から5.0mmの前面側に、それぞれ枕木方向に2mm間隔に開けました。

 

クハ116-200番台(左)とクハ117-0番台(右)に、無線アンテナと信号炎管が装着できました。

【追記】 2021.10.23

・200番台のアンテナ形状が、実車と異なっていることが判明しました。修正記事を別途投稿します。(→こちら

 

ボディ関係の加工作業は、これで終了です。中間車を含め、JR東海新塗装に塗り上げてから一段下降窓の嵌め込み等の仕上げ作業を行います。(続く)

 

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